::J'A DORE xx::

   福岡在住25歳♀の日常

本当に村上氏やホリエモンは革新的だったのか。

2006-06-06 | 思うこと
ホリエモンに引き続いて村上氏が逮捕されました。

村上氏にしても、ホリエモンにしても、
やたら口にするのが、改革だの、日本を変えたいだのというセリフ。
でも、彼らのやったことを見ると、一体彼らが何を変えたかったのか、
私にはよく分かりません。

彼らや、彼らを擁護する人々は、およそ「日本の市場は遅れてる」と言います。
裏を返せば「自分たちが進んでる」という風に聞こえますが、ほんとにそうでしょうか。

私ははっきり言って、経済や市場のことには疎いですが、
今現在、日本で盛んになっている企業買収のやり方というのは、
80年代のアメリカでかなり盛んに行われていました。
しかし、90年代後半に入ると、それも減退していったわけです。

なぜか?

1つは、敵対的買収が過熱していく中で、市場の健全化のために、
多くの人が立件・起訴されたから。
もう1つは、敵対的買収をしても、肝心の従業員がついてこなければ、
ビジネスは失敗するということに多くの経営者が気づいたから。
結局、それらの失敗から学んだ現在のアメリカでは、
友好的な企業合併がほとんどで、『買収』という言葉が嫌がられることさえあるらしい。

うーん……どうですか?

こう考えると、80年代のアメリカって今の日本の状況そのままじゃないですか。
まさにアメリカの後を追うようなことをしている(た)、村上氏やホリエモン。
見方を変えれば、彼らのやっていることだって古いんだよね。
とても革新的なことをやっているとは言い難い。

ここで重要なのは、
彼らほど賢い人が、アメリカのそんな歩みを知らないはずがない。
知っていながら、本当に日本を変えたい、良くしたいと考える者達が、
いずれ廃れていくと分かっているやり方に、手を出すはずがない。
ということ。

そこには、『改革』だなんだとうまいこと言いながら、
今のうち、稼げるうちに、稼げるだけ稼ぐ
という思惑があったとしか、私には思えない。
そうじゃなければ、ただの馬鹿ですよね。
別に稼ぎたかっただけなら稼ぎたかったでいいですよ。
でも、いかにも自分たちは革命家なんだという口ぶりは、いかがなものかと。
おまけに「金儲けして何が悪い」なんて、イイ大人の言うことじゃありませんよね。
ガッカリさせられるセリフでした。


経営者という立場で、本当に『日本を変えたい、良くしたい』と思うのなら、
会社=company、つまり、『人の集まり』なんだという原点に返るべき。

人がついて来ない会社は衰退します。
人の心・魂は、必ずしもお金では買えません。
そのことを、アメリカの失敗は教えてくれているのではないでしょうか。

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