ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

メリーランド Jug Bay Wetland Sanctuary

2013年04月14日 | 日記
タイ人のバードウォッチャー仲間から勧められて以来、気になること10年、4月7日にようやく初めてこのJug Bayに行ってみました。初めてのフィールドながら、恐らくそれなりの所だろうと思いつつ、今回はワシントン野鳥の会のメンバーの方とご一緒です。ワシントンDCを取り囲むBeltwayを西側のポトマックから約半周し、東側にある出口から20分ぐらいドライブしたところです。Patuxent Riverという大きな川沿いの湿地帯と森林から成るフィールド。なかなか味のあるビジターセンターにまず寄って、観察スポット等の情報収集。5ドルを徴収されますよ。





フィールドセンター横の森の中をトレイルに沿って下って行くと、突然平らな広大な風景に目が奪われます。Jug Bayです。その湿地帯を観察するためのMarsh Board Walkを歩くと、実にたくさんの鳥が目に入ってきます。既にここがワシントン界隈で一級のフィールドであることが分かります。最初は、(恐らく)Yellowlegというシギの仲間です。余り足が黄色く見えませんが。





この広大な景色に少し目が慣れ遠くまで見渡してみれば、Osprey(ミサゴ)がたくさんいることに気づきます。最近日本では、違う意味で「オスプレイ」という言葉が有名になってしまいましたね。主に魚を捕まえるBirs of Preyです。後でビジターセンターのニュースレターで読んだのですが、フロリダあたりの越冬地から戻ってきたばかりのようです。Welcome back!







このOsprey、どこに行っても水のある所どこにでもいます。この日だけでも、少なくとも30ぐらいの個体数は見たのではないでしょうか。魚がたくさんいることに加え、ここが営巣しやすい等住みやすい環境であることの証拠ですね。巣の中も観察。既にヒナが生まれているようです。小さな頭が見えます。





このJug Bay、ハイキングの地としても素晴らしい所です。湿地帯のBoard Walk、森の中のトレイル。また、以前鉄道が川を横切るように走っていた跡地がトレイルになっています。湿地と川を真っ直ぐ横切る少し不思議なトレイルですが、これがRailroad Bed Trailと呼ばれ、今ではバードウォッチャーのために存在するかのよう。このトレイルから3つほど枝わかれした短いトレイルが出ています。どれも大変魅力的。是非すべて挑戦してみましょう。鳥に驚かれずに観察できる「ハイド」もありました。Tree Swallow(毛づくろい中)もハイドの目の前にいましたよ。







でもこの平均台のようなところは要注意です。落ちたら大変。



2時間あまりの観察の後、ビジターセンター横のピクニックテーブルでランチを楽しみました。参加者で鳥合わせをしていたところ、大型の鳥が我々の前を飛んでいきました。何も恐れる様子は無いこの大型の猛禽。そう、Red-tailed Hawkです。かなり大きめな個体のような気がしました。カメラを手に静かに近寄っても大丈夫。まずは地上で落ち葉を払いのけながら何を探していました。そうすること3分ぐらい、ふわりと飛び上がって近くの枝にとまります。こちらが「もうよし」を思うぐらいそこに留まりじっくり観察させてもらえました。









最後にこんな素晴らしい出会いもあり、期待に外れない、いやそれ以上のJug Bayでした。これから夏鳥がどんどん北米にも到着し、このJug Bayもより賑やかになるでしょう。彼らを半年ぐらいの間ホストできる、そういう豊かな生態系が残っているのでしょうね。それから、水生植物の天国でもあるようです。水面から突き出した芽がたくさん見られました。これからは定期的にここを訪れ、植物も含め季節の移ろいを実感したいと思います。ボランティアの支えがあちこちに感じられる、皆に親しまれている所でした。

勝手ながら、我らがワシントン野鳥の会にとり、Huntley Meadowsに並ぶ「ホームフィールド」と位置付けたいと思います。

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カリブ海、ジャマイカ、ランナウェイ・ベイ

2013年04月07日 | 日記
復活祭の休暇を利用し、キューバの南に位置する島国・ジャマイカに行きました。特にバードウォッチングに行ったわけではありませんが、5日間を通じ宿泊したホテルの敷地内でも結構楽しめました。まずはハト。名前は分かりませんが、色々種類があるようです。





ホテルの敷地にはたくさんのクジャクがゆったりと歩いています。さすがに、優雅な気分になりますね。







アメリカのMockingbirdのような鳥が最も多く見られました。非常に俊敏な動きですが、余り人間を怖がらない様子。何だかリゾート客ウォッチングを楽しんでいるよう。子育ても、ホテルの敷地で。











大変微笑ましいでしょう?海沿いのボードウォークは高い波のせいで潮を被っています。そんな時にはこのカニの大群が登場です。



写真には撮れませんでしたが、薄暮の頃、外で夕食を楽しでいると、なんとBarn Owlが横切って行きました。トロピカルなヤシの木にほんの少し留まった後、あっという間に闇の中に消えて行ってしまいました。新大陸にしかいないとは知っていましたが、ここメリーランドあたりの農業地帯にいるようなイメージがあったものですから、熱帯にもいるの?という感じです。その他にも、北米で見られるKestrel(チョウゲンボウ)も移動中のバスから見られました。

最後は名前が分かりませんが、Warblerの一種でしょうか。鮮やかな黄色が印象的。もしかしたら、そろそろ北米に渡ってくるYellow Warblerかなと思い、改めて大海を横切って渡りを行う鳥の逞しさに思いを馳せました。我々は、一度乗継ぎ、4時間の飛行での「渡り」でしたが。生態的には、北米とカリブ地域の関係が密接ですね。

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千葉・佐倉の川村美術館

2013年04月06日 | 日記
3月の第3週目一時帰国しました。義理のご両親にもちらっとご挨拶。義母の発声で今まで行ったことのない川村記念美術館へ。千葉にもなかなか素晴らしい所があるものです。美術館そのものには寄ることなく、景色の良いレストランでの昼食が目的です。さて、そのレストラン、なかなかの人気で30分ぐらい待たされそうなものですから、その美しいお庭を見て回りました。まずは春先の美しいお花をご紹介。2つ目はカタクリですよ。









鳥の方は、まずシジュウカラが間近に登場。遥か先池のほとりには、何でしょうかガンの類?





白鳥のペアに加え、少し驚いたのはオシドリの大群!余りに距離があり何の鳥か分からずカモの類だろうと思っていたのですが、望遠機能で写真をとってみると・・・。やはりオシドリですよね?私のイメージはいつもペアのみでどこかでひっそりと、というものでしたので少し驚いた次第です。





ようやく春が訪れアウトドアを存分に楽しめる時期になりました。鳥を始め色々な動植物に一層出会えそうです。

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