JT65-HF 運用記/JA1DEQ

JT65-HF運用解説書をWebに公開しました。CQ誌2011年4月号に掲載したJT65-HFの紹介の続きです。

サイクル24のピーク予測とJT65A

2012-04-28 12:00:00 | アマチュア無線

 サイクル24のピークについては、その時期・黒点数に多くの機関や先生方の予測があり、どの説が正解かは良く分かりませんが、NETで調べる限りではピークの時期は2012年を中心に2011年秋~2013年夏頃、黒点数はピークで100個以下90個程度の予測が多いようです。

 以上のような予測状況の中で、最近太陽観測衛星「ひので」が太陽極域磁場の変化を観測したとの情報、太陽の極域磁場は太陽活動の源泉である黒点の源となっていると考えられており、太陽極域磁場の極大期に黒点数が最大になるとのことから、サイクル24のピーク予測に役立つと言われています。下図は太陽極域磁場の変化の過程を表すイメージで、4月19日に発表されたものです。

 昨年来の太陽活動については多種データがありますが、小生が何時もReview しているIonoprobe のデータを次に示します。

 

 このデータはSep2011からApr2012の間の毎日のデータですが、最上段のSSNのグラフでSSNが150を越えた日数が多いのはOct2011、Nov2011、Apr2012(多い順)でした。このデータでは何処がピークであるか小生には判定できませんがHi、太陽観測衛星「ひので」は2012年10月頃に太陽北極域の集中観測を実施し、今後の推移を明らかにする計画とのことでその成果を期待したいと思います。

 さて以前このブログで書きましたように、小生は太陽活動が低調でSSNゼロが続いていた頃、友人の9J2KK(アフリカ・ザンビア)との通信手段としてJT65Aを使い30回ものQSOに成功しました。 我々の微弱信号通信方式は太陽活動が低調な時期こそ、その真価が発揮される方式だと思いますし、今頃からQRPの限界に挑戦するのも楽しく意義深いのではないでしょうか。

 

「JT65-HF運用解説書」のURL : http://okdeq.lolipop.jp/jt65

 de JA1DEQ

 


JT65の運用周波数に関しJARLのバンドプラン意見募集に応募しよう(その2)

2012-04-15 23:59:59 | アマチュア無線

 4月10日、アマチュアバンドプランに対するJARLの意見募集への応募を呼びかけましたが、何人かのOMさんからご意見・コメントを頂きました。その中にJT65の草分けの一人でJT_Linkerの作者であるTAKAさんことJA2GRC/大塚OMからのご意見がありました。

 大塚OMからのご意見は「意見・要望の具体的内容を、提案(または一例)という形で提示した方が、応募しやすくなる」とのご助言。小生は電波・周波数行政についての知識もなく、バンドプランがどのように決められるかも知らないズブの素人、一度はお断りしようとも考えましたが皆さんとの「議論のタタキ台」、有識者の方のコメントも頂けるのではとも考え小生のJARLへの意見・要望の一例と言うことで書くことにいたしました。

 小生のJARLへの意見・要望の骨子・要点は今のところ次のように考えています。

(1) JARLのアマチュア・バンドプランの「狭帯域データ」のモードにJT65を入れて頂きたい(要望)  :  現在のJARLのアマチュアバンドプラン解説資料の中で「狭帯域データ」のモードとして挙げられているのは「RTTY、PSK31およびパケット通信」で、微弱信号通信、WSJTまたはJT65等の用語は使われていません。  解説資料の中でRTTY、PSK31と同列にJT65を記載して頂きたい。そうする事でJT65のプレゼンスが明確になり、新しい通信方式JT65の認識も深まると考えます。

(2) 「HF帯使用区別の国際間整合」の検討対象にJT65Aも入れて頂きたい(要望) :  JARLの意見応募文書の「これまでJARLに寄せられているご意見等」の[ HF帯 ]にある「2. HF帯使用区別の国際間整合」にRTTY、PSK31と同列でJT65Aを検討対象として入れて頂きたい。WSJT JT65A/JT65-HFの「ダイヤルQRG」は多くのバンドがJAのバンドプランに合致し運用できますが、1.8/1.9MHz帯及び3.5MHz帯はJAのバンドプランからオフバンド(1.838MHz及び3.576MHz)であります。RTTY、PSK31、JT65A等何れのモードも「国際間整合」が必要なテーマは難問だと思いますが、JARLがJAの愛好者の代表として「国際間整合」等に臨み討議することで解決して頂けると考えております。

(3) JAの1.8/1.9MHz帯及び3.5MHz帯のダイヤルQRGを決定して頂きたい(要望) :  上記(2)項の国際間整合を行うにあたって、1.8/1.9MHz帯及び3.5MHz帯のJAのバンドプラン内でのダイヤルQRGを決める必要があります。JARLで愛好者からの意見聴取を行う等JARL主導で決定して頂きたい。なお現在JAのバンドプラン内でのダイヤルQRGは有志がスケジュールQSO等で使用している周波数として1.9MHz帯は1.908MHz、3.5MHz帯は3.521MHzがあります。これらの周波数については主として国内通信に使われており、海外との通信を含めたダイヤルQRGの設定が必要となると考えます。

 以上小生の現時点での「JARLへの意見・要望」の骨子・要点ですが、追加のご意見や専門知識をお持ちの方、ぜひご教授・コメントをお願い申し上げます。

 

JARLの「バンドプラン説明資料」URL : http://www.jarl.or.jp/Japanese/A_Shiryo/A-3_Band_Plan/A-3-0.htm

 JARLの「バンドプラン意見募集」URL : http://www.jarl.or.jp/Japanese/2_Joho/The_opinion_of_the_band_plan_2012.htm

 

「JT65-HF運用解説書」のURL : http://okdeq.lolipop.jp/jt65

 

de JA1DEQ


JT65の運用周波数に関しJARLのバンドプラン意見募集に応募しよう

2012-04-10 00:00:33 | アマチュア無線

 JARL WebのHEADLINEに「アマチュア・バンドプランについてのご意見をお寄せ下さい(周波数委員会)」(3/27)と言う記事が載りました。  この意見募集はJARLの周波数委員会がアマチュア・バンドプランに係る総務省告示に、JARLとしての「改正要望書」をまとめる為に、多くのアマチュア無線家からの意見を聞きながら作業を進めようとするものです。

 我々が楽しんでいるJT65等の微弱信号通信は、歴史も浅くまた方式が米国(Region 2)で開発されたこともあり、普及し始めているJT65-HFで調べてみても、いくつかのバンドのDial QRGが、我が国のバンドプランに適合していない周波数も有ります。

 JARL周波数委員会への意見や要望、検討を要する事項等は平成24年5月31日までに、書面またはE-mailで提出して下さいとのことです。

 微弱信号通信を楽しんでいる皆さん!!  JARLに意見・要望を応募しましょう。

 

 JARLの「バンドプラン意見募集」URL : http://www.jarl.or.jp/Japanese/2_Joho/The_opinion_of_the_band_plan_2012.htm 

JARLの「バンドプラン説明資料」URL : http://www.jarl.or.jp/Japanese/A_Shiryo/A-3_Band_Plan/A-3-0.htm

バンドプランに係る総務省告示第179号URL : http://www.tele.soumu.go.jp/horei/reiki_honbun/a72ab05321.html

T「JT65-HF運用解説書」のURL :  http://okdeq.lolipop.jp/jt65

 de JA1DEQ