血液検査報告書の「血糖」の下に「HbA1c」という項目がある。これまで気にも留めなかったのが去年初めて基準値をオーバーした。総コレステロール、LDLも上昇中、「血糖よ、おまえもか」とちょっとショックだった。今週半年ぶりに検査をしその結果を見てまたまたショック、HbA1cの値がかつてなく高い。基準値以内だから大丈夫ですよと言われても腑に落ちない。
うちに帰って報告書をじっくり見たらHbA1c(NGSP)とある。確かに基準値は以前のものより高めになっていて私の数字はその範囲に収まっている。よくよく見ると備考欄にHbA1c(JDS)の数値が刻印されている。そちらのほうはほぼ予想通りだった。(NGSP)と(JDS)?いったいなんのことかわけがわからん、というわけでさっそくネットで調べてみた。
NGSPは国際基準、JDSは国内基準、今年の4月1日から国際基準の使用(あるいは併用)がはじまった。いくつかのサイトを拾い読みしたところ、こうしたことがあっさり書かれている。こんなところにもグローバルスタンダードの壁があったのか。プラス0.4という数値が実に微妙。そのいきさつが詳しく書かれていないのでもやもやが残る。丁寧な説明のないところにも医療知識の壁があると感じる。
じっくり見比べてみたら基準値の範囲も検査機関によって違っているらしい。去年ひっかかったのは基準値の上限が一般より0.3低かったためであることもわかった。数値に一喜一憂してもしかたない、全体の傾向を知ることが大切とだと理屈ではわかるが、数字のインパクトには抗いがたいものがある。患者から聞かれることが増えるであろう今回の変更に、めんどうなお仕事がひとつふえたと思っている医療機関も多かろう。素人だからこそ数値が気になる。そこのところ、どうかよろしく!