帰り道星空ブログ

常に動き続ける社会の中で、モノやコトをどう考えたらよいのか。「持続可能な社会」を考えながら旅するブログです。

ブログ移行のお知らせ

2008-08-26 10:57:37 | Weblog
現在、下記のブログに移行しております。
よろしくお願いします!
http://blog.canpan.info/izutsukohei/

「やりたいことはたまねぎ」論

2008-08-24 15:35:41 |  思ふこと
数ある人生論はあるけども、
なかなか腑に落ちるものはない。

しかしながら、久方ぶりに出会ってしまった人生論。

御存じ、師匠の高野先生との話の中で、
こんな話が出たのでした。
友人(20代前半)「やりたいこと、なかなかみつからないんですよね」
高野先生「やりたいこと、というのは自分の中にあると思う、というのが一般的に言われている。あなたもそう思うでしょ?けど、それはたまねぎみたいなもの。」

たまねぎ?
なんのこっちゃと思いながら、お話を聞きました。

高野先生「やりたいことは、剥いても剥いても何もないたまねぎと同じように、これかなあ?これかなあ?と思って一枚一枚探していっても結局見つからない。」

なるほど。
では、どうしたらよいか。

高野先生「やりたいことなど、自分の中にない。人から求められることをやり続けると、それが楽しくなり、やりたいことだったのかと思うようになる。」

先生も、修士、博士、助手、准教授に進みながら、研究内容がどんどん変わっていったのだが、それは人から社会から求められていることをやっているだけであり、それが自分のやりたいことにつながっているのだ、ということだそうです。

なるほどと思いましたね~。
久しぶりにうなりました。

僕も、今やっていることってやりたいことだと思っていながらも、少しずつ、微修正しながら進んでいます。それは、社会的要請であったり、同じミッションを持った方々への協力であったりしますが、常に楽しく感じられています。

今、多くの若者が「仕事はつらい。やりたいことでもない。でも、やりたいことが見つからない」というような悩みを持って働いているのではないでしょうか。かつて、僕もそうでした。
けど、やりたいことをみつけなければならない、と考えて苦しむよりも、まずは一歩ずつ、周りの方々の声を聞き、自分が周りの方々にできることをしてあげることから始めてみてはいかがでしょうか。そうした中で、仕事になるものが出てきたり、心が満たされたりするようになっていくんだと思います。

今、岡山で家を探していますが、本当に多くの方々に
色々探していただいています。なかなか見つからないんです。
そんなとき、自分は周りの方々に生かされている。
って思うんですよね。自分一人じゃ生きていけない。

だからこそ、僕もみなさんのために、
何かせなあかんなあ、と思うのです。

たまねぎ論は、社会を見る目の1つとして
しっかり自分の身に染み込ませたいと思います。

(高野先生の言葉は、僕の記憶のみで書いておりますので、
少々異なる言葉や考えがあるかもしれませんが御了承ください)

市民出資 現金分配しました!

2008-07-15 15:33:31 | Weblog
仕事に関する話です。
あんまり記したことないですね。

「市民出資」というのは、僕らが備前でやっている
自然エネルギーや省エネルギーの事業について、
そのお金を一般の方々から出資してもらって集める、
というものです。
ちなみに、企業が資金を集める手段は、主に株か融資です。
つまり、株を買ってもらうか、銀行から借りるかです。

それを、ハイリスクな株でもなく、ローリスクな債権でもなく、
その間ぐらいのリスクの匿名組合出資というものを利用しています。

出資してもらったお金は、この事業にしか使いません。
ですから、銀行に預けといたら、大概は国債やら
大企業への融資に使われて、それがどのように利用されているか、
さっぱりわからない状況です。
これは、他者によって間接的に運用されますので、
間接金融と呼びます。

これに対して、自分のお金を意思のあるお金として、
「この事業に使ってくれ!」という運用が
直接金融と呼びます。
株を買うのがまさにこれです。

この市民出資ですが、
もともとは、デンマークの農民が、風車をみんなで立てて、
電気を売って、儲けたるー!って始まったそうですが、
日本では、自然エネルギー市民ファンドが始めた風車事業
(例えば、北海道石狩や秋田の市民風車)や、飯田市の
おひさま進歩エネルギーの太陽光&省エネの組み合わせの
事業からスタートしています。

で、備前でも、上記グループの仲間ですし、
その方法を使って事業をしました。

その結果、この六月に記念すべき1回目の配当がでました。
その後、毎年10年、15年の2パターンで配当を出していく予定です。
実は、出資してくれた皆さんは、本当に帰ってくるなんて
思ってみていなかったそうで、
一様にうれしい意味での驚きがあったそうです。

それをきっかけに、次のファンドへ動いてくださった方もいるそうで、
とってもありがたいことです。
http://www.ohisama-fund.jp/

そして、そんな備前の事業の一員として、
今も頑張れているのは、とても奮い立たされる思いでいっぱいです。

このたび、プレスリリースをしましたので、
このPDFでも読んでみてくださいませ!


dividendreleaseofpress.pdf


たまにはお仕事の一部をお話するのもよいかなあ思って書きました。

最近、くそ暑いのでご自愛を。

candle COWnival で吉永に浸る

2008-07-06 07:53:16 |  備前のこと
初イベント「candle COWnival」をやりました!

場所は、備前市吉永町にある「田倉牛神社(たくらうしがみしゃ)」
という神社のようで、神社と認められていないところです。
ただし、地元の人たちから、厚い信頼を寄せられています。

イベントは、12時~22時と長丁場。
参加人数は、ざっと25人ぐらいは来てくれました!
イベント内容は、

1.流し素麵(素麵を待つ下流階級)


2.七夕の「願い事」を短冊へ書く


3.休憩(シャボン玉)

4.蜜蝋からロウソクづくり
(蜜蝋とは、蜂の巣を溶かして固めたもので、ろうそくができちゃうんです)


5.ろうそく飾り



そして、今回は地のものにこだわり尽しました。
まずは、流し素麵の竹。
これは田倉牛神社の麓にある竹を、男子で伐ってきました。
ナタを使って半分に割ったのは僕ですが、ごっつい疲れましたっ。
流し素麵の器やお箸は竹から作りました。
すごいなあ。

続いて、お野菜。
これはわれらが吉永のお母さん・Hさんのもの。

料理は元インターンのTくん。
彼はそのへんの女子では太刀打ちできぬほど、
ものすごい腕を持っています。
特に、昨日の自前ポテトチップス、
(写真はコチラ・これは干している風景)

野菜入り洋風そうめんつけだれなどは、
全然思いつきませんでした。
4月からはエアコンメーカーに就職しちゃうんだけど。
そのうちええ道選ぶはず。

そして、お魚。
備前市には岡山有数の港・日生漁港があります。
昨日は、イシモチ、ベイイカ、穴子、小エビを大量に買い込みました。
店のおばちゃんが、「今日はあんまり獲れんかった」という話を
していましたが、当たり前とはいえ、生態系とともに過しているんだ、
というつながりを改めて感じました。

あ、お酒も。
これは炭屋彌兵衛という岡山の地酒で、
この辺では横山酒店でした売っていません。
横山酒店は日生漁港に近いので、
「ベイイカってどうやって食べるんですか?」
と聞いたところ、今朝、僕らと同様にイカを買ってきたらしく、
それらを取り出してきて、事細かに教えてくれました。
酒屋さんなのに!

もちろん、蜜蝋は備前にある養蜂場から買ってきたもの!

あ、七夕の笹の葉なんて、その辺にたくさんあります。

地のものを使う、というのは、
人とのつながり、生態系とのつながりを
実感するんだと気付きました。

また秋か冬にも第2回candle COWnivalをやろうと思います。
定期的に、地のものにひたすらこだわる機会というのは、
生活を見つめ直すことにつながりますね。

みなさん、次回はぜひ参加してくださいね!

カンボジア。

2008-07-04 12:51:04 |  思ふこと
日曜日は、友達の家で
カンボジアに関するワークショップがありました。

何のワークショップ?かは、
僕は結局見出せませんでしたが、
知らない地のことを「知る」という意味において、
単純におもしろい集まりでした。

くわしい内容はコチラ↓
http://www.hofg.org/jp/archive/20080629.shtml

知らない地、と書きましたが、
実際には学生の頃行ったことがあります。

僕が行ったのはシェムリアップという街で、
アンコール遺跡群の近くにあります。
それと、東南アジア最大のトンレサップ湖。
面積は3000㎡らしい。
雨期には確か3倍になる、とも記憶しています。

学生の頃は、ただ緩い空気が好きで、
ぶらぶら旅をしただけだったし、したかった。
今は、旅に色んな意識を持ってしまいそう。
そして、想像力を働かせてしまいそうな気がする。
(良し悪しは別にして)

今回の報告会は、NGOのスタディーツアー関連の内容でした。
スタディーツアーというぐらいだから、
単に旅ではなく、現地の人たちと交流します。
その国の問題を学びます。
いわゆる「途上国の問題」というものを。

今回、この報告会に参加して、楽しかった。
楽しかった、のだが、何かよくわからない会だった。
という印象もある。(ごはんはごっついおいしかったが。)

最初から参加していなかったからかもしれない。
だから消化不足に陥っているかもしれない。

彼らの指摘する「途上国の問題」と、
僕のテーマの「持続可能性」という切り口。
そこが全くつなげられなかったことが、
僕にとっての満足感の欠落なのか。

とすれば、次回は僕からそういう切り口も紹介しようかな。
そして、彼らの切り口を、もっと語ってもらおう。
「途上国の問題」は、僕はまだ霧の中にいる。

大阪週二日勤務はどうでるか?

2008-07-04 12:11:04 |  思ふこと
昨日は暑かったですね~。
岡山では32度越え。
今日の備前の田んぼ道も、
蛙の大合唱に包まれて夏の空気でした。

さて、今年度は大阪勤務が増えそうです。
とある大阪の政策コンサルさんが、
僕らに仕事を色々といただけるとのことで。
とってもありがたいことです。大感謝。

昨日、大阪にて半日勤務してきました。

ビル、ビル、ビル、ビルだらけ。
ひと、ひと、ひと、ひとだらけ。

視界に入る景色が、
こんなにカクカクするのは普段の備前にはない。
そして、こんなにサラリーマンだらけのご飯屋さんは…。
200人ぐらいいて、98%は男。
男子大みたい。そんなんないけど。

こういったところで働くのってどうなんだろ。
答えだとか、思いだとかは全くなく、批判的という意味ではなく、
ただ単に、ここに生活にほとんどの時間を置く、
ということが、自分の心にどういった影響を与えるのだろうか、と
とても不思議な、不安な気持ちになってきます。

それは僕だけではなく、200人ぐらいの男子大の人のことも、
すごく気になります。

もちろん、自分の勉強にはかなりなりそうです。
それに、人脈づくりについては、
これまでの閉塞感からは解放されるように思います。

都市仕事生活は、「慣れ」もあるんだと思います。
それでも、日本のサラリーマンたちは、
僕らが毎日見てる、山や川や田んぼとは、1日の中で
全く出会わない社会に住んでる人も多いのだと思うと、
なんか、なんか、よくわからんけど、不安な気持ちになります。

「こいつ、いなかもんやねー」って思うかもしれません。
けど、なんか不安なんです。

そういえば、大学の指導教官に
「最近、都会が怖いんです」
と告げたら、
「正常だね」
と言われました。

都市生活にも、もう少し生態系を取り込めるように。
または、耐えきれない人は、いなかにおいで~。
少しでも自然資源を生かした仕事をみつけてほしいし、
どんどん作っていきましょね。

消費者物価上昇、低金利、景気鈍化、
原油高、財政破綻(郵貯、年金、簡保破たん)、
化学肥料の輸出国による国内確保⇒化学肥料高騰。

まさに、メドウズの「成長の限界」を迎えつつある日本にて、
いまが心の入れ替え時です!

ちなみに、明治あたりまでは、
人口のトップは新潟、2位は兵庫だそうです。
(どこかの行政データ。詳細失念)

このデータが示唆することの意味は大きいです。

倉橋ヨエコ

2008-06-30 00:28:30 |  思ふこと
昨日は、心斎橋のクラブクアトロにて、
倉橋ヨエコ「感謝的解体ツアー」に行きました。

そもそも、倉橋ヨエコさんという方を知ったのは最近で、
しかも、この夏で歌手を廃業する、ということを知り、
友人が誘ってくれたおかげで現場にお邪魔することができました。
http://www.kurahashiyoeko.com/news/

彼女の特徴は、その歌詞と声。
初めて聞いた時、
引きこもり、歌い叫び、鬱々とするイメージでした。
弱い部分を前面に表現し、しかも狂ったような歌声で歌う。
単にそんな印象でした。

彼女の年齢は僕の1つ下の31歳。
しかも、愛知県明和高校音楽科を出ているそうで、
旭丘出身としては、かなり親近感がわきます。
(愛知出身者しかこの意がわからんかもしれん。)

歌手生活を始めたころは、
まさに、「引きこもり、歌い叫び、鬱々」だったようですが、
「みなさんがここまでひっぱりあげた」と感謝の言葉が多かった。

MCは基本的に語りが多く、それでもそれほど冗長ではなく、
意外にも(失礼)論理だった結論を導き出していた。

そして、「解体ピアノ」というアルバムをもって、
これが「倉橋ヨエコ」としての最高の形であり、
これ以上の言葉を残すことができないため、
廃業するとのことである。

とはいえ、かたすぎるわけではなく、
「みんな、楽しんでいってねー!
あ、こんな暗い歌詞で楽しめって
いうのは無茶なお願いだけど。
けど楽しんでいってください。(会場爆笑)」
「くいだおれ人形は廃業仲間なので、
関西のみなさん、彼によろしくお伝えください!」
など、冗談も多かった。

あ、「ヒットエンドランっていう芸人(鳥居みゆき)に
そっくりと最近よく言われる」と繰り返してた。

そんな彼女の最近出した生きる意味の結論。
「生きるとは、死ぬまで暴れ続けることだ」
とのことである。
暴れるとは、各自の分野で狂ったように、
暴れるがごとく熱中し、頑張ることである。

姜尚中の著書「悩む力」では、
人は、信じるもの・こと・ひとに依存したい欲求がある
そうで、そういった意味では、彼女は歌詞を音楽にし、
歌うことに依存し生きてきたのだろう。

そして、このたび寿引退である。
「幸せになってすみません」という歌詞が、
彼女の最後のアルバム「解体ピアノ」の最後の曲
「輪舞曲」におさめられている。

その研ぎ澄まされた「引きこもり、鬱々を歌うこと」に
依存してきた彼女は、あたらしいパートーナーの出現によって、
倉橋ヨエコを廃業せざるを得なかったのであろう。
それは、依存先が変わったともいえるのではないか。

このライブで倉橋は、「倉橋ヨエコをやめても、
どこかでずっと音楽を続けたい。」と言っていた。
新しい彼女に会えることを楽しみに待っている。
倉橋ヨエコではない彼女に。

幸田町のイチジク農家で思ふ

2008-06-22 16:45:14 |  持続可能な社会に向けて(研究系)
幸田町、というのは愛知県にある。
岡崎市の南東。
町内は、田畑+小山+新興住宅地といった感じのまぜこぜな町。
トヨタの力の及ぶ範囲であり、デンソーの工場もある。

そこに、行ってきた。
イチジク農家さんにいろんな話を聞いた。

何より、イチジクがおいしいことにちょっと驚いた。
これまで、イチジクの印象は「あまったるい」「口当たりがちょっと」という感じであったのだが、とれたてのをいただいたところ、さっぱりしていて口当たりも良い。これだったら、買ってもいいなあと思った。
(ぴんぼけ写真)


ちなみに、愛知県はイチジク生産量で1位と聞いた。

が、20代の若者で農家2代目の方とお話したのだが、
若い方は全然おらず、次に若い人が40代であとは
おじいちゃんばっかりだそうである。

いろんな話をしたが、どうしても印象に残ったことがあった。
それは、食料危機の問題である。

これは、普段意識してなかったし、これまで全く想像もしていなかった。

しかしながら、

1.バイオ燃料の食糧との競合問題

2.中国のリン鉱石の実質的な禁輸開始(08年5月~)
※日本のリン酸(肥料)の40%は中国から来ていた。
※これに伴い、JAは7月から肥料価格を1.5~2倍へ。

3.ハウスのボイラーや農機器の燃料であるA重油価格1.5倍(昨年比)

と、生産者はかなり苦しんでいるだろう、という想像は
僕自身は把握していたつもりであった。

が、しかし、話を聞くと現実社会にある問題として、横たわっていた。
このような状況が進んでいるため、生産者をやめる方が続出しているそうだ。

すでに、イカ釣り漁業は採算性が成り立たない状況になっており、
全国一斉に漁の取りやめを二日間行った。
海外でも、デモが起こっている。

そして、これらのデモ行動が昔の一揆と異なるのは、
怒りをぶつける先が無い、ということだ。
グローバル経済は、なにからなにまでつながっていて、
怒りの矛先を、1つに定めることができない。

いよいよ、この現代社会システムが崩れ始めたのではないだろうか。
石油文明という砂上の楼閣が崩れ始めている。
あんまり「危機だ!」と盲目的に叫びたくはないが、
それでも、知識・情報+ヒアリング+実感によって、
そのことを感じられた農家訪問だったのである。

農作物、自分で育ててみよっかなあ。
いよいよマジで。

※追記(6/22)--------------
言いたいことは、グローバル経済の影響が、
まともに生活に降りかかるわけです。
よって、その比率を減らすこと、言いかえれば、

1.バイオ燃料の食糧との競合問題
⇒第2世代バイオ燃料(できれば国産)、電気

2.中国のリン鉱石の実質的な禁輸開始(08年5月~)
※日本のリン酸(肥料)の40%は中国から来ていた。
※これに伴い、JAは7月から肥料価格を1.5~2倍へ。
⇒有機肥料、有機溶媒肥料

3.ハウスのボイラーや農機器の燃料であるA重油価格1.5倍(昨年比)
⇒ボイラーはチップなど地域バイオマス資源、農機器は1と同様

など、地域の資源を活かすことが重要だということです。
無理のない範囲で地域の生態系(資源)を使わせていただきましょう。

吉永で暮らすこと 2008夏

2008-06-18 23:11:01 |  備前のこと
7月5日土曜日に、吉永の田倉牛神社で
キャンドルナイト的イベントやります!

井筒(+友人)の初企画イベントです。

その他、流し素麺、七夕、蛍など盛りだくさん。
なはは。できるんやろか。

自主企画OK、出し物OK、飛び入りOK!
ぜひ、ご参加くださいませ。


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吉永で暮らすこと 2008夏
-流し素麺とcandle COWnival-
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7月に私たちがリリースする吉永本「吉永で暮らすこと」
のイベント版を、吉永の田倉牛神社で開催します。
メインは流し素麺とキャンドルナイト。

竹伐採から始める流し素麺、蜜蝋づくり、吉永近辺の食
材やお酒を楽しみましょう。牛神さんと牽牛さんには、
願い事も叶えてもらいましょう。

最後にはヒメボタルにも会いに行きます。
初夏の吉永、いかがでしょうか。

スケジュール
7/5 PM

昼の部「流しそうめん」
12:00 田倉牛神社 集合(昼ごはんは食べてこないでね)
竹を伐って、割って、流しそうめんができるように。
14:00 流しそうめんスタート
15:00 片付け

-休憩-
お茶のじかん

夜の部「candle COWnival」
16:00 みつろうづくり
18:00 ろうそくを並べる・田倉牛神社へ参拝
19:00 だしもの「Ceremony of Kekkon」
19:15 会食スタート
農:畑から収穫し炭焼き
(とうもろこし、じゃがいも、きゅうり、なすなど)
魚:日生漁港から調達
主:玄米ご飯
酒:地酒(山卓酒店開店)
20:30 解散・ヒメボタルに会いに行く(じかんの許す方)
22:00 解散・山卓家(主催者@吉永)で二次会

お箸持参
お酒歓迎
七夕短冊に願い事を書き、黒竹へ飾りましょう。

参加費:1000円(お酒は別)
 昼の部のみ:300円
 夜の部のみ:700円
  山卓酒店 地酒 一杯200円

主催
 山卓酒店、menpei(井筒・服部)、加藤家(田倉牛神社)、蛍ガイドアシスタント春名

連絡先
 井筒耕平(menpei)
  menpei01@gmail.com
 山口卓勇(山卓酒店)
  anthropocent@yahoo.co.jp

「運動とは、事務である」

2008-06-16 12:10:06 |  持続可能な社会に向けて(研究系)
かの有名な、市川房枝さんの言葉だそうです。

先日、「地球温暖化防止地域協議会を
岡山県内の各地でつくろう」ということで、
地球温暖化防止推進委員の集まりにおじゃましてきました。

地球温暖化防止対策地域協議会とは、
「民生部門における温室効果ガスの排出量を削減するため、地球温暖化対策の推進に関する法律第26条第1項の規定に基づき、地方公共団体、都道府県地球温暖化防止活動推進センター、地球温暖化防止活動推進員、事業者、住民等の各界各層が構成員となり、連携して、日常生活に関する温室効果ガスの排出の抑制等に関し必要となるべき措置について協議し、具体的に対策を実践することを目的として組織するもの」(環境省HP)
という長い説明を環境省はしています。

要するに、「地球温暖化防止に対する事業を行う際、一民間企業や一NPOじゃお金だしづらいんで、みんなで集まって協議会をつくり、そこが事業をやってくれ。そこに省庁や県・市はお金を出しますよ。」
っていう流れが最近の地球温暖化防止に関する補助・交付金事業の流れなんです。ですから、岡山県の温暖化防止活動推進センターとしては、「とにかく受け皿をつくって来年度に備えた準備をしよう!」ということで、人を集めたようです。

会場には60名ほどの年配の熱い方々!
若者は少数です。

ファシリテーターは、川北秀人さんです。
川北秀人さんブログ…http://blog.canpan.info/dede/

で、タイトルは川北さんからのアドバイス。
「運動とは、事務である」
社会運動は、とにかく思いを持って動くのも重要だが、思いが強いだけでもダメで、事務能力がないとその運動の意味が全くなくなってしまう。事務が非常に重要である。
という意味だそうです。市川さんは、「事務ができなければ運動をするな。」とまで言っているそうで、年配の方々も苦笑いな雰囲気でした。

そんな中、僕らの会社は、むしろ事務が得意な環境エネルギー政策提言+コンサル事業を行っています。中には、僕らのことを知っている人たちがいて、「備前グリーンは非常に事務能力が高く、彼らの力を借りれば事務(特に自治体・省庁に対して。)が進み、事業がスムースにいくよ」とまでいってくれました。

これまで、このような元気に活動をしてらっしゃる皆さんのもとにあまり顔を出せず、なかなか存在価値を感じてもらえてなかったのですが、この会合では、非常に貴重な存在として、他の参加者から見ていただけました。

僕は、彼らのように岡山にはまだコネも無く、がーっと突っ走ることをとある一人の自分が引き留めようとします。「事態を冷静に見ろ」「一歩引いて、俯瞰して考えろ」と。だから、いわゆる「活動家」にはなれない。ただし、彼らに貢献しながら、力を合わせて事業をつくっていくことはできるんだなあ、と気づきました。だから、今後も社会活動には積極的に参加し、そこでの人との出会いを大切にしていこうと思いました。

さて、川北さんからはその他2つの言葉を。
「組織化とは、日程調整である」(早瀬昇
北川さんいわく、「組織化って、周りをがーっと巻き込むんだけど、勝手に巻き込まれる人たちがいればそれは奇跡。」とのことであり、やっぱり一人ひとり、ちゃんと日程調整をして、確実にお話していくことが大切だ、という意味です。

「交渉とは、共通点の共有である」(川北秀人)
違う意見、違う立場など、とにかく違う人々が集まって何かを作り上げる際、違いを確認し合うことになりがちであり、そこでは前に進まない。そうではなく、共有点を見つけながら、出来ることの可能性を探ることが重要である。という意味だそうです。
これは、イチローの交渉人が言っていた言葉にヒントを得たそうで、「チームと選手の共有点を見つけることが、最もいい評価を得られる手段」という話だそうです。

今回は、
・自分たちの価値の気づき
・組織化のツボ
などなどについて学びました。

このような会は、人脈もできるし、とても重要ですね!
勉強になりました~。