東京人生

東京で人生放浪。30年かけて身に着けた肩書きは、子なしOL主婦。

不思議な脳

2005-03-04 18:18:34 | Books
今日は会社を休んだ。
先日書いたとおり強健の私だけど、疲れやストレスがたまると、
片目の瞳孔が開くという、変わった病気がある。
目の中が炎症して眼圧が高くなり、それで瞳孔が開く。
左右の瞳孔の大きさが違って、見た目にコワイ。
それになってしまい、安静にしている。

症状が出ると、汚れたコンタクトをつけているみたいに一面が白っぽくなって見える。
頭痛がして、気持ちが悪くなるのも、症状の一つ。
昨年夏に初めてなって、今回で二度目。
目薬で治るから大丈夫なんだけど、長く付き合っていくものらしい。

確かに最近、疲れてたかな。というより、ストレスがあったかな。
職場に子どもっぽい人がいて、何かと騒ぎ立ててうるさい。
それに上手く付き合う人と、聞き流す人がいて、私は後者。
こんなの全然へっちゃら、と思っていたが、それが案外エネルギーを使っていたみたい。

身体と気持ちって、つながっているんだなーと、こういうときに思う。

先日、「進化しすぎた脳」(池谷裕二著)と、
「遺伝子が明かす脳と心のからくり」(石浦章一著)を読んだ。
前者が慶応NY校の高校生に、後者が東大文系1年生に語った授業をまとめたもの。
(意外にも、前者のほうが難しかった・・)
化学式や、長いカタカナの物質がでてきたりして、
人間を「肉」というより「高度な処理機械」みたいに感じた。
脳がぱちぱちと音をたてて、私を制御しているような。
身体を傷つければ血が出るように、心が動いたときは脳内でいろんな分泌物が出る。
それが電気刺激や化学反応して、身体のどこかにつながっている。

脳はスゴイなぁ。
私は気づかないことも、ちゃんと認識して処理している。
自分はこういう性格、と思い込んでいることも、
脳内のある分泌物の量が多いから、と説明されると、
私をつかさどっている脳が、独立した存在に思えてきて不思議に感じる。
感情とか感覚が発生する経路があって、そこに個人差があって、
その差が脳や遺伝子に関係しているなんて、自分の中に未知の世界が広がるようで、
手に負えないような敬服した気持ちになる。

「進化しすぎた脳」に、昔は環境になじめない人が淘汰されていたが、
現代は医学などの進歩で淘汰されずに生きることができ、更には環境のほうを
人類に適応させようとしている、とあった。
環境を変えても、人が生きることが大事な時代なんだ。
地球の歴史よりはるかに浅い歴史の人類が、地球を支配している時代。
こういうことが、タイトルの「進化しすぎた」ってことなのかな。

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2 コメント

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はじめまして♪ (きっちん)
2005-03-09 23:37:41
最後のコメントの進化しすぎた脳への解釈にハッ!(゜o゜ )とさせられました。

僕は違う解釈をしていたのですが、こっちの方がしっくりきました。

僕も本のことを書いたのでトラバさせてもらいます♪
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Unknown (izumigaro)
2005-03-16 23:45:53
遅くなりましたが、コメントをありがとうございます。

「進化しすぎた脳」の「しすぎた」が皮肉に感じられて、このような解釈をしました。タイトルを決めた人に、意味を聞いてみたいですね。
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