待ちに待ったジョージ・マイケルのコンサートに行ってきた。
今年の春、友人がたまたまテレビで、「15年ぶりにジョージ・マイケルがヨーロッパのツアーをする」というのを聞き、速攻チケットを取ってくれた。初めの予定では、バーミンガムにあるNECでの公演は、土曜と日曜のみだった。両日とも、チケットは速攻で売り切れになり、あきらめかけていたら、月曜日に追加公演が決定になった。「とにかくどの席でもいいから」ということで、友人はふんばってチケットを確保してくれた!!
今年に入って、車の運転中に眠りこけたりと、結構話題になっていたジョージ・マイケル。一度は、マリワナの影響で、駐車していた車にぶつかったことがあったのだけれど、(日本でもニュースになったかな?)同日、パリでコンサートの予定だったなんて聞いて、(コンサートはキャンセルされなかったようだけれど)バーミンガムのコンサートまでに、しっかりしてくれよなんて思っていたけれど、月曜日、予定より20分ほど遅れてだけれど、素晴らしいコンサートを見せてくれた。
オーディエンスは、私と同年か上の人が多く、(若い人はあまり見かけなかった)みんなたぶん、ワム!の頃からのファンだろうね、なんて友達と話した。よく考えたら、ワム!時代から早くも25年(なのでツアーの名前が『25LIVE』)。私はまだ10代だった。コンサートに向けて、一通り、彼のアルバムを聞いてみた。それぞれの曲に思い出がある。周りに座っていた人たちも、きっとさまざまな思い出があるんだろうなぁ。
前日はかなり興奮気味で眠れず、仕事から帰ってくる頃にはくたくた。6時30分に友達を拾う予定だったので、ちょこっと軽く食べよう、と思ったけれど、ますます興奮していて、食べる気にもなれなかった。時間どうりに友人宅につき、そこからNECへ。7時前に到着したのに、すでに人で混んでいた。パンフレットと水を買い、席に向かった。私達の席はグランドフロアの真ん中くらい。私は背が低いので、見えないかな、と思ったけれど、通路側なので、ちょっとはみ出すことができた。予定よりも20分ほど遅れて、8時20分くらいに始まった。サポートアクトもなく、いきなりジョージ・マイケルの登場。ステージの中央には天井まであるスクリーン、両端には少し小さめのスクリーンが設置されていた。最近の曲、ちょっとまえの曲、そしてワム!の一曲を披露してくれた。オーディエンスの誰もがジョージ・マイケルのファンだって、よく分かった。こんなにも盛り上がったコンサートは初めて。携帯電話で写真を写している人を見て、「いいのかねぇ?」と思っていたら、途中ジョージ・マイケルが、「携帯のカメラを持ってる人」と言いはじめ、「申し訳ないけれど、使用しないでくれ」というかと思ったら、「Get them out!! and use them!!!」と。それで更に盛り上がった。ライブで聴くとCDと違うシンガーっているけれど、ジョージ・マイケルはほぼ同じ。どちらかというとライブの方がよい。以前に比べて、ちょっと声が荒いように聞こえたけれど、迫力もあり、改めて、「好きだなぁ」と惚れ惚れ。残念ながら、あっという間に終わりになり、アンコールの拍手と足踏みがやまなかった。再度ステージに登場し、『Careless Whisper』を聞かせてくれた。歌の半分くらいはマイクをオーディエンスに突き出し、全員での大合唱になった。そして再び舞台をさっていったけれど、拍手と足踏み、そして『More!!!!』が続いた。数分して再度姿を現し、「Do you have enough energy for one more song?」との質問に『YES!!!!』の合唱。最後のアンコールは『Freedom90』!!!
終わって欲しくなかったけれど、あっという間に終わってしまった。
LAの公衆トイレで逮捕され、『Outside』をリリースし、公にゲイだということを表現した。それまでミディアシャイだったのが、2年前ほど(だったと思う)にパーキンソン(有名なチャットショウ)に登場し、チャーミングでユーモアのあるトークにパブリックのリアクションはポジティブなものだったけれど、ここ最近のマリワナの影響の結果の行動が注目を集め、ミディアの彼に対する意見はネガティブなものに代わってきた。コンサートの途中で、「ミディアがこういう(ファンとのつながり)のはもうナイといっているけれど、次にそれを聞いたら、今日のことを思い出すよ。」といっていた。ファンへのお世辞にも聞こえるようなコメントだけれど、心のそこから言っているように聞こえた。(そして私の胸は熱くなった…)心に残る夜になった。