■映画「ハーフ(HAFU the film)」

2015-02-08 10:30:00 | ★EVENT

日本は多様化している Japan is Changing
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■映画「ハーフ(HAFU the film)」
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【日時】2015年2月8日(日)
(1)10:30-12:00
(2)13:30-15:00
(3)15:30-17:00

【場所】和泉市立人権文化センター4F視聴覚教室
※参加無料
※事前申込不要ですが、参加者数把握のためメール等でご連絡いただければ幸いです。

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お問い合わせ先
〒594-0023
和泉市伯太町六丁目1番20号
和泉市立人権文化センター(ゆう・ゆうプラザ)
電話:0725-44-0030
ファックス:0725-46-6532

http://www.city.osaka-izumi.lg.jp/kenfukukyou/jinken/1317255945227.html

 

 


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映画「ハーフ HAFU the film」

http://hafufilm.com/

から転載

 

◆概要

人々が頻繁に世界中を移動する時代となり、日本でもますます人々の移動が盛んになっています。そして、その日本には、両親のどちらかが外国人という人々が多く存在するようになりました。中には外見的に目立つ人もいれば、全く目立たない人もいます。ドキュメンタリー作品『ハーフ』は、このようなハーフたちの複雑な心境や、現代の日本での多文化的な経験を通して、発見の旅へと導きます。本作品は、5人の「ハーフ」たちがかつて単一民族と言われてきた国において、多文化・多人種であるとは、どういうことなのかを探求する日々を追います。ハーフたちの中には日本しか知らない人たちもいれば、日本での生活は全くの未知の世界という人たちもおり、その二つの異なる世界の狭間で生きている人たちもいます。

◆作品のテーマと製作の経緯

厚生労働省の統計によると、日本の新生児の49人に1人が、日本人と外国人の間に生まれています。この新たに浮上したマイノリティについては、文献も十分ではなく、メディアでも深く取りあげられていません。HD長編ドキュメンタリー映画『ハーフ』は、重要な会話の糸口となることを目的としています。

本作品では、日本の多人種・多文化社会での人種、多様性、多文化、国籍やアイデンティティを取りあげます。この探求を通して、次のような質問を投げ掛けようとします;ハーフであるとは、どういうことなのか? 日本人であるという意味は? 一体、それは日本にとって、どういう意味を持つのか?

主人公であるハーフたち自身のナレーションと率直なインタビューに、シネマベリテーの映像を重ねて、ハーフたちの生い立ちや家族の関係、教育、時には彼らの外見が影響する彼らの体験を探ることができます。5人の人生をとうして、ハーフたちが体験する個人的且つ奥深い側面も垣間見ることができます。

 

◆ハーフ達のストーリー


ソフィア(オーストラリア X 日本)

ソフィアはシドニーで生まれ育ち、日本での記憶は、子供の頃、親戚を訪ねて行ったことしかありません。27歳の時、自分の日本人のルーツを探求しようと、友達、家族、仕事などを残して東京に移りました。日本語を一から学びながら、日本の生活に慣れるよう固い決意で取り組んでいます。果たして 日本での生活は、ソフィアが長年胸に抱いた期待にこたえるのでしょうか?日本に慣れるでしょうか?自分のアイデンティティをどのように 再認識するのでしょうか?


デイビッド(ガーナ X 日本)

デイビッド は、ガーナの小さな村で、ガーナ人の母親と日本人の父親の間に生ガーナで6年過ごした後、東京へ移りましたが、両親は日本の新しい生活に慣れず、デイビッドが10歳の時に別れました。その後、デイビッドは10年間、二人の兄弟と一緒に養護施設で育ちました。デイビッドは20代になって間もなく、初めてガーナに戻りました。そこで発見したのはあまりにも異なる2つの祖国でした。日本で育った事を幸運と思いました。今、彼はガーナに学校を建てる資金を集めるための活動をしています。


大井一家(メキシコ X 日本)

ガブリエラ(メキシコ人)と大井哲也(日本人)は、アメリカで留学中に出会いました。恋愛をし、結婚した後、名古屋に移りました。2002年には男児アレックスが生まれ、その2年後には女児サラ誕生。9歳のアレックスと7歳のサラは日本の小学校に通っています。ガブリエラはどうしたら子供たちがスペイン語、日本語、英語の3カ国語を維持できるのかと考え、名古屋のインターナショナルスクールに行かせるべきかどうか検討し始めました。アレックスは、同級生たちからハーフと言っていじめられ、そのストレスから身体にいろいろな症状が現れています。大井一家を通して、多文化家族が直面する困難な決断に迫られる厳しい現状を作品はとらえます。


エド(ベネズエラ X 日本)
ベネズエラ人と日本人の間に生まれたエドワード(エド)は、多文化な日本を夢見ます。神戸の母子家庭で育ったエドは、インターナショナルスクールで教育を受け、周りの日本人社会から疎外感を感じ、大学に行くためにアメリカに渡りました。当時、エドは日本には二度と住む事は無いと思いましたが、数年後に老いた母の世話をするために日本に戻りました。そこで日本でも多人種の人たちのネット上のコミュニィティーが活発なのを発見し、ミックスルーツ関西(MRK)を立ち上げました。エドはMRKを通して、社会との対話や日本の人口変化の理解等を進めて、彼の夢である日本社会に多人種、多文化への関心を高めようと活動をしています。


ふさえ(韓国 X 日本)

ふさえは外見からはハーフだと分からないかもしれません。神戸出身で、日本に帰化した韓国人の父親と日本人の母親の間に生まれました。15歳になるまでふさえは完全な日本人だと信じて育ちました。あることがきっかけで自分の戸籍を見た際に、韓国ルーツがあることを知り、母親に問い詰めました。自分自身のミックスルーツを知ったのは、ふさえにとって大きなショックでした。事実を知った後、日本と韓国の文化の違いに強い関心を持ちました。20年たった今も、日本社会で韓国と日本の両方のルーツを持つことに葛藤があります。現在、ミックスルーツ関西に参加して、活発な活動を続けています。地域でのイベント等の企画を手伝うことで、ふさえのような子供たちが、自身のミックスアイデンティティを受け入れられるよう手助けをしていると強く感じています。

 


◆製作チーム

◇映像作家西倉めぐみ (監督・プロデューサー・撮影)

西倉めぐみは日本人の父親とアイルランド系アメリカ人の母親の間に東京で生まれました。ニューヨーク大学Tisch School of Artsの映画・テレビプログラムを2002年に卒業後、ドキュメンタリー映画業界で働きました。ポストプロダクションのアシスタント編集者及び編集者として、そして2007年からはフリーでドキュメンタリーのプロデューサーや監督として働いています。2006年に日本へ帰国し、自分のアイデンティティに興味を持ち、映像で多文化コミュニーティーについてのドキュメンタリー作品を制作し始めました。2009年にハーフプロジェクットのマーシャ・ゆみ・リゼに出会い、それがきっかけでこのドキュメンタリーを撮影し始めました。今までのドキュメンタリー作品は国連、AP通信、様々なNGO団体等のために制作しました。これまでに作品はアメリカのテレビで放送され、国際映画祭と美術館で上映されました。


◇高木ララ (監督・共同プロデューサー・撮影)

1982年東京生。スペイン人の父親と日本人の母親の間に生まれる。幼時から世界の各地で教育を受ける。マドリードのフランシスコ・デ・ビトリア大学で、2005年に映像及びマルチメディア学で学士を取得。その間いくつかのプロジェクトを通して映画撮影への情熱を育む。卒業後日本政府の奨励金を受けて早稲田大学院GITSに入学し、マルチメディア科学と芸術の修士号を取得。フリーランスとして複数のプロダクションで働き、日本での学生経験を通して自身の二つのアイデンティティを追うようになる。卒業制作としてドキュメンタリー長編映画「Madrid x東京」を単独で制作する。この作品は二つの異なった都市とその文化の狭間で生きる若者のヴィジョンを示している。同作品は2009年に東京にオープンしたセルバンテス協会の開会記念週間で放映され、スペインのいくつかの大学で紹介された。この後マーシャ、めぐみ、その他のハーフとの出会いを通してHafu制作に参加することとなる。


◇リゼ・マーシャ・ユミ (テーマ顧問)

マーシャは日本人の母親とアメリカ人の父親の間に生まれ、神奈川県と東京で育ちました。2001年にイギリスに渡英し、ロンドンギルドホール大学で社会学を専攻しました。その後、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジで社会研究学の修士号を取得しました。マーシャは人種、民族、国民性、アイデンティティ等 に強い関心があります。ハーフのアイデンティティを追う写真や調査を行う協同プロジェクトTheHafu Projectの共同創始者でもあります。ハーフに関する研究では先導者の1人でもあるマーシャの専門知識は、本作品を製作するにあたり浮上する複雑な問題を手際よく解決し、欠かせない 存在 です。本作品に登場する5人のハーフたちのうち3人は彼女がインタビューした人々から選ばれました。


◇三宅愛架 (編集)

三宅愛架は愛知県で生まれ、アメリカに留学、その後4年ほど映画製作者 としてアメリカで活躍しました。2006年からは、東京でAvid/FCPの編集を行っています。これまでにさまざまなテレビ番組、コマーシャル、ドキュメンタリーを編集してきました。彼女は楽しい創造性のあるプロジェクトが好きです。なかでも、社会的に前向きなメッセージを伝えるプロジェクトに情熱を持ち、映画が持つ生活の質を向上させる力を信じます。彼女はエンターテイメント業界に彼女の将来を託し、刺激的な専門家との出会いを大切にして、彼女の持つ多種多様な技術を磨こうと努力を続けています。


◆プロジェックトの背景

2009年の夏、西倉と高木は「ハーフ・プロジェクト」
http://www.hafujapanese.org
に参加しました。社会学のリサーチャのリゼ・マーシャー・ユミと写真家のウィラー・ナタリー・摩耶が始めたこのプロジェクトは、写真とインタビューの融合で作り上げられた写真展や各種イベントを通してハーフのアィデェンティティと経験を探っています。映像作家の二人はこのプロジェクトに貢献する為、短いインタビュービデオを作り始めました。
http://youtube.com/hafuproject
でご覧になれます。そのコラボーレションから、本編のドキュメンタリーのアイディアが生まれました。

 

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