いわをのニューヨークでSink or Swim!?

「Sink or Swim」=「いちかばちか、やってみるしかない」の意。
だって、一度きりの人生だもの。

UtadaのNYCライブに、あぁ感動。

2010-02-09 04:58:54 | イベント

昨日は、全米プロフットボール(NFL)優勝決定戦の日、
すなわち、スーパーボウル・サンデーだった。

多くの人がこの試合を観戦するため、
ニューヨークの街が1年で一番静まり返る日とも言われているほど。
政府非公認の祝日と呼んだりもする。

そんでもって、この日(スーパー・サンデー)は皆、
家でテレビ観戦しながら食事をする(≒ピザを取る)人が多いため、
毎年2月はチーズの需要が多い!…とか(乳製品を扱う商社の方の言葉)。


日本人にとって、アメリカのスポーツと言えば野球…
メジャーリーグ・ベースボールが浮かぶかと思うが、
フットボール抜きにアメリカのスポーツを語ることはできないよう。

スーパー・ボウルに関して言えば、単なるスポーツイベントの枠を超え、
アメリカ文化の主要な一部分ってことね。


ともあれ、スーパー・サンデーだった昨日。
こんだけ言っておいて、自分は?って話なんだが。
あいにく夜まで予定が入っており、試合の様子はダイジェストで観ただけ。

と言っても、ルールイマイチわけわかめ。
分かればかなり楽しいらしい。
何でもそうだけどね~。

来年のスーパー・ボウルまでには、
せめてフット・ボールのルールくらいはマスターして…おこうかなと。


ダラダラと前置きはいいとして、本題。
私にとってスーパーだったのは、サンデーではなく、マンデーであった。
ずばり、本日・月曜である。


私の中では、本日2月8日をスーパー・マンデーとしてしまおう。
肝心な何があったかってことなんだが~
実は~
かねてより楽しみにしていた~

『Utada IN THE FLESH 2010 in NYC』…

そう、



Utadaのニューヨークでのライブだったのであーるー。


チケットを取った3ヶ月前は、
まだまだ先のことだなんで思っていたけれど、
気が付いたらあっという間。

1月15日~ハワイを皮切りにスタートし、
全米各都市を周ってアメリカラストの都市となるのが
本日のニューヨーク。


今回何が嬉しいかって、
「ライブ」と打ち出しているだけあり、
本当にライブハウスでやる。
日本では考えられないキャパシティ(おそらく400人ほど)。

各都市1回きりの公演だしチケット数も限られているとはいえ、
どこもすぐに完売だったらしい。



こちらも完売のよう


チケットは取ったとはいえ、ライブハウス。
席があるわけではないので、いい場所ゲットは早い者勝ち。

分かっちゃいるけど、あいにく今日は夕方まで仕事だったため、
早くても会場に着けるのは、午後6時くらいになるかと。
ちなみに、開演は午後7時予定。

一緒に行く予定だったふみこちゃんは都合が悪くなってしまったため、
ひとりだしフレキシブルに動ければそれはそれで早めにいければ…
と思っていたのだが。


こんな私。



















仕事で会場の近くに立ち寄ったため、
ちょっと様子を見てみようと足を運んだら。

午後12時の時点で長蛇の列。


えっ?


うそーん。


しかも、入口からずらーっと並んで、



角を曲がって次のブロックまで続いちゃってる


あちゃー。
こりゃ、すごいなぁと感心。
私も数時間後この列に加わるのだが。


確かに、ちょうど約1年ほど前に5番街のSEPHORAであったイベント、
開演午後6時のところ、私は気合入れて午前10時に並んだ。
しかし、あれはチケット制ではなく先着順だったから。

ま、今回はライブということでチケットはあるにせよ、
肝心なポジションは先着順だものね。


そして、何がすごいかって、
このクソ寒い中(-5℃)ずっと待っているってこと。

後ろから見つけた列を先頭まで追いながら歩いていくと…
所々で友人に会う。
皆Utadaのイベントで知り合った人たち。

前回も思ったけど、日本人が少ない。
…というよりは、この時点(100人くらい?)では
日本人はひとりもみなかった。


…で先頭に辿り着いてさらにびつくり。
先頭にいるの…、

マイ・フレンズであったよ。


みんなが今回来ることは分かっていたが、まさか先頭にいるとは。
しかも、さらにびっくり。

何と、前日の夜中2時から並んでいるとかで。

思わず何度も、

Are you sure(本当に!?)?

聞き返した。


そして、Crazy・笑!も。


ともあれ、久しぶりの再会は嬉しい。
皆、この列に入れと勧めてくれる。
さすがにそれは出来ないし仕事中だからと断り、
いずれにせよ、開園前に列に並ぶ旨伝えて私は一度その場を去った。


その後、自分が予定していた通り程の午後6時頃。
会場に戻ってみると、列はさらに長くなっていた。
変わらず寒い。
むしろ、暗くなって寒さは増した。

これから1時間待つだけでもイヤだな~なんて思いながら
会場に近づくと、
列の先頭で寒さに耐えながらおしゃべりしている友達たちがいる。

そして、早く来いと手招きする。
そしてまたしても、ここに入れとのたまふ。

無理だって。


さすがに、「ラッキー!じゃ、お願いしまーす☆」

ってのは人としてどうかと。。。

そんなことを説明するのだが、
逆に「Why?」と返される。

!!!!!

みんなして「カモ―ン」。
後ろにいるグループも笑顔笑顔。

へっ?

これってあり得ない状況だよね。
皆の心が広すぎるのでは?
こんなに寒い中待ったのは君たちなのだよ。
罰が当たる気が…。


説明するも、皆して歓迎して下さるので、
お言葉に甘えることにし、列に加わった。

「まゆみは絶対来ると思っていたから、
 あらかじめ警備員にも、もうひとり来るって言っておいたんだよ」

と。

感謝感涙ではないか。
頼んでもいないのに。

なんて心暖かい友よ。

そこから開場まではあっという間だった。
とはいえど、私でも寒かったから、昨夜から並んでいた皆はさぞかし…。



アーチストのAlexはもはや、作品としてもよさそうなくらいのUtadaグッズを



Alex、前回SEPHORAのイベントで出会っときは、待ち時間に画を描いていた


列の先頭ということは一番乗りということなので…
絶対的に、最前列をゲットできるということ。
そんなこと考えただけでコ―フンした。

実際ドアがオープンし、
荷物チェックを終えてて小走りでステージまで到着してみてびっくり。

まず、会場ホントにライブハウスだー。


2階のスタンドみたいなところはあるにせよ、小さい


そして、一番前、しかも“ど”真ん中とれちゃった。

きゃー。

ライブハウスの最前列で前の柵に手をかけながら観るの、
憧れてたけど…

実現じゃん。
しかも、ど真ん中。
目の前にマイクスタンドありますから。

コ―フン冷めやらぬまま、ライブスタート。
といえど、最初の45分くらいはDJがいろんな音を流して楽しむライブ。

DJの「NYC makes noise~!」に会場大盛り上がり。
皆飛ばし過ぎー。

途中、Lady GaGaでヒートアップ、The Black Eyed Peasで最高潮かくらいの勢い。
もはや、クラブ。
誰のライブか分からない。


そうやって引っ張る上手いDJ。
ナンダカンダで45分くらいたったところで、雰囲気が変わる。
私の目の前にあった、今までDJが回していたDJブースが片付けられる。

…と同時に、スタンドマイクが置かれる。
…と同時に、ここに、目の前にUtadaが立って歌うことを瞬時に想像する。
…と同時に、こーいうとき背高くてよかったなと思う。

私の両隣、Chrisは190cm近く、Alexは180cm近く…
あいにく私の後ろにいたアジア系カップルは私よりも背が低かったため、
後ろで「見えないー」って声が聞こえた。

けど、こればっかりはねぇ。
オールスタンディングの宿命ってヤツ…

そんなこんなでどこからともなく、NYC(っつーかアメリカ?)独自の
Utadaコールが始まった(コレ、すごい迫力)。

「Utada Utada Utada Utada…」
会場一体でシャウトすること…数分?

スポットライトと共に…
日本を代表する歌姫、Utadaが出てきた。

そのときの感動を、私は何と言って表現したらいいのか分からない。

小柄ながらもその絶対的な存在感、オーラが眩しい。
言葉にならないってこーいうことかもー。

近すぎて、幻ではないかと思うほど。
しかも、手を延ばせば届くすぐの距離で歌っている(当たり前なんだけど)
その姿、美しすぎる。

衣装は、黒のスパンコール付きサテン地のケーップっぽいトップスに
ヒョウ柄のシフォンミニスカート、黒タイツに黒のブ―ティ。
ピアスとリングは共に星(★)で合わせていた。

カワイイ。
「宇多田ヒカル」っぽくて。


一通り歌い終わってからのMC中、
ファンがこれまた元気のいいこと。
Utada本人も笑って「Crazy~!」なんて言っていたけど。

だって、ファンの声が大きい&たくさん飛びすぎてて、
Utada本人が全然しゃべられないの。
ウケる。
どっちがMCだ?みたいな。

挙句の果てには、隣のChris、Utadaに「Stop Talking・笑!」って怒られてた。

でも、こーやって会場の皆と会話形式でMC楽しんでくれる&楽しませてくれるところは
ライブハウス&NYCのキョーレツなファンたちならでは…だと思う。

MCでのファンとUtadaの掛け合いが、ボケとツッコミみたいなの。
コレ、結構当たってると思う。


Utada本人は最初の挨拶で、

「久しぶりのNYに戻ってこられて嬉しい。
 今まで他の都市のMCでは、その都市ごとに訪れたことなどを話していた
 のだが、ココNYは自分の故郷でもあるので、自然なことすぎて
 何から話せばいいか分かりません・笑」

なんて言ってた。
今日の会場には、家族やいとこ、学生時代の同級生もいるらしかった。


しゃべりは基本英語だったが、
日本人のファンにも日本語でちょこちょこ話しかけてくれた。
嬉しいことに、Utadaと目が合い、

「NYCへお帰りなさい。待ってました!」と声をかけたら、
「ありがとうございます!」と返してくれたー。

感動である(単純な私。だって嬉しいんだもん)。


ライブで披露する歌も、昔の懐かしい曲から最新アルバムの曲まで
英語の歌詞のものも日本語の歌詞のものもバリエーション豊かで大満足。

キーボード弾きながらの「SAKURAドロップス」には感動。
歌ってくれるとは思っていなかった「First Love」にさらに感動。
何においても私の一番好きなUtadaの曲「Automatic」には、あぁ感動であった。


2時間半という長い間、目の前(ほんの2メートル先)でずっと
アーチスト(しかも大好きなね)が歌っている姿を観ることって、
なかなかないでしょう。
ディナーショーでさえも動くじゃない?

しかも今回の場合、ステージ上の左右&後ろにはバンドのメンバーがいるため、
Utadaはほぼ中央にステイ。
本当に自分の目の前で歌っているのである。

正直、途中感覚がマヒしてきた。


「Automatic」「First Love」は自分、今までカラオケで何十回と歌ってきた。
カラオケに行けば、歌わないときはなかったこの2曲。

この2曲に関しては、カラオケボックスのテレビ画面で流れる映像、
それぞれのプロモーションビデオで本人が出演していることが多かった。

マイ・フェイバリットソングの「Automatic」に関しては、
前回のSEPHORAイベント in NYCにて勢い余って歌ってしまった。

※Automatic in Utada's SEPHORA(2009年3月25日)※
Utadaに会えた、その後で…


それが。

今日は、目の前で本人が歌うのを聴けて&観られて。
しかも、一緒に歌っちゃって。
おそらく今までのどんなカラオケよりもシャウトしていたかもしれない。

「First Love」の会場皆での大合唱は、鳥肌モノだった。
あれってライブハウスならではの感覚かも。


前回のSEPHORAイベントの際にUtada本人が「NYのファンは激し~い!」と
綴っていたが、今回も
激しくも温かい(アツい)私たちファンの歓迎をとても喜んでくださったようで、
みんなハッピーないい雰囲気のライブになった。


ライブが終わってステージを去るどさくさにまぎれ、
ちょろっと涙していたUtada。
ちらっと見えてしまったその姿に、何だか心打たれたわ。


アンコールは彼女が最新アルバムの中で
イチバン好きだという「Me Muero」で大盛り上がりで終了。

…にしても、
歌詞にNYCとかニューヨークの地名が出てくる歌は
その部分だけ異常な盛り上がりを見せる(Utadaが歌っていても)
ニューヨークのファンはやはり…激しい。


ちんたら長ったらしくなってしまったが、
好きな者にとってはたまらなく嬉しいことってあるでしょう。
それです、それ。

濃厚だった2時間半。
あっという間だったけれど、とても充実した忘れられない素敵なライブだった。
Utadaの歌、CDで聴くよりも生で聴く方が何十倍も魅力的だった。


またやってくれるといいな、ライブハウスでのライブ。

ちなみに、チケットの値段…$41.50。
ちなみに、現在のレートで換算すると、約3,700円ちょっと。


これから私のBGM、しばらくはUtada漬けになりそうです。