株式会社イワンブログ!小ロットを主体とする無地染め染色加工と風合い加工、日々新商品開発に力をいれています。

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反応、硫化、顔料のちがい

2007年03月28日 | Weblog
【反応、硫化、顔料のちがいについての資料を見つけました】

色落ち度合いの激しさ




小  反応<硫化<顔料  大




何故この差が出るのか?
の疑問を簡単に説明しますと、”染料の染着の違い”
にあるのです。



反応は繊維内部まで浸透して染まります。
これによって表面にいくら加工でダメージを与えても
いわゆる”あたり”と呼ばれる色落ちは出ないのです。
剥いても剥いても同じ色が出てくる。
切っても切っても同じ顔の金太郎飴と似てます(え?



硫化は本来水に溶けない染料です。硬い染料と呼ばれ
粒子が反応に比べ粗くなってます。繊維奥部まで浸透
し難いのです。
また酸化して初めて発色する特徴を持ちますので、
空気に触れる表面が良く染まるいわゆる”表面染着”
になります。
繊維内部に染まらない白い部分が残ります。
表面加工によってそれが剥き出され、あたりの色落ちが
出せるのです。



顔料はもっとも大きな粒子で水に溶けません。
また繊維に対して自らが染着するすべを持っていません。
では、どうやって繊維にひっつけるのかと言うと
繊維にカチオン化処理という処方を施し、+イオンを発生
させます。その力とバインダーと呼ばれる樹脂(接着剤のような物)によって繊維表面にくっつけます。
この状態はとても不安定で結合の力は反応・硫化と比べ
圧倒的に弱いものです。
これによって激しい色落ちが表現出来るのです。
風合いが硬くなるのは樹脂を繊維に着ける為です。


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色ぶれ

2007年03月06日 | Weblog
 染める麻の生地が3種類ほどある。
1番が一番生地が厚く、3番が一番薄い。まず、1番と2番の生地を、ビーカーどおりのデータで現場に下ろし、染める。すると、ビーカーどおりの色がズバッとくる。このようにデータどおりの色が現場でも出せるというのが会社にとって重要である。

しかし3番の生地だけが現場で染めると色が薄くあがってしまった。普通は生地が厚くて、高密度だと染にも影響してくるのだが。。。


結論:
 生地をキバタから晒すにあたって、1番2番は普通に晒してるが、3番だけ生地が薄いという理由で晒しの薬品を弱い薬品で晒をしていた。

麻の強度が落ちて破れてしまうからである。

 晒しの薬品が弱く、うまく晒せていないのであれば染めの原因の一つといえる。
かといって、薬品を強くしても強度が落ちて破れてしまう。
処理時間を長くしてみようか・・・。試す価値あり。。。

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