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Julia London. 1999. Wicked Angel. Dell
Story:
Dialogue:
Hero:
Heroine:
Sensuality:
前にThe Rogues of Regent Streetシリーズ3冊(+スピンオフ1冊)のうち最初の2冊を読んで嫌になったJulia London、再び、です。
Londonに関しては、どこかで短編を読んで気に入った記憶があるような、ないような。だから他のももうちょっと読んでみようと思って、これを借りてきました。
Rogueシリーズよりはマシでしたが、彼女のスタイルのせいでしょうか、私の好みではありません・・・。
がめつい伯父のせいで、2年前にバイエルン王国に住む死に際の老伯爵と結婚させられたLauren Hill。伯爵が亡くなり、イギリスの田舎へ帰ってきました。
老伯爵との結婚は形だけだったし、契約通りに跡継ぎを生むこともなかったので、Laurenは以前のようにMiss. Hillとして生活していました。
ある日"Mr. Christian"と名乗る紳士と出会い、恋に落ちます。
Alexander Christian、実はSutherland公爵は忙しい日常と家族同士が決めた婚約者のプレッシャーから逃れるため一人で田舎を訪れていました。そしてLaurenを一目見た瞬間、天使と出会った錯覚に陥ります。
AlexもLaurenと一瞬でも長く一緒にいたいけど、公爵としての立場や婚約者への義務を怠ることができず、現実へと引き戻されます。
その後Laurenは、またまた彼女を結婚させようとする伯父の画策でロンドン社交界へ引きずり出されます。そして彼女の伯爵未亡人としての地位だけでなく美しい容貌も手伝って社交界のうわさ・人気の的になります。
そんなLaurenと再会してびっくりしたのは、もちろんAlexだけではありません。
実はAlexは公爵だったと分かってLaurenもびっくり。そんな高貴な人が私なんか相手にするわけがなかったんだ、しかも婚約者もいるし、と傷つきます。
それでも二人は離れることができず、Alexが必死になってLaurenに会うチャンスをつくろうとするのは切ないです。
後半3分の1は、Rogueシリーズのように、すれ違いが始まり、嫌気が差してきます。Spoiler
Alexは婚約解消を考え始めますが、両家の昔からのつながりや政治的な力の影響、紳士の「名誉」などもあってできないというのが大きな動かしがたい理由でした。結局、結婚式数週間前にまだ招待状が出されていないことを知り、やっと婚約破棄します。
でも、あれ?そんな理由でよかったの?「名誉」とか両家のつながりとかいう理由はもうこれでチャラなんだ・・・。
お話の流れからAlexの気持ちはよく分かったけど、これまでの3分の2のお話のなかで、ヒーローとヒロインのロマンスの邪魔になっていたものが、最後のほうでこうやってあっさり取り除かれ、これまでの苦痛はなんだったの?と思わずにはいられませんでした。
でも、時すでに遅し。Laurenは元夫の息子と婚約していました。
その後、Alexはしぶとく説得に試みますが、Laurenは「名誉」のため婚約は破棄できないと、涙涙のお別れ。Alexはもうこんなワケの分からない女はゴメンだ、とロンドンへ去ります。もちろん、Laurenはしばらくして間違いに気づき、彼を追ってロンドンへ。そこで彼女はAlexから公の場でシカトされますが、辛抱強く彼と話せるチャンスを待ちます。
そしてAlexの母親の助けの元、二人はチョロチョロっと話合い、ハッピーエンドです。
あ~・・・。こういう展開、好きじゃないんだぁ。
最後の二人の会話も全然納得のいくものじゃなかったし。
もうJulia Londonはしばらく遠慮させていただきます。
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