ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

Tempted All Night

2009年05月27日 | C
Liz Carlyle. 2009. Tempted All Night. Pocket Books.

アマゾンでも好評!

今回のヒロインは2007年の"Never Lie to a Lady"のヒーローLord Nashの妹だけど、今回のはその"Never…"トリロジーの続きではなく、新シリーズの1作目かな。
なんにせよ、Carlyleファンにはおなじみ、おいしい役のMr.Kembleつながりはあります。

Story:      
Dialogue: 
Hero:       
Heroine:   
Sensuality:

Lady Phaedra Northampton (Phae) は、ちょっと婚期は過ぎてスピンスターだけど、ちゃんとした貴婦人。
聡明で実は美人なのに、胸にはさらしを巻き、グレーのドレスを着て極力目立たないようにしていました。
実は誰にも言えない秘密を抱えていたので、静かに田舎の兄の邸宅で暮らしていました。
が、ある時、召使の妹(姉?)がロンドンの怪しい世界へと引き込まれ、彼女を救うべく社交シーズンがもうすぐ始まるロンドンへ家族とやってきます。
そして、ある用事のためMr.Kembleのお店へやってきたPhaeの目の前で殺人が起こります。


父親との確執から、たった一人の伯爵家の跡継ぎなのに、傭兵/スパイなんてやっていたTristan Talbot (Avoncliffe子爵)。
ロンドンに戻ってきてからは目的もなく、女性なら誰もが振り向く容姿をフル活用し浮名を流す日々でしたが、ある日突然死の床に伏した父に呼び出されます。

そんな父の最後の願いとは、悪名高い売春宿の経営者とロシア側のスパイの関係を探る特命でした。

この事件を探れば探るほど、Lady PhaeのところへもどっていくTristan。
簡単だと思っていた任務が、魅惑的なPhaeが絡んでくると複雑に…。

              

PhaeとTristanの互いに対する気持ち、読みがいがあります。
L.Carlyleならではの情熱さに、今回は「容姿だけはいい」と言われていたTristanの奥の魅力をPhaeが引き出す様子や、それに気づいてさらに惚れるTristanも魅力的でしたヨ

Phaeの過去の秘密、泣けます。

サスペンスのほうはそんなに複雑なものではないけど、お話のスパイスアップには上等。
Carlyle独特のユーモアも冴え、最後までズンズン読み進んでしまうかも!
私からはオススメです。


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