Julia Quinn. 2006. On The Way To The Wedding. Avon Historical Romance.
ユーモアたっぷりのラブコメ仕立てのリージェンシーならQuinnにおまかせ。
今回のはBridgertonシリーズ最終回。
Story:
Dialogue:
Hero:
Heroine:
Sensuality:
Bridgerton家の末の弟、Gregoryがついに恋に落ちます。と、少なくとも本人はMiss.Hermione Watsonを一目見た瞬間、思い込みます。
が、Hermioneは別の男性の虜でGregoryのことも他の誰も目に入りません。
Hermioneの親友Lady Lucinda Abernathy(Lucy)は、Hermioneに一目でボーっとしてしまう紳士達には慣れっ子。
でもGregoryはこれまでHermioneに言い寄ってきた紳士達とは違い、うんと魅力的(とLucyの目には映る)。
Hermoineを身分の低い男性との悲恋から救うためにも、LucyはGregoryの恋の成就の手助けをすると申し出ます。
そしてGregoryを助けるうちにLucyは彼を好きになってしまいますが、婚約者のいるLucyにはどうすることもできません。
さらに、裏表紙のあらすじが全てネタばらししているように、GregoryがLucyのことを愛していると分かったときには時すでに遅し…。
随分楽しみにしていた今回の作品、シリーズ最初の方の作品ほどのおもしろさはありませんでした。
プロローグで、GregoryがLucyの結婚式に乱入するところから始まるのですが、これはお話におもしろみを与えるには逆効果でした。
さらに、GregoryがLucyのことを好きだと認識するのが残りのお話が3分の1くらいになってからなので、あまり二人のロマンスがありません。
あと、Gregory自身、ロマンス小説のヒーローとしての魅力があまりなく、これもお話に物足りなさを与える要因になったかな~。
それでもQuinnならではのユーモアは相変わらず冴えています。
ちょっと尻すぼみのシリーズ最終回ですが、軽快なラブコメものが好きなかた・飢えている方はお試しアレ。
>>Spotlight on Julia Quinn
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