映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~

映画でシミュレーションしておけば何処かで役立つはず

マイレージ、マイライフ

2010年03月21日 00時48分50秒 | 映画 ま行
評価:★★★☆【3,5点】


マイレージ1,000万マイル保持者って史上7人目らしい!

ついでと言ってはなんですが!
今現在のワタシのTOHOシネマズのマイレージが・・・え~っと
マイページにログインしたら3,800マイルありました。
ってことで、映画を1本100分として、あと22本程の作品を観れば
6,000マイルに到達し、1ヵ月フリーパスポートゲットです。

日本では馴染みのないリストラ宣告専門の必殺仕事人の人生とは
それ専門の企業に勤めるライアン・ビンガムの
並み外れた合理主義な生き方をとくとご覧あれ~
ホンの小さなキッカケで、ひとは人生を変えることができる。



現代人を取り巻く様々な問題をスマートに描き出す
ハートフル・ヒューマン・ストーリー。リストラ宣告人として
全米を飛び回り、煩わしい人間関係を回避して
身軽で気ままな人生を送ってきた主人公が、
2人の女性との出会いをきっかけに、それまでの生き方や
人とのつながりについて見つめ直していく姿を、
シニカルな中にも優しい眼差しを込めて綴る。
<allcinema>



それまで、人との関わりを回避してきた男が
ある女性らの出会いを機に自分の人生を見つめ直す。

その1)
ライアン・ビンガムの勤めるリストラ宣告代理企業に
新卒で有能な女性ナタリーが入社してくる。
非常に頭の切れる、IQが限りなく高そうなその女性が
経費削減として社長に持論を打ち出す。
全米に飛び回ってる全社員に掛る経費の無駄をなくすという。
もちろん今風のネット社会を象徴するテレビ電話で
リストラ宣告をしてしまうというスマートかつ華麗なアイディアだった。

そのアイディアに待ったを掛けたのが
自分の足で現地に飛び、リストラ対象者と面と向かい宣告するのが
せめてもの最後の情ではないかとライアンは反論する。

ここでひとつ思ったのが、このライアンという男は
今を生きる合理的手法をモットーとしておきながら
心の隅では昔ながらのアナログ体質がしっかりと残っていたことだ。


その2)
出張先のアフターファイブで知り合った、自分と同じく
全米を飛び回ってるキャリア・ウーマンと意気投合をする。
人との関わり(しがらみ)を極端に嫌うライアンにとって
あとくされなく遊べる女と自ら宣言するアレックスは好都合な女性。
お互いベッドで寂しくなったら電話で落ち合い欲求を満たす仲に。

そんなころ音沙汰のなかった(ライアンが関わりを避けてた)家族から
妹の結婚の話を聞かされる。結婚式のリハにアレックスを誘うライアン。

夫と別居中の老けた姉や式を控えた妹の無邪気さを目の当たりにし
微妙に心の変化を感じ始めたのは、ライアンはアレックスに恋?
自分でも気が付かないうちに彼女に惹かれて行ってしまった。

それまで、仕事がら時間を無駄にしない生き方をしてきたライアン。
人との関わりをシャットアウトすることで究極の合理主義を貫いてきたが
家族や二人の女性との出会いによって、ココロの変化を気付き始める。

ナタリーが掲げた会社そのももの運営方式のアイディアも
ナタリー自身が告げたひとりのリストラ女性の自殺によって没に。
また、アレックスに会いたい一心で彼女の自宅を探し出し
会いに行くが、そこでライアンが見たものとは・・・。

目標だった1,000万マイル到達を機内で知らされるが、
なぜか手放しで喜べないライアン。そこには空虚な空気が漂う。
なにか今までしてきたことすべてが空しくもあったのだ。

人との関わりは人生の終盤に於いてこそ、とても重要なことだと
思い始める。相手のことを考え、お互い手を取り合うための時間は
決して無駄とは言わないのです。

ハッピーエンドではないけれど、ライアンの生活に多少なりとも
共感して観ていたワタシも含め、パートナーというものは
やはり必要であり、大切にしていかなければ!と思わせてくれる
そんな映画だったと思います。


おまけ)
・実はワタシもどちらかというとライアン的な思考回路を持っていて
 本作を観たおかげで反省する部分があったことに気付きました。
 因みにワタシの好きな単語(座右の銘ではない)は
 「ショートカット」「合理性」(爆)

・よりによって、ライアンの姉に何故あのようなダサイ方を?
 妹の結婚衣装も時代遅れの旧デザインが妙に意味深でした。

・あのプラチナカードってカーボンファイバー製だったの?

・アレックスを演じたヴェラ・フォーミガってやはり上手い!
 過去の出演作をみても駄作がなく、作品選びに長けている(?)

・全編に流れるスコアが実に心地良かった。70年代に流行った
 サイモン&ガーファンクルの世界観に浸れてる感覚になった。
-----------------------------------------------------
監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ジェイソン・ライトマン/シェルドン・ターナー
撮影:エリック・スティールバーグ
音楽:ロルフ・ケント


出演:ジョージ・クルーニー/ヴェラ・ファーミガ/アナ・ケンドリック


『マイレージ、マイライフ』

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10 コメント

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是非見たい (笛吹働爺)
2010-03-21 06:35:02
昨夜のスマステーションで月一吾郎(稲垣)が本作を1位に上げていました。
返信する
☆身内役で・・☆ (TiM3)
2010-03-21 11:57:34
弟役がタランティーノとか、
義弟役(←違うだろ)がクリス・オドネルとか、

そう言うんじゃないんでしょうね。
(まだ引っ張っとんのかい!)

でも、ちょっと興味津々。
返信する
ゴロ―くんお薦めなんですね (ituka)
2010-03-21 23:25:25
笛吹働爺さん こんばんは。

ライアンとワタシは大よその思考が似ているのでラストでは考えさせられました^^;
本作のリストラ宣告人ってひとの嫌がる仕事だそうです。
一流大学出てれば就職する仕事ではないと言ってました^^
返信する
ジョージはどれもクルーニー (ituka)
2010-03-21 23:32:39
TiM3さん こんばんは。

ということは、ナタリー役はアリシア・シルヴァーストーンで
アレックス役にはサルマ姐さんで同窓会的映画になってしまいますね(笑)

今回のライアンの出張グッズをみると、なにやらサスペンス映画のスナイパー的雰囲気もありました^^
返信する
自宅お隣の女性も…?(笑) (オリーブリー)
2010-03-26 13:47:29
itukaさん、こんにちは。

三日間雨降りで、地下鉄で行くのが面倒だわ~と思っていたら、エアポートウォークのミッドランドでも上映していました♪
ここなら車でいけるし~新しいし♪

映画の感想より、まず…
ライアンとitukaさんの思考回路が似ているのですか?!
よし!
顔もクルーニーのイメージで(笑)

年齢や境遇を選ぶかも知れませんが、派手さはないけど、そこそこ洒落た笑いもあり良い映画でした。
大人なら誰しも多かれ少なかれ背負っているものありますものね。
ガチガチのデジタル人間かと思ったナタリーが、結婚観はアナログだったのも可笑しい。
アレックスは凄いです!
強かだ。
でも何となく分かる。
私、個人年収ありませんが…(汗)
返信する
も・・・?アナ・ケンドリック?(笑) (ituka)
2010-03-26 20:28:02
オリーブリーさん こんばんは。

もしかしたら、パルコ8Fにだったのですか?(笑)
ミッドランドはまだ未開拓です^^

イメージ固めてもらってうれしいです。
でも、もし遭遇したときの落胆を思うと怖いです(爆)

アナの最強デジタル人間っぽさが、実はココロの隅ではアナログ的だったところが
妙に安心させられました^^

そういや、アナ・ケンドリックっていう名も
妙にデジタルっぽい(爆)

そうか~!自身のマイレージが溜まらなくなるので、危機感を感じていたのですね!
オリーブリーさんの記事で「は!」っとさせられましたよ。

マイカル大高って23日からオープンだったのね!
明日からと勘違いしてました(爆)
返信する
TBありがとうございました (シムウナ)
2010-04-04 20:12:50
TB有難うございました。
この映画観賞後に、思わず自分の重荷を
全て捨て去って、必要最小限の人間関係、
絆を深めたいと考えてしまいました。
現代社会に蔓延している問題を上手く物語に
反映していていました。

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
返信する
少なくとも・・ (ituka)
2010-04-04 21:19:25
シムウナさん こんばんは。

出張の達人ともなると、あんな風に合理的な荷造りをするんだなと感心しました。
ひととの関わりを拒み続けるのは、元気に動けるうちだけ
いづれライアンも気が付くはずですが
ただ、今回は二人の女性により、そのことを早く気付いたということでしょう。

ワタシも考えさせられた良い映画でした。
返信する
☆観て来ますた~☆ (TiM3)
2010-05-10 20:22:59
同じアメリカでも、夏だったり冬だったりするんやなーと、
改めてメリケンの広さを思い知りました(←お前、行ったことねぇだろがよ!)

講演会でムチャクチャなことをしでかすシーンで、司会者が
「お静かに! 次のゲストを準備しております」みたいなことを言ってて、その手際の良さに苦笑させられました。

「近所の橋からダイブする」と宣言してた女性。
ああ言うしとにこそ助演女優賞を与えて欲しい(=^_^=) ←1シーンだけでかよ!

続編ではアレックスを主人公にして、彼女の人生の“変化”を描いて欲しいですん。
返信する
おっと!^^ (ituka)
2010-05-10 21:54:06
TiM3さん こんばんは。

鑑賞お疲れさまでした^^

>同じアメリカでも、夏だったり冬だったりするんやなーと、

国土の広さを思い知らされますよね。
我がジャポ~ネの北海道~沖縄以上の気温変化に対して
服だけで荷物がいっぱいになりそうです^^;

>その手際の良さに苦笑させられました。

できれば、あの後のシーンを見せてもらいたかったですよね^^
ほんとうに居たなら、この司会者は講演会進行のプロフェショナルというか鏡です(笑)
それか、メインは次のゲストだったりして(おい)

>「近所の橋からダイブする」と宣言してた女性。

あの女性こそ『プレシャス』のおかあちゃんではないでしょうか~
リストラ宣告されてたなかに、モニークみたいなのがいませんでした?

>続編ではアレックスを主人公にして、彼女の人生の“変化”を描いて欲しいですん。

そいつは興味ありますね!^^
所謂、スピンオフってやつですね。
ドロドロのメロドラマでもいいから、あのアレックスの変わりようを見たい!というか
見返したいとも言える妙な感情が芽生えてます^^;
返信する

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