評価:★★★★☆【4,5点】
“書道パフォーマンス”というものに興味津々だったので観てきました。
本作、中盤辺りから涙が止めどなく流れっぱなしだった。
なんだろう!人生の折り返し地点を過ぎたワタシは(生涯を何歳で設定?)
こういった映画にどうも弱いらしい^^;
◇
大きな紙の上で、音楽に合わせてダンスなど身体全体を使いながら
魅せる書道を行い、書の腕とパフォーマンスを競い合う
“書道パフォーマンス甲子園”。
“紙の町”愛媛県四国中央市で開催され、いまや全国規模の
イベントに発展した同大会の誕生に秘められた女子高生たちの
感動の実話を基に描く青春ストーリー。
四国中央高校の3年生、早川里子は、書道家を父に持つ書道部部長。
しかし、部員たちの心はバラバラでいまや廃部寸前、
里子自身も紙と向き合いながらも満たされないものを感じていた。
臨時顧問の池澤からも“つまらない字”と切り捨てられ、
ますます迷いが生じてしまう。さらに、池澤が音楽に乗せて披露した
“パフォーマンス”に部員の清美までもがすっかり夢中になってしまう始末。
それに対し、書道は自分の心と向き合いながら一人でするものと、
反発する里子。そんな中、
清美が実家の文具店の閉店セールを盛り上げたいと、
呼び込みのために書道パフォーマンスをすることを提案、
渋々ながらも協力する里子だったが…。
<allcinema>
◇
書道部員のなかの男子3人はコミカル部門担当ということで
他の女子部員5人の人間ドラマに、なぜか涙腺が緩みっぱなしだった。
折からの世界不況で日本にも暗いムードが立ち込める昨今。
ココ、“紙の町”愛媛県四国中央市もその煽りを受け
唯一の繁華街(?)のアーケード街もシャッター通りとなりつつあった。
この映画は、そんな錆びれていく街に元気を取り戻そうとする
書道部員たちのひたむきな思いをひとつの形としたパフォーマンス映画。
部長の里子(成海璃子)の父は真の書道家であり
その厳格さ故、ダンスで書道をする行為に対し、学校に出向き臨時顧問を
叱責するのですが、ここでこの顧問がとてもいいことを言うのです。
まさに学園物の定番台詞と言ってしまえば、その通りなんですが
ひとつ違うのは“町おこし”をベースにしていること。
それに対し、里子の父は返す言葉を呑み込んだのです。
実際、過去に全国大会や世界大会に於いて優勝経験をもつ実力ある
書道部員だからこそ、こういったパフォーマンスがより生きるわけです。
「再生」=池澤が部員たちに見せたパフォーマンスで使うメインとなる文字は
街の再生、彼女らが見つめ直すそれぞれの再生、顧問・池澤自身の再生。
最高品質の紙を製造するが売れずに家を燃やし途方暮れるお爺さんの再生と
それぞれ、熱い思いが込められている文字だったのです。
ワタシにも、小学校時代に習字教室にも通った経験があるわけで
紙に向かってる最中、いつも上手に書くことばかりを気にしてて
書道展での評価をもらう字の書き方とか、審査員ウケすることにばかり
考えて書いていた記憶があります。いや、そう言われ続けてた先生に(笑)
これも、顧問の池澤(金子ノブアキ)の回想と同じですね~。
こんなふうに書いた文字は、本当に“つまらない字”なんですよね~。
見ててつまらないと思うのは、書いてる人間がつまらないと思って書いてるから。
お!これは、目からウロコ!そうだったんですね!
実は、個人的には“アート書道”たるものに以前から興味があって
今後の趣味のひとつとして候補に挙げているのです(笑)
さて、甲子園というだけに、クライマックスでの他校との対戦が
最大の見せ場となるわけです。
実際、トップバッターのパフォーマンスを見て、その躍動感に鳥肌が立ち
新鮮で、こんな書道ってみたことない!という感動がまたまた涙としてでてしまう。
全4校の作品すべてが、それぞれ個性豊かに表現されていたと思います。
それまでの書道の常識をみごとに覆すこれらは、見てて本当に楽しい!
おまけ)
・書道パフォーマンスとは、大きな紙に大きな筆で曲に合わせてみんなで書く
アート書道ということでしょうか。
同時に左右から書き始めるので途中までなにが出来上がるのかが分らないのも
ある意味、ドキドキ感があって面白い。
・根性顔、気合いの入っている時の成海璃子さんが最も彼女らしいキャラかな。
かと思うと、父から書き直しなさい!と言われ、陰でする「べ~顔」もグッド!
・そもそも、端からやる気のなかった池澤が最初にこれを披露した動機とか
女子部員たちのそれぞれの苦悩などが、もう少し掘り下げられていたら
満点評価だったかもしれない。
・本作のメインポスターっを見たとき『くの一書道 ニンジャ・アサシン』
こんなノリのアクション映画みたいでチョットね~(爆)
・墨を過剰に浴びる演出は安っぽいギャグコントみたいで好きではないね~。
・Youtubeでもパフォーマンスをいくつか観られますが、脇の小文字担当の
お姉さんたちが何故か農民の田植えのように見えてしまった。
-----------------------------------------------------------------
監督:猪股隆一
脚本:永田優子
撮影:市川正明
音楽:岩代太郎
出演:成海璃子/山下リオ/桜庭ななみ/高畑充希/小島藤子/金子ノブアキ/
『書道ガールズ!!-わたしたちの甲子園-』
“書道パフォーマンス”というものに興味津々だったので観てきました。
本作、中盤辺りから涙が止めどなく流れっぱなしだった。
なんだろう!人生の折り返し地点を過ぎたワタシは(生涯を何歳で設定?)
こういった映画にどうも弱いらしい^^;
◇
大きな紙の上で、音楽に合わせてダンスなど身体全体を使いながら
魅せる書道を行い、書の腕とパフォーマンスを競い合う
“書道パフォーマンス甲子園”。
“紙の町”愛媛県四国中央市で開催され、いまや全国規模の
イベントに発展した同大会の誕生に秘められた女子高生たちの
感動の実話を基に描く青春ストーリー。
四国中央高校の3年生、早川里子は、書道家を父に持つ書道部部長。
しかし、部員たちの心はバラバラでいまや廃部寸前、
里子自身も紙と向き合いながらも満たされないものを感じていた。
臨時顧問の池澤からも“つまらない字”と切り捨てられ、
ますます迷いが生じてしまう。さらに、池澤が音楽に乗せて披露した
“パフォーマンス”に部員の清美までもがすっかり夢中になってしまう始末。
それに対し、書道は自分の心と向き合いながら一人でするものと、
反発する里子。そんな中、
清美が実家の文具店の閉店セールを盛り上げたいと、
呼び込みのために書道パフォーマンスをすることを提案、
渋々ながらも協力する里子だったが…。
<allcinema>
◇
書道部員のなかの男子3人はコミカル部門担当ということで
他の女子部員5人の人間ドラマに、なぜか涙腺が緩みっぱなしだった。
折からの世界不況で日本にも暗いムードが立ち込める昨今。
ココ、“紙の町”愛媛県四国中央市もその煽りを受け
唯一の繁華街(?)のアーケード街もシャッター通りとなりつつあった。
この映画は、そんな錆びれていく街に元気を取り戻そうとする
書道部員たちのひたむきな思いをひとつの形としたパフォーマンス映画。
部長の里子(成海璃子)の父は真の書道家であり
その厳格さ故、ダンスで書道をする行為に対し、学校に出向き臨時顧問を
叱責するのですが、ここでこの顧問がとてもいいことを言うのです。
まさに学園物の定番台詞と言ってしまえば、その通りなんですが
ひとつ違うのは“町おこし”をベースにしていること。
それに対し、里子の父は返す言葉を呑み込んだのです。
実際、過去に全国大会や世界大会に於いて優勝経験をもつ実力ある
書道部員だからこそ、こういったパフォーマンスがより生きるわけです。
「再生」=池澤が部員たちに見せたパフォーマンスで使うメインとなる文字は
街の再生、彼女らが見つめ直すそれぞれの再生、顧問・池澤自身の再生。
最高品質の紙を製造するが売れずに家を燃やし途方暮れるお爺さんの再生と
それぞれ、熱い思いが込められている文字だったのです。
ワタシにも、小学校時代に習字教室にも通った経験があるわけで
紙に向かってる最中、いつも上手に書くことばかりを気にしてて
書道展での評価をもらう字の書き方とか、審査員ウケすることにばかり
考えて書いていた記憶があります。いや、そう言われ続けてた先生に(笑)
これも、顧問の池澤(金子ノブアキ)の回想と同じですね~。
こんなふうに書いた文字は、本当に“つまらない字”なんですよね~。
見ててつまらないと思うのは、書いてる人間がつまらないと思って書いてるから。
お!これは、目からウロコ!そうだったんですね!
実は、個人的には“アート書道”たるものに以前から興味があって
今後の趣味のひとつとして候補に挙げているのです(笑)
さて、甲子園というだけに、クライマックスでの他校との対戦が
最大の見せ場となるわけです。
実際、トップバッターのパフォーマンスを見て、その躍動感に鳥肌が立ち
新鮮で、こんな書道ってみたことない!という感動がまたまた涙としてでてしまう。
全4校の作品すべてが、それぞれ個性豊かに表現されていたと思います。
それまでの書道の常識をみごとに覆すこれらは、見てて本当に楽しい!
おまけ)
・書道パフォーマンスとは、大きな紙に大きな筆で曲に合わせてみんなで書く
アート書道ということでしょうか。
同時に左右から書き始めるので途中までなにが出来上がるのかが分らないのも
ある意味、ドキドキ感があって面白い。
・根性顔、気合いの入っている時の成海璃子さんが最も彼女らしいキャラかな。
かと思うと、父から書き直しなさい!と言われ、陰でする「べ~顔」もグッド!
・そもそも、端からやる気のなかった池澤が最初にこれを披露した動機とか
女子部員たちのそれぞれの苦悩などが、もう少し掘り下げられていたら
満点評価だったかもしれない。
・本作のメインポスターっを見たとき『くの一書道 ニンジャ・アサシン』
こんなノリのアクション映画みたいでチョットね~(爆)
・墨を過剰に浴びる演出は安っぽいギャグコントみたいで好きではないね~。
・Youtubeでもパフォーマンスをいくつか観られますが、脇の小文字担当の
お姉さんたちが何故か農民の田植えのように見えてしまった。
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監督:猪股隆一
脚本:永田優子
撮影:市川正明
音楽:岩代太郎
出演:成海璃子/山下リオ/桜庭ななみ/高畑充希/小島藤子/金子ノブアキ/
『書道ガールズ!!-わたしたちの甲子園-』
さぁて・・こちらも鑑賞レビューパフォーマンスせねば!(=^_^=)
嬉しかったですね~^^
どこまでが実話なのかは知りませんが、予想よりも良かったです。
それでは、さっそくお邪魔します^^