世界の中の極々小さな断片

田舎暮らしの日常と地元を走るローカル線を短いエッセイと写真で綴る。
※ブログのタイトルが変わりました。

トンボ飛び交う秋の日に

2016-10-03 09:42:33 | 日記
























































































































南に傾いた太陽光線は見るものの陰影を深くしていた。


小高い場所にバイクをとめ。

草むらに寝そべって高く澄んだ空を仰ぐ。


無数のトンボが飛び交い

高く伸びたススキは白い穂を揺らし

心地よい爽やかな風が吹くと

暖かい陽射しにつつまれて

ひとりノンビリと過ごす時間のなかで

ついうとうとと昼寝でもしたくる。



下界に目を転じると

山あいに広がる刈り取りを終えた田圃を縫って

民家や樹々に見え隠れしながら

音もなく列車がゆっくりと走り抜け

大きくカーブして森の中へと消えて行った。


ここから見る世界は

時間がゆっくりと流れているようにも思えた。



秋の景色を求めて来てはみたが

本当の秋の情景とは

こんな時間なのかもしれない。















Posted by I.Tachi at October 3, 2016
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