おもしろ医療解説

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火傷と凍傷

2012-05-27 09:45:27 | 病気の仕組み
原因は間逆だけど、細胞の壊れかたは似ています。

火傷にはよく、第1度、第2度など、細胞の壊れた度合いによって、段階があります。これは凍傷も同じことです。

第1度
皮膚の一番外側の表皮の細胞が壊れます。火傷も凍傷も赤く腫れたような見た目になります。

第2度
表面だけでなく、少し内側の部分もやられます。ここは血管が集まっているため、血管を損傷して体液がうまく回収できないことで、火傷も凍傷も水膨れになります。

第3度
これは、火傷と凍傷で大きく違います。火傷の場合、皮膚だけでなく、中の血管なとも焼けてしまい、皮膚が剥けてケロイドができます。凍傷の場合、末端部分への血流が完全に途絶え、死んだ細胞が、ボロって崩れ落ちます。

第4度
これは火傷だけです。いわゆる黒こげな状態で、焼死体はこの状態で発見されます。

火傷の場合、この程度に関わらず、皮膚が広範囲にヤラレれはヤラレるほど、感染症で命を落とす可能性があります。

凍傷は冷たい血液が心臓や脳をめぐって命を落とさないために、あえて手足を切り捨てるという考え方です。しかし手足を失った体で生きていくのは大変なことです。

くれぐれもお気をつけください。

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