リーダーシップ研究大学修士課程入学資格取得講座
(短大、専門学校、大学中退の方など)
ACD502:行動科学とリーダーシップ研究Ⅱ(3単位) 第11章
課題1: 第6章~第11章の各章をそれぞれ1000字以内で、「履修者自身の言葉」でわかりやすく要約してください。
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各章の要約レポートでは、赤字で記された項目や考え方をヒントにまとめてください。各箇条書きの最初にある数字は、教材のページ番号です。ご質問は
こちらからどうぞ。
第11章:建設的指導矯正
• 276.
指導矯正は、必ずしも懲罰ではない。・・・建築的指導矯正は、
前向きの成長の機会を提供する学習過程として意図されている。
• 277.レディネスの退行は、「強力競合因(High-strength competing responses)」とも呼ぶべき要因が状況の中に存在する場合に起こりやすい。
• 278.スタイルを一気にスタイル4に戻すことも可能であった。このことは
育成サイクルと退行サイクルの根本的な違いを示している。退行サイクルでは、適切な働きかけが行われたら、リーダーは「プラス強化を使った連続的向上のプロセス」をとらないで、一挙に以前のスタイルに戻ることもできる。
• 退行サイクルでの処置は、一度に一象眼(一スタイル)ずつ取るべきである。すなわち、相手に委任して自由にやらせ、仕事振りが低下したら、参加的スタイルに移行し、問題の解決を支援してやる。
•
リーダーシップ・スタイルを急激に後退させることは、マネジャーがよくやる失敗である。これは、“任せておいて(相手が失敗するように仕向けて)、ガツンとやる”管理スタイルであるが、---こうしたやり方が、上下関係を阻害し、相手の成長、向上を妨げる。
• フォロアーがR2からR3に移行するにつれ、
不安感は増大する。これは、フォロアーの
『他律的行動の状態』から、『自律的行動の状態』への移行を示している。
• 281.短期的な仕事振りの悪化は、たいてい
意欲の問題にある。対象個人や集団の能力が、大きく悪化したわけではなく、
問題は能力の“使い方”であり、それが仕事振りの悪化を招いたのである。これは、動機づけの問題であり、能力の問題ではない。
• 282.部下指導矯正上の注意事項
①タイミングの良い働きかけ
②感情レベルの制御
状況対応リーダーシップを理解する上での障害は、「
教示的スタイル」を、声を荒げ、怒ることだ、と思い込むことである。
③仕事振りに注目
人柄を攻撃するな-
仕事振りに着目せよ
④特定化せよ。準備を忘れるな。
⑤人前を避けよ
人前では褒め、問題の解決は個人的に行う
• 286.懲罰は「してはならないこと」を示しても、「しなければならないこと」は示さないという点である。・・・
懲罰は、好ましくない行動を短い間は抑制するが、長続きしない。
• 懲罰の後では、指示する必要がある。ひとたび懲罰が行われたらリーダーは望ましくない行動に代わる新しい行動を示さねばならない。そうして初めて、プラスの強化が有効に働き、新しい行動の定着が促進されるのである。
• 懲罰は行動を抑制するに過ぎないが、
消去は行動を消滅させる。
• 287.人間は、プラス(正の)強化につながらなければ、その行動を継続して行う事はない。
• 消去は、好ましくない行動の除去に役立つが、消去を無目的には使うべきではない。
• 子供が悪いことをしているときだけ注意を向ける親は、知らずに子供の行動を消去していることがある。子供がちゃんと行動しているのに、その行動に注意を向けなかったり向けても大きな関心でなかったりすると、その行動を消去しているのと同じになる。
• 288.「要するに、何を強化し、また強化していないのかが、リーダーにはわかりようがない」のだから、リーダーは行動の前に熟慮すべきだと言うことである。特に、懲罰と消去を使う場合はそうである。
• しかし、望ましい行動の強化に先立って行う不適当な行動の“解凍”には、懲罰や消去が役立つ。懲罰と消去の活用に当たっては、修正の対象となる行動を明確にし、それを何らかの方法で相手(たち)に知らせておかねばならない。いつ懲罰し、いつ無視(強化を控えて消去)するか、をきめるには、
リーダーとしては、『望ましくない行動がとられ始め、どれくらいの期間になるのか』を知らなければならない。もし、その行動が最近とられ始めたものであれば、行動無視(消去)は成功するかもしれないし、相手はその不適切な行動をやめるかもしれない。しかし、その行動がある期間とられ続けてきているものであれば、代わりになる望ましい行動が正の強化の活動を通じて安定化するまで、何らかの懲罰を加えてその行動を抑制する必要があるかもしれない。
• 293.『積極的指導矯正』(Positive Discipline)
• エリック・L.ハービィ(Eric L. Harvey)が考えた従業員指導矯正のためのこのアプローチは、簡単で直截的な3つのステップから成っている。
①口頭で、従業員に注意する。
②文書で、従業員に注意する。
③ステップ①~②が功を奏さなかったら、1日の有給休暇を与える。
• 建設的指導矯正の狙いは、問題の解決を懲罰的な体験と捉えず、これを
成長の機会として積極的に捉えるところにある。