英国のバンド、Joy Divisionのヴォーカル、イアン・カーティス(Ian Curtis)の短い生涯を綴った映画"Control"を観ました。
監督は、世界的に有名な写真家であるアントン・コービン(Anton Corbijn)。
さすがにアントン・コービンが撮った映画だけあって、全編、モノクロームの美しい映像に仕上がっていました。
しかし・・・
映画としては、いまひとつかなぁ・・・
まず最大は、登場人物の人間描写がちょっと甘いかな。
原作が、イアンの妻であるデボラ・カーティスなので、原作に忠実になろうとすると、どうしても、デボラの目を通した描写になるはずなんだけど、
イアンがどうして追い詰められていくのか、いまいち分かりにくい。
要するに、イアンは、21歳から患ったてんかんの発作と、その治療で服用する薬の副作用、そして、妻と愛人との三角関係に悩んでいたわけだが、
イアンが劇中で多くを語らないこともあり、心の動きが分かりにくいのだ。
あと、Joy DivisionやUKパンクのファンなら、説明がなくてもある程度、理解できるけど、イアンが、1976年当時、まだ無名だったSex Pistolsの伝説となるライブ(観客たった42人)を観た後、のちにJoy Divisionとなるバンドに加わろうとするのだが、あのライブとマンチェスター・ムーブメントの熱狂ぶりを、もうちょっと時間を割いて描写したほうがよかったと思う。
実際、Joy Divisionがレコード契約を締結した、Factory Recordのオーナーである、Tom Wilsonの目を通して、Factory Recordとライブハウス、「ハシエンダ」の栄光と挫折を描いた映画"24 Hour Party People"には、あのPistolsのライブがいかにその後のUKのミュージックシーンに影響を与えたか、しつこく描写されている。
ちなみに、そのTony Wilsonは、"24 Hour Party People"でも、この映画でも、非常に似たキャラで描かれているため、最初、同じ役者が演じているのかと思ったほど。
それから、イアンの音楽的天賦、というか、ボーカリスト、パーフォーマーとしての天才性についてもあまり客観的に語られないため、予備知識のない観客には分かりにくいかもしれない。
Joy Divisionとイアンの評価を決定付けたファースト・アルバム"Unknown Pleasures"のこともあまり触れられていないし。。。
その割には、あえて入れる必要性や意図を感じない映像場面も数多く登場させてしまっている。
つまり、全体的に消化不良なストーリー展開なのだ。
まあ、穿った見方をすれば、アントン・コービンは写真家であるため、あえてストーリー性を犠牲にして映像美にこだわった可能性がある。
確かに、背景をいろいろ説明すればするほど、映画としては安っぽくなる可能性もあるからだ。
とはいえ、時折、挿入されるJoy Divisionのライブシーンや音源は、そのときどきのイアンの心の闇を映すかのように選曲されており、よい効果を生み出している。
僕のように、イアンやJoy Divisionのファンには、満足度の高い映画であろうが、それ以外のオーディエンスには、映像はきれいだが、単調というか面白さが伝わりにくい映画だったかもしれない。
そこがちょっと残念です。
監督は、世界的に有名な写真家であるアントン・コービン(Anton Corbijn)。
さすがにアントン・コービンが撮った映画だけあって、全編、モノクロームの美しい映像に仕上がっていました。
しかし・・・
映画としては、いまひとつかなぁ・・・
まず最大は、登場人物の人間描写がちょっと甘いかな。
原作が、イアンの妻であるデボラ・カーティスなので、原作に忠実になろうとすると、どうしても、デボラの目を通した描写になるはずなんだけど、
イアンがどうして追い詰められていくのか、いまいち分かりにくい。
要するに、イアンは、21歳から患ったてんかんの発作と、その治療で服用する薬の副作用、そして、妻と愛人との三角関係に悩んでいたわけだが、
イアンが劇中で多くを語らないこともあり、心の動きが分かりにくいのだ。
あと、Joy DivisionやUKパンクのファンなら、説明がなくてもある程度、理解できるけど、イアンが、1976年当時、まだ無名だったSex Pistolsの伝説となるライブ(観客たった42人)を観た後、のちにJoy Divisionとなるバンドに加わろうとするのだが、あのライブとマンチェスター・ムーブメントの熱狂ぶりを、もうちょっと時間を割いて描写したほうがよかったと思う。
実際、Joy Divisionがレコード契約を締結した、Factory Recordのオーナーである、Tom Wilsonの目を通して、Factory Recordとライブハウス、「ハシエンダ」の栄光と挫折を描いた映画"24 Hour Party People"には、あのPistolsのライブがいかにその後のUKのミュージックシーンに影響を与えたか、しつこく描写されている。
ちなみに、そのTony Wilsonは、"24 Hour Party People"でも、この映画でも、非常に似たキャラで描かれているため、最初、同じ役者が演じているのかと思ったほど。
それから、イアンの音楽的天賦、というか、ボーカリスト、パーフォーマーとしての天才性についてもあまり客観的に語られないため、予備知識のない観客には分かりにくいかもしれない。
Joy Divisionとイアンの評価を決定付けたファースト・アルバム"Unknown Pleasures"のこともあまり触れられていないし。。。
その割には、あえて入れる必要性や意図を感じない映像場面も数多く登場させてしまっている。
つまり、全体的に消化不良なストーリー展開なのだ。
まあ、穿った見方をすれば、アントン・コービンは写真家であるため、あえてストーリー性を犠牲にして映像美にこだわった可能性がある。
確かに、背景をいろいろ説明すればするほど、映画としては安っぽくなる可能性もあるからだ。
とはいえ、時折、挿入されるJoy Divisionのライブシーンや音源は、そのときどきのイアンの心の闇を映すかのように選曲されており、よい効果を生み出している。
僕のように、イアンやJoy Divisionのファンには、満足度の高い映画であろうが、それ以外のオーディエンスには、映像はきれいだが、単調というか面白さが伝わりにくい映画だったかもしれない。
そこがちょっと残念です。
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