いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

学校から廊下と職員室を取っちまった@釧路市

2008-09-01 | Weblog
 今日から3日間、こども文教委員会の行政視察で北海道に来ている。行政視察とは、各委員会で年1回所管事項について「先進的自治体」を視察し、区政に反映しようというものだ。

 ただ、夏は北海道、秋は九州方面の「先進的自治体」が多いのは偶然だろうか。また、いまどきの格安なセット旅行は主催旅行会社と「業務委託契約」を締結する必要がある、との意味不明な理由で使えず、今回も2泊3日で一人約10万円が支出されている。

 今回は統廃合にあわせて、学校から廊下と職員室を取ってしまった釧路市立東雲小学校にお伺いした。どの委員会で視察しても「刑務所」しか見ない「北海道某市」より期待できる視察だ。

 急激な少子化と、都市部から郊外への人口流出で学校間の児童数の格差が7.7倍も開いた釧路市では平成11年から統廃合をすすめてきたそうだ。その際、いずれの学校の名前も残さず、あらたな校名、校歌、校章を作り、校舎も新築または大規模改修をしたそうだ。

 そのことにより、以前と同じ校舎を使用する児童と移ってくる児童の間に感情の差異をなくすことができたという。

 東雲小学校は、開校104年の桂恋小学校と40年の白樺台小学校を統合して平成17年に開校された。校舎はその時新築されたもので、いくつかのコンセプトがある。

①「地産地消」の精神で、地域の特産品である木材を多用した校舎。
カラマツをはじめ校舎内外は木材がふんだんに使用されており、木のぬくもりを感じさせられるとてもよい校舎だった。

②教室と廊下の仕切りがない。
これはビックリした。本当に廊下がないのだ。また、各教室は自由に行き来ができる構造で、開放感があふれていてとてもいい感じだ。

③職員室を廃止し、教室脇にテーチャーズステイションを配置。
高学年棟と低学年棟それぞれのフロアーすべてを見渡せる場所に、病院のナースステーションのような開放型の「テイチャーズステーション」が配置され、職員室はない。このことにより、常に子供たちの状況を見ることができ、また子供たちもいつでも先生に会いにいける環境が作られている。

④校長室の廃止。
校長は教頭などともに事務室に常駐し、来客時や部外秘を扱う時には、応接室を使う、との説明だったが、チラっと見えた応接室の奥には、どこにでもある校長先生の大きな机と椅子が鎮座しており、この部分は説明といささか違うな、と感じた。

 確かに、囲われた教室という空間は、生徒児童にとっても、教員の資質向上というメンからも問題があろう。今後、大田区でも大規模改修や建て替えの機会に検討に値することだ。が、やらねんだな~大田区は先進的なことは。保守的だからね。やるとしたら23区で一番最後か?????


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