序文

普遍なる真理についての博士は、熟練者に対してだけではなく、初心者たちにも指導を行うべきである（聖書においては、「コリント人への第１の手紙3章1-2節」において、私は小さき者に対しては乳を与え、肉を与えることはしなかったとある -- 第１コリント3-1,3-2)。だから、私は、この本では、キリスト教に関することなら何でも扱い、扱うのに際して、初心者たちに指導するのに適するやり方で扱うようにしたい。私たちは、少なくない場合において、この原則を学ぶ者が、他の著者たちが書いたものを見ることにより、妨害を受けるのを知っており、意味のない質問や命題、議論のために妨害されたり、学ぶ者たちが知るのを要するものごとが、議論の内容の順序ではなく、その書物の計画が要求する順序や、その話が与えられる因果の順序によって教えられることにより妨害されたり、頻繁な繰り返しが読者の心を弱めたり、混乱させたりして妨害されたりするのを知っている。

これらの誤ちおよび、これらに似た他の誤ちを避けるようにするため、私たちは、神の導きにより、次のように、聖なる原則に含まれる一切のものを、それが許す限りにまで、簡潔かつ明瞭に示す。

第１部
　聖なる理、唯一の神、トリニティ、創造、天使、６日間、被造物による支配

第２部の１
　人の究極の目的、人間の行動、ゴルゴダの丘の受難、習慣、悪と罪、法、実り

第２部の２
　信頼、希望、慈善、分別、正義、不屈、節制、人に適する行為

第３部
　神による身体の所有、キリストの生涯、儀式、洗礼、確認、パンとぶどう酒、償い

第３部の補足
　償い（つづき）、