ご無沙汰続きで恐縮。いつの間にか3月も末、お花見の季節になってしまいました。一週間後には平成28年度もしっかりスタートしているはずですね。みなさん、いかがお過ごしでしょうか? 「松田和信教授還暦記念号」と銘打った『インド論理学研究』第8号の刊行を「まだかまだか」と心待ちにしておいでの方も少なくないでしょう。お待たせしました。喜んでください。第8号は既にみごとに完成しています。わたしのパソコンの中にしかなかったその電子テキストは、今やわたしの手許を離れて、USBメモリーを仲立ちとして、印刷・製本、さらには販売・流通のルートを嬉々として歩んでいるものと想像します。
ご多忙の中貴重なご論攷をお寄せいただいた執筆者の方々には、第8号編集人として大幅な遅延をお詫びするとともに、心より感謝したいと思います。また、「記念号を出させてください」と強くお願いして、いわばお許しをもぎ取った形となった、佛教大学の松田和信教授には四方山の御礼を申し述べたいと思います。そして結果的には、企画発案から、身勝手に予定を次から次へと遅延させた非礼を、心よりお詫び申し上げたいと思います。
遊亀の如き編集人も、歩むことを忘れなかった結果、記念号はここに晴れて日の目を見ようとしています。以下に紹介する通り、松田教授にも貴重な御論攷とご自身の著作リストをお寄せいただきましたが、それを盛り立てるようにして居並ぶ論攷の数々は、おそらくどの学術誌に出しても恥ずかしくない極上のものと考えています。松田教授には、「謝意と祝意」溢れるこの記念号をご嘉納いただき、今後のさらなるご教導をお願いするとともに、先生ご自身のますますのご活躍と末長きご健勝を祈念したいと思います。
読者の方々には、店頭等にお目見えした暁には是非鋭意ご購入いただき、わたしどもと「謝意と祝意」を共有していただけたらとお願い申し上げます。編集人自身は既に次の第9号の準備に入りました。また別の新たな企画も進行中です。意欲的な論攷を広く募ります(第9号用の原稿サンプルも既に用意してあります)。(K)
記
インド論理学研究 平成27年度(第VIII号)《松田和信教授還暦記念号》
<目次>
松田和信教授を讃える(松本史朗)1
クマーリラにおける個体と普遍の非別異
―アリストテレスとの比較―(吉水清孝)5
Nyāyakalikā 著者問題再考(片岡啓)31
『般若心経』の「空性」
―サンスクリット文法学の観点から―(畝部俊也)49
ツォンカパ中観思想における二つの自性(福田洋一)75
瑜伽行中観派における『解深密経』(四津谷孝道)103
『瑜伽師地論』「摂決択分」におけるアーラヤ識の第一論証の解釈について(山部能宜)123
梵文『雑阿含』道品「偈頌・要句集」(1)
―TT VIII A, lines 1-7―(細田典明)145
Samyuktāgama の新出梵文写本断簡(生野昌範)161
梵文和訳『讃法界頌』1–51偈(加納和雄)177
アシュヴァゴーシャの失われた荘厳経論(上野牧生)203
大般涅槃経のSt. Petersburg所蔵梵文新断片について(幅田裕美)235
維摩の文殊に対する最初の挨拶
―梵文『維摩経』第4章第4節覚書―(米澤嘉康)247
華厳経「普賢菩薩行品」第78-121偈の梵文テキスト(松田和信)255
松田和信著作リスト269
Toward a Critical Edition of the Lankāvatārasūtra:
The Significance of the Palm-leaf Manuscript(Horiuchi Toshio)275
A Preliminary Report on the Newly Found Sanskrit Manuscript Fragments of the Bhaisajyavastu
of the Mūlasarvāstivāda Vinaya(Yao Fumi)289
A Brief Survey on the Sanskrit Fragments of the Viniścayasamgrahanī (Choi, Jinkyoung)305
インド古典修辞学におけるutpreksāについて
―ダンディン著『美文体の鏡』を中心として―(和田悠元)319
ダルマキールティの恋歌(金沢篤)335
欧文目次365
編集後記(金沢篤)367
<奥付>
発行日:2015年11月30日
発行者:インド論理学研究会(駒大金沢研究室内)
発行所:山喜房佛書林(Tel:03-3811-5361)
定価:8,500円(税別)
ISSN 1884-7382
ISBN 978-4-7963-0268-5 C3015
以上
<追記>『インド論理学研究』第8号《松田和信教授還暦記念号》は、4月22日(金)に発売元の山喜房仏書林に入荷したそうです。既にどのような注文にも即座に対応出来る態勢になっていると思われますので、是非ご購読のほどよろしくお願いします。
わたし自身は、本日4月23日(土)午後、大学の研究室で荷を解いて手に取りました。執筆者の方々への発送(本誌&抜刷)は週明けにわたしが行う予定です。いま少しお待ち願います。
また本号の刊行を記念して、本年度第1回目のインド論理学研究会を駒澤大学(世田谷区)で開催の予定です。日時は確定していませんが、5月中のいずれかの土曜日の午後、松田和信氏にも御参加願い、夜には懇親会を開きたいと考えています。参加出来そうな方、何か研究発表の出来そうな方は、わたし宛にメールでご一報いただけたらと思います。日程、プログラム等は確定し次第、改めてご案内します。(K)
ご多忙の中貴重なご論攷をお寄せいただいた執筆者の方々には、第8号編集人として大幅な遅延をお詫びするとともに、心より感謝したいと思います。また、「記念号を出させてください」と強くお願いして、いわばお許しをもぎ取った形となった、佛教大学の松田和信教授には四方山の御礼を申し述べたいと思います。そして結果的には、企画発案から、身勝手に予定を次から次へと遅延させた非礼を、心よりお詫び申し上げたいと思います。
遊亀の如き編集人も、歩むことを忘れなかった結果、記念号はここに晴れて日の目を見ようとしています。以下に紹介する通り、松田教授にも貴重な御論攷とご自身の著作リストをお寄せいただきましたが、それを盛り立てるようにして居並ぶ論攷の数々は、おそらくどの学術誌に出しても恥ずかしくない極上のものと考えています。松田教授には、「謝意と祝意」溢れるこの記念号をご嘉納いただき、今後のさらなるご教導をお願いするとともに、先生ご自身のますますのご活躍と末長きご健勝を祈念したいと思います。
読者の方々には、店頭等にお目見えした暁には是非鋭意ご購入いただき、わたしどもと「謝意と祝意」を共有していただけたらとお願い申し上げます。編集人自身は既に次の第9号の準備に入りました。また別の新たな企画も進行中です。意欲的な論攷を広く募ります(第9号用の原稿サンプルも既に用意してあります)。(K)
記
インド論理学研究 平成27年度(第VIII号)《松田和信教授還暦記念号》
<目次>
松田和信教授を讃える(松本史朗)1
クマーリラにおける個体と普遍の非別異
―アリストテレスとの比較―(吉水清孝)5
Nyāyakalikā 著者問題再考(片岡啓)31
『般若心経』の「空性」
―サンスクリット文法学の観点から―(畝部俊也)49
ツォンカパ中観思想における二つの自性(福田洋一)75
瑜伽行中観派における『解深密経』(四津谷孝道)103
『瑜伽師地論』「摂決択分」におけるアーラヤ識の第一論証の解釈について(山部能宜)123
梵文『雑阿含』道品「偈頌・要句集」(1)
―TT VIII A, lines 1-7―(細田典明)145
Samyuktāgama の新出梵文写本断簡(生野昌範)161
梵文和訳『讃法界頌』1–51偈(加納和雄)177
アシュヴァゴーシャの失われた荘厳経論(上野牧生)203
大般涅槃経のSt. Petersburg所蔵梵文新断片について(幅田裕美)235
維摩の文殊に対する最初の挨拶
―梵文『維摩経』第4章第4節覚書―(米澤嘉康)247
華厳経「普賢菩薩行品」第78-121偈の梵文テキスト(松田和信)255
松田和信著作リスト269
Toward a Critical Edition of the Lankāvatārasūtra:
The Significance of the Palm-leaf Manuscript(Horiuchi Toshio)275
A Preliminary Report on the Newly Found Sanskrit Manuscript Fragments of the Bhaisajyavastu
of the Mūlasarvāstivāda Vinaya(Yao Fumi)289
A Brief Survey on the Sanskrit Fragments of the Viniścayasamgrahanī (Choi, Jinkyoung)305
インド古典修辞学におけるutpreksāについて
―ダンディン著『美文体の鏡』を中心として―(和田悠元)319
ダルマキールティの恋歌(金沢篤)335
欧文目次365
編集後記(金沢篤)367
<奥付>
発行日:2015年11月30日
発行者:インド論理学研究会(駒大金沢研究室内)
発行所:山喜房佛書林(Tel:03-3811-5361)
定価:8,500円(税別)
ISSN 1884-7382
ISBN 978-4-7963-0268-5 C3015
以上
<追記>『インド論理学研究』第8号《松田和信教授還暦記念号》は、4月22日(金)に発売元の山喜房仏書林に入荷したそうです。既にどのような注文にも即座に対応出来る態勢になっていると思われますので、是非ご購読のほどよろしくお願いします。
わたし自身は、本日4月23日(土)午後、大学の研究室で荷を解いて手に取りました。執筆者の方々への発送(本誌&抜刷)は週明けにわたしが行う予定です。いま少しお待ち願います。
また本号の刊行を記念して、本年度第1回目のインド論理学研究会を駒澤大学(世田谷区)で開催の予定です。日時は確定していませんが、5月中のいずれかの土曜日の午後、松田和信氏にも御参加願い、夜には懇親会を開きたいと考えています。参加出来そうな方、何か研究発表の出来そうな方は、わたし宛にメールでご一報いただけたらと思います。日程、プログラム等は確定し次第、改めてご案内します。(K)
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