もう一昨年のこととなり、我が家の周囲の洪水の足跡は数少なくなってきたが、
胸まで浸かった記憶は今でも鮮明だ!
オー・ポー・トーと呼ばれている区役所の放送では前日まで「この地域は大丈夫」なんてのん気な放送をしていたもんだから、
次の選挙で区長はあっさり落選の憂き目を見たようだ。
少し水が引いてから入った家の中は、臭くて臭くてたまらんかった。
家の中の下水管から汚水が逆流してくるので、家の外からと中から押し寄せる水に2度と家に戻れないかと思ったが、
思った以上の速さで復旧活動が進み、
チェンマイから友達が手伝いに来てくれたりして、金は掛かったが綺麗にはなった。
しかし、問題だったのは電化製品!
H社の洗濯機は修理を頼んで2ヶ月間もなしのつぶて、
頭に来て「日本人だせ!」って電話したら、慌てて次の日に引き取りに来たが、修理費費用がバカ高い!!!
冷蔵庫はP社の新品を買いなおすが自動製氷が作動せず、修理に来てもらったらタイで製造していないので修理できない。
だったら、交換してくれと言うと、それは出来ませんとぬかしやがった!
頭にきて日本の本社に直接電話するも「海外の会社なので対応できません」だと!!!
「お宅の海外のブランドはコピー・海賊版か!???」って怒鳴ったら、
次の日にタイの日本人から電話があって「本社へは電話しないでください」と本人の携帯電話番号を伝えてきた。
下請け、系列会社も引き連れてのタイへの工場移転、現地法人設立は大いに結構だが、
アフターサービスや高度成長期に培った企業精神も持って来て欲しいものだ。