タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

『人間は考える葦である。』  ブレーズ・パスカル

2012-06-13 | 風景

空模様が気掛かりだったが、思い切って日課のウォーキングに出

掛けてみた。

案の定、ポツリポツリと小雨が降り出して来た。

車に引き返し傘を差して再びトライ、この道は三年半ほど前、術後

の体力回復と気力の充実の為にとひたすら歩いたコースである。

佐陀川の土手に上って見ると、葦原が生い茂り、古ぼけた船小屋と

つながれた小船が水面に映る、こんな素敵な景色が広がっていた。

(あの頃は、心にゆとりが無く、景色もろくに見えていなかった様な気がする)

「葦」を見るにつけて、ブレーズ・パスカル(思想家・数学者)の遺稿に

ったとされる『人間は考える葦である。』の言葉を思い出す。

「葦」が何故、人間の比喩に持ち出されたのか、随分昔、書物で読

んだ様な記憶がある?

「葦」は弱いため、少しの風が吹くとすぐしなり、曲がって倒れてしま

うが、風が去って行くと次第に身を起こし、また元の様に立ち上がり

何事も無かった様に微風に揺られている。

人間は、自然や運命の猛威の前に無力であるが、それに従い不屈

精神力を持つ(考える力)ことによって、猛威をくぐり抜けて、自ら

の姿で立ちあがる。

人間とは、そんな「賢明で優れた存在である。」と、「葦と人間」を比

喩していた様な気がする。

その、生き物を育む葦原が、徐々に蘇りつつあることは、なにより嬉

しいことでもある。

             ~今日も良い一日を~

佐陀川に生い茂る葦

 

 


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