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撃ち方にみる藩兵

2005年08月09日 | 歴史
明治維新時、官軍になった薩長土三藩の兵の鉄砲の撃ち方が伝わっている。
薩摩の立ち撃ち、長州の寝撃ち、土佐の斬り込み
薩摩の立ち撃ちは、からだ全体を出して撃つのでよく当たるし、よほどの勇気もいる。土佐の斬り込みというのはやはり土佐の勇敢さをあらわすだけでなく、薩長に比べて土佐は洋式訓練を経ていない証拠になる。だから、斬り込みしかできぬ。
長州の寝撃ちは、長州人の利口さをあらわしている。長州の土地柄が観念的な国で、観念で確かめて行動する。行動してからも観念と照らして間違っていなかったか、間違っていたら、すぐ弁解する。

蛇足ながら、薩長土肥の佐賀藩は「武士道とは死ぬこととみつけたり」という『葉隠』思想だったが、戊辰(ぼしん)戦争では一番弱かったというのも面白い。
すると「たくさんの火砲があるから、敵を殲滅したわりに死傷が少なかったのだ。これが佐賀の誇りである。」といったが、ちっとも葉隠的ではない。

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