いいだeco-ENERGY館

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橋のメンテナンス

2012-07-02 07:44:16 | 日記
日常使っている道路の橋、いつ頃作られたかなんて、なかなかわかりませんね。

道路における橋などの構造物の老朽化が、急速に社会問題になっています。

1920年代に経済の絶頂期を迎えたアメリカでは、各地に道路網が張り巡らされ大きな橋やトンネルが作られました。しかしその維持についてはあまり関心が払われず、その後の経済状況の悪化もありどんどん劣化していきました。結果、橋ができてから50年前後となる1960年代以降、各地で橋の崩落による事故が多発しています。

いま、日本が同じような状況を目の前にしています。

日本の主な道路網は高度成長期の1960年代から整備されています。
たとえば都市を縦横に巡る高架道路、東京の場合は首都高速ですが最初の路線が開通してからまもなく50年になります。50年といえば木造建築ではほぼ寿命、鉄筋コンクリートの建物でも大きな修繕が必要な年数です。まして毎日何万トンもの重量が通り過ぎている高架道路の場合、どんなに頑丈に作ったとしてもガタはでてきます。

都市の高速以外の道路でも、橋の老朽化は深刻です。これまで国の事業は新しいインフラを作ることに終始してきました。それで生活が便利になった部分もありますが、完成イコール完了といった風潮があります。

古民家のリフォームに新築程の大きな費用がかかるのと同様、古くなった橋を維持するには大きな予算が必要になります。
国土交通省が試算する道路を含めたインフラ見直しにかかる費用は、今後50年で190兆円となっています。
今年度の公共事業に関する予算はおよそ6兆円ほど。もちろん公共事業費全てを修繕に回すわけにはいきません。生活に与える影響を最小限にしつつ修理を行う方法、そしてその修理にまつわる予算をいかにして調達するかが喫緊の課題です。


いけDo

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