白箱からデータサルベージ

はじめに

うちのファイルサーバは白箱なのだが、kernel周りいぢってたら再起動できなくなってしまった。
しかも、Raid0で構築してあったのでHDD取り出してそのままつなぎかえてもファイルは救出できない！

白箱のraidはmdadmで構築されているようなので、以下の要領で救出できた。

事前準備

まず、Linux系OSが必要。
ということで、この時点で選択肢は二種類。

1. Linux系OSの入ったマシンを使用
   
2. VMWare Playerをインストール＆ゲストOSにLinux系OS
   

うちにはLinux系OSのマシンはあったが、元々メインマシンにVMWareが入っていたこととコピー速度を考えて今回はVMWareを使うことにした。

HDD接続

USB-IDEを2つ使ってUSB2.0で接続するとかなり楽チン。
速度を考えるとマシンに直接IDEで接続するほうがいいとは思うが…

USBデバイスを使うためのVMWareの設定

VMWare PlayerからUSBを使うために以下の設定を～.vmxに記述しておく。

usb.present = "TRUE"
ehci.present = "TRUE"

すると、VMWare Playerの右上のところにUSBデバイスの有効/無効を切り替えるボタンが現れる。
うちの場合4つボタンが出てきたが、Genesys Logic 取り外し可能ディスクが2つあり、USB-IDEに対応しているっぽかったので両方とも有効化。

デバイス名調査

dmesgでscsiデバイス関連のログを確認。
特にusb-storage: device scan completeというログ付近に注目。

今回の場合

sdb: sdb1
sdc: sdc1 sdc2 sdc3

という記述が見つかった。
(何度か試行したところ、sdfやsdgのこともあった)

Raid再構築

白箱のRaid0の場合、システム領域やswap領域は片方のHDDにのみ書き込まれるらしい。
そのため、Raid1を構成している本体はsdb1とsdc3と推測。

ということでRaid0を復元するため以下のコマンドで/dev/md0を作成し、mountした。

mdadm --assemble /dev/md0 /dev/sdb1 /dev/sdc3
mount /dev/md0 /mnt/disk

フォルダ共有

VMWareを使う場合、

1. VMWareの共有フォルダ機能を使う方法
   
2. Sambaを使う方法
   

の二種類の方法があるっぽい。
今回は、使い慣れたSambaでやってしまうことにした。

VMWareのゲストOSはUbuntuなので、システム管理 → フォルダの共有でさくっと共有。

あとはゆっくりコピーすればバックアップ完了！