JCを使うようになった夜~RCサクセション cover 「あきれて物も言えない」

2012-11-23 08:18:51 | ギターとその近辺
高校生の時、楽器屋さん主催のミニ・コンサートによく出させてもらっていた。
ある日、その楽器屋さん秘蔵のFENDER DUAL SHOWMAN REVERBがステージに用意してあった。TWIN REVERBをマーシャルみたいにヘッドとスピーカーに分けたでかいアンプだね。
そのDUAL SHOWMAN REVERBにフェルナンデスのレスポール・モデルを突っ込んだら、きれいなディストーションがかかった!生まれて初めて使った真空管アンプ。生まれて初めて出せた満足いくサウンド。
その日以来、アンプは真空管と決めた。
グヤトーンから始まり、その後はキースリチャーズの使用アンプを追いかけるように、
AMPEG
MESA BOOGIE
FENDER
MARSHALL
そして最後は初期ストーンズ・ビートルズも使っていたVOX(僕のは安物だけどね)

ところで
真空管アンプはでかい音で鳴らさないといい音しないのだ
テレキャスターだとエフェクトなしじゃひずみが足りないアンプもある
あの夜もそうだった
ドラマー章二丸さんの復活イベント【丸の音返し】でのリハーサル。俺は123号で出演。お店のマーシャルにテレキャスを直で突っ込んだが、ボリュームを上げても「なんかすげー音」なんだが、「あとちょっとなんか足りない音」だった。爆音だし・・・。123号のリハが終わり、イマワノイズというRCカバーバンドのリハの時、ボーカルをやっていたカワイミズキが「一緒に1曲やりましょう」と呼んでくれてステージへ。立ち位置の関係でアンプはJC=ローランド・ジャズコーラスとなった。JCと言えば真空管アンプ信者からは忌み嫌われるアンプの代表格。俺も制覇してやろうという欲望があったが、使いこなせなかった。でもまあ、1曲だし。そういやテレキャスJC直結って試したことないなー、などと思いつつプラグイン。
(あれ?なんかちょっとさみしいけど、なんかレコードに入っているような、聴きやすいふつーにいい音だなー、ま、こんなもんかあ。)
で、何も問題なく「あきれてものも言えない」を演奏。
客席に戻ると、対バンの方たち数人から「そのテレキャスターいい音ですね!!!」と声をかけられた。
「いやー、マーシャル、爆音過ぎない?」
「あ、いや、JCの時の音です…」

・・・   

この会話を数人と繰り返し、俺は悟った。
いい音とは、「出したい音」ではなく、
「聞いていて気持ちいい音」である。
目からうろこが落ちた。

なんとまあ、長い長い長い間、うろこを目にはめていたものだ。


この時以来、JCが置いてあるステージ、スタジオではJCを使う。エフェクターはいらない。歪・空間・揺れ、すべてアンプについている。音量も自由に調節できる。楽だ。いい音がする。

はい、ここまで長文読んでくださって、ありがとうございました。
以上の文章、前々から書いてみたかったお話ですが、とても伝えにくい自己完結的なお話な気がして、書けませんでしたが、証拠の映像をYOUTUBEで発見。カワイミズキが最近、その日の本番の演奏をアップしていたようです。
よろしければ、どうぞみてください。
(改めてみると、とても美しい思い出な演奏だ。)


RCサクセション cover 「あきれて物も言えない」


グレートなシンガーカワイミズキのバンド Haiti のアーティスティックな映像もどうぞ!
いいぜ

Haiti (from limbo) 「方舟 (泥の船)」
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