先日の『飯野和好読み語りライブ』から絵本カーニバルづいておりまして、今週だけで3カ所の美術館をみてまわったよ。
石橋美術館では『読み語りライブ』のあと『絵で見る旅十三次』を、福岡アジア美術館(あじび)では『おいでよ! 絵本ミュージアム』ということで、福音館書店の『こどものとも』を核にした絵本の世界展と常設展示のアジアの現代ポップアートを、田川市美術館では『タイガー立石(大河亞)と摩訶不思議な絵本たち』を見てきた。
あじびでは、小さい子ども連れのファミリー客を中心に、孫を連れた祖父母、思春期の少女グループ、若いカップル、ストーリーテリングでもやっていいそうなご婦人グループと老若男女が大勢見に来ている。
展示の中には絵本の世界にそのまま入っていくような気持ちにさせる仕掛けもあって、下の写真のような絵本の場面を実際の寸法で再現したジオラマなどもあった。
ほかにも、『ぐりとぐら』のたまごのからのくるまもあって、小さい子が乗り込んではその親が記念写真を撮っているという微笑ましいコーナーもあった。
うちの子たちも10歳若かったらよろこんだことだろうな。
山脇百合子氏のラフスケッチが一場面分だけ展示されていて、わたしはそれについつい見入ってしまった。白い紙に鉛筆で描かれたぐりとぐらなど登場動物の描線の活き活きしていることといったら! 筆圧で生まれる線の強弱がとても美しい。絵本で見るペンの線と全然違う。
下書きの線が一番上出来だと思うことが多いわたしだが、山脇氏も同じ事を思わはったんやないかな……?
もうひとつ、『しょうぼうじどうしゃじぷた』など、のりものを主人公にした絵本を多く手がけた山本忠敬氏のアトリエ再現も興味深かった。
創造主の大きな机の上は絵の道具以外にも、読みかけの本やおもちゃや小物が一見混沌なふうに置かれている。
忙しくしてても視界の隅にお気に入りが見えて、心和む空間なんだろうね。
田川市美術館にはつれあいとふたりででかけた。
ダリ好きなつれあいは、タイガー立石好きでもあるのだ。
絵画を描くときは【立石大河亞】漫画や絵本を描くときは【タイガー立石】と名前を使い分けていたとか。でも、わたしやつれあいは【タイガー立石】の方がなじみ深い。
あじびは子ども連れで賑わっていたけれど、田川市美術館ではわたしたち夫婦以外の観覧者とは会わなかった。郷土の作家ということで、そんなに珍しくないのかな。
おかげで、広い展示室を独り占め。悠々過ぎるほど悠々と絵を見ることが出来た。
立石大河亞名義の絵画作品『昭和素敵大敵』『大正伍萬浪漫』『明治青雲高雲』を一堂に見ることができてとてもよかった。
激動の近代日本の150年を、歴史上の人物の肖像をモチーフに描いたこの作品群は必見ですよ!
立石大河亞のエネルギーが凝縮されてる感じ。
タイガー立石作の絵本はほんとにシュールでおもしろいんだけど、いまや入手困難になっている様子。
「こどものとも」からでたこの↑『とらのゆめ』はプレミアがついてるね。
で、こうして『絵本カーニバル』で絵本とアートのかねあいみたいなことを色々見たり感じたりしたわけですが、子どもに与えるものとして「よりよいものを!」と追求していくと、アートになってしまうんだなということを実感した次第。
【本物】には子ども用とかおとな用の区別がないことに気がついたというか。
「これは子どもにはもったいないだろう」って思うこともあったけれど、今ならそう思うことが間違っていたんだなということもわかる。
絵本は安い! 文章の人、絵の人、それをまとめる人、製版する人、印刷する人、製本する人、運ぶ人、売る人、多くの人が関わって創り上げるアート作品が、千数百円ぐらいで買えちゃう。
本棚に、床に、タンスの上に、お気に入りの絵本がちらばって、視界の隅に見えて心和む空間となる。
ありがたいことである。
石橋美術館では『読み語りライブ』のあと『絵で見る旅十三次』を、福岡アジア美術館(あじび)では『おいでよ! 絵本ミュージアム』ということで、福音館書店の『こどものとも』を核にした絵本の世界展と常設展示のアジアの現代ポップアートを、田川市美術館では『タイガー立石(大河亞)と摩訶不思議な絵本たち』を見てきた。
あじびでは、小さい子ども連れのファミリー客を中心に、孫を連れた祖父母、思春期の少女グループ、若いカップル、ストーリーテリングでもやっていいそうなご婦人グループと老若男女が大勢見に来ている。
展示の中には絵本の世界にそのまま入っていくような気持ちにさせる仕掛けもあって、下の写真のような絵本の場面を実際の寸法で再現したジオラマなどもあった。
はじめてのおつかい筒井 頼子,林 明子福音館書店このアイテムの詳細を見る |
ほかにも、『ぐりとぐら』のたまごのからのくるまもあって、小さい子が乗り込んではその親が記念写真を撮っているという微笑ましいコーナーもあった。
うちの子たちも10歳若かったらよろこんだことだろうな。
ぐりとぐらの絵本―全5冊セットなかがわ りえこ,やまわき ゆりこ福音館書店このアイテムの詳細を見る |
山脇百合子氏のラフスケッチが一場面分だけ展示されていて、わたしはそれについつい見入ってしまった。白い紙に鉛筆で描かれたぐりとぐらなど登場動物の描線の活き活きしていることといったら! 筆圧で生まれる線の強弱がとても美しい。絵本で見るペンの線と全然違う。
下書きの線が一番上出来だと思うことが多いわたしだが、山脇氏も同じ事を思わはったんやないかな……?
もうひとつ、『しょうぼうじどうしゃじぷた』など、のりものを主人公にした絵本を多く手がけた山本忠敬氏のアトリエ再現も興味深かった。
しょうぼうじどうしゃじぷた渡辺 茂男,山本 忠敬福音館書店このアイテムの詳細を見る |
創造主の大きな机の上は絵の道具以外にも、読みかけの本やおもちゃや小物が一見混沌なふうに置かれている。
忙しくしてても視界の隅にお気に入りが見えて、心和む空間なんだろうね。
田川市美術館にはつれあいとふたりででかけた。
ダリ好きなつれあいは、タイガー立石好きでもあるのだ。
絵画を描くときは【立石大河亞】漫画や絵本を描くときは【タイガー立石】と名前を使い分けていたとか。でも、わたしやつれあいは【タイガー立石】の方がなじみ深い。
あじびは子ども連れで賑わっていたけれど、田川市美術館ではわたしたち夫婦以外の観覧者とは会わなかった。郷土の作家ということで、そんなに珍しくないのかな。
おかげで、広い展示室を独り占め。悠々過ぎるほど悠々と絵を見ることが出来た。
立石大河亞名義の絵画作品『昭和素敵大敵』『大正伍萬浪漫』『明治青雲高雲』を一堂に見ることができてとてもよかった。
激動の近代日本の150年を、歴史上の人物の肖像をモチーフに描いたこの作品群は必見ですよ!
立石大河亞のエネルギーが凝縮されてる感じ。
タイガー立石作の絵本はほんとにシュールでおもしろいんだけど、いまや入手困難になっている様子。
とらのゆめタイガー立石福音館書店このアイテムの詳細を見る |
「こどものとも」からでたこの↑『とらのゆめ』はプレミアがついてるね。
で、こうして『絵本カーニバル』で絵本とアートのかねあいみたいなことを色々見たり感じたりしたわけですが、子どもに与えるものとして「よりよいものを!」と追求していくと、アートになってしまうんだなということを実感した次第。
【本物】には子ども用とかおとな用の区別がないことに気がついたというか。
「これは子どもにはもったいないだろう」って思うこともあったけれど、今ならそう思うことが間違っていたんだなということもわかる。
絵本は安い! 文章の人、絵の人、それをまとめる人、製版する人、印刷する人、製本する人、運ぶ人、売る人、多くの人が関わって創り上げるアート作品が、千数百円ぐらいで買えちゃう。
本棚に、床に、タンスの上に、お気に入りの絵本がちらばって、視界の隅に見えて心和む空間となる。
ありがたいことである。
「とらのゆめ」や「アナログ?デジタル?ピンポン」など福音館のたくさんのふしぎシリーズにワクワクしてました。
それにしても九州ってうらやましい・・
イベント目白押しなんだもの・・・
お店に買い物に来たような子どもの姿が撮りたくて、しばら~くチャンスを待ってました。
わたしがケータイを構えていると、遠慮してしまう人もいるので、何げないふりをするのがむつかしい。
>それにしても九州ってうらやましい・・
>イベント目白押しなんだもの・・・
おようちゃんに教えてもらったお陰で楽しい夏になりましたよ。
ありがとうございました
一緒に楽しめる仲間がいれば、も~っと良かったんですけどねぇ。
知らなかったな~、タイガー立石氏・・・陶芸家でもあった?この虎を作ってないのかな~
わたしが知っている陶芸作品は、絵本にもなった『じょうもんくんとたまご』しか知らないのです。
こんな作品↓
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/c7/c61b711d9af127a066d74dfb492e65a9.jpg
この作品が発表されたとき、じょうもんくんの姿が大神という女性アナウンサーに似ていると、ごく一部で評判になりました。
縄文時代の流行だったんだな
漫画チックで可愛いね~