昨年から何度も何度もブログを更新しようと思っていたけど
かけなかった。
未だに思い出すと切ない気持ちになる。
ブログに書いて自分の心が整理できるかな・・・
桜の舞い散る4月・・・
ずっと応援していた友達が亡くなった。
あれから10ヶ月。
多分・・・なんどかブログにも出てきた。
ネネがまだ3年生の頃、子供達のママ友として知り合った彼女。
スラリとした長身に大きな瞳に長いまつげ。
『外人さんみたい。』
第一印象でした。
印象とは正反対のドジッっぷり(笑)
そんな彼女の病気が発覚したのが4年前だった。
入院、手術後の彼女のお見舞いに悩んだ。
行ってもいいのだろうか????
重い病気をすると友達は気をつかい遠ざかると聞いた。
悩んだ挙句・・・行く事に決めた。
嫌われちゃうかな・・・
それとも、少しだけ光になれるかな?
・・・退院したらランチに行こうとかそんな小さな光。
友達のささやかな希望に。
入院してる時はお互い大好きな漫画を貸し借りしたり、愚痴を言い合ったり、
なかなか身内には言えない泣き言も何度か聞いた。
わたしはただ「うんうん」ときいてあげる事しかできなかった。
それでもなんとか、治療が楽になる時期を見計らってランチにいったり、買い物をしたり、気分転換に誘い出した。
最初の治療で入退院を繰り返しあっという間に1年と言う月日が過ぎていった。
その後は通院しながらだったけど顔色もよく安心してた。
このまま病気と共存していけるんじゃないかと思うくらい。
そんな風に過ごした日々だった。
4年目の秋・・・
「ランチにつれて行って~。」とメールが来た。
久しぶりに会った彼女は全身が脱毛して少しスリムになっていた。
治療をしているときはできるだけ人に会わないようにしているが無性に友達とおしゃべりがしたくなる時があるそうだ。
彼女の希望で個室を予約した。
『また治療始めてさ、全部ツルツルー。』
『なにもないところに眉毛書くのがどんなに大変かわかる~(笑)ほんと難しいよ』
一緒に食べたジンギスカンランチを美味しい美味しいと言いながら、
その日、彼女とわたしはずっと笑っていた。
ちょうど幼稚園の卒園式の準備で忙しくなり始めた頃、彼女から1通のメールが届いた。
『時間があるときでいいから家にきて~ネネママに会いたいなー。』と。
役員をしていたわたしは、卒対で余裕がなかった。
「今、卒園式の準備が超ーーーーー忙しくてさ~。卒園式が終わったら
ゆっくり会いにいくね。」と返信した。
これが彼女との最後のメールになった。
実はメールを打つのもやっとだったそう。
卒園式が終わり、2日ほど気の抜けたような時間を過していた。
私の携帯に見知らぬ番号で電話が入った。
友達の旦那さんからだった。
「妻が・・・あと余命1ヶ月と宣告されました。
○○さん(わたし)に会いたがっています。最期に会ってやって下さい。」
あまりに突然の事で意味がわかりませんでした。
会いたいと言ってくれたときに無理してでも会いに行けばよかった。
結局、わたしは彼女に何もしてあげれなかったのだ。
考える度に涙があふれて、後悔ばかりで何もできなかった。
彼女にメールをするのも顔を見に行くのも怖かった。
会いにいかなければ・・・心はそう思っているのに強くそう思っているのに。
体が動かなかった。
1日・・・2日、3日と時間は過ぎて行くのに時間が止まっているみたいで。
3日目の夕方に今!会わないときっともっと後悔する。
そう思って。
お見舞いとか何も持たずとにかく、車を走らせた。
彼女は『緩和ケア病棟』にうつっていた。
病室前で足が震えた。
彼女にかける言葉が見つからない。
それでも思い切って病室に入ると彼女はいた。
体中、管だらけの彼女が横たわっていた。
髪の毛は少し前に治療を止めたらしくベリーショートくらい。
体はさすがにやせ細っていたけど、顔は・・・少しだけほっそりした感じ。
私の顔を見ると
『ネネママ~こんなになっちゃったよーーー』と涙をこぼした。
彼女と抱き合って一緒に泣いた。
このときはまだ元気でいろんな話をしてくれた。
彼女は主治医の先生から告知をされて死を受け止めていた。
もう、これ以上治療をしたくないとご主人に頼んでいたのだそうだ。
『やっと・・・うんって言ってくれたからね、もう頑張らなくていいの。
でも・・・ちょっと遅かったかな。もう歩けないし。何もできないよ。』
自分がいなくなった後のこと・・・子供のこと、だんなさんのことをすごく心配していた。
サーティワンのクッキーアンドクリームが食べたいなあと言っていた。
1週間後サーティワンのクッキーアンドクリームを持ってお見舞いに行った。
痛み止めの量が多くなっていたらしく、始終ウトウト。
それでもアイスを食べて「あーーやっぱりサーティワンのアイスはおいしい。」
と言って微笑んだ。
このままがずっと続くような、そんなゆっくりとした大事な時間を過ごさせてもらった。
帰るとき、『また来るよ~』ともう一度会うつもりで立ち上がり入り口に向かうと
『気をつけて帰ってね~』とベッドから声がした。
彼女はいつもそうやって声をかけてくれた。
いつも通り『はーい』と返事をして手を振った。
その2日後、彼女は逝ってしまった。
わたしは彼女との出会いにすごく感謝している。
彼女に出会えてよかった。
ありがとう。
これからもずっとずーーーーっと大事な友達だから。
また・・・会いにいくよ。