例によって、立派な駅舎と立派な駅前広場はあるけれど、店が見当たらない村上駅。少し見て回って、一本入ったところに中華料理屋を見つけた。人通りが少なかったので不安になりつつ扉を開けると、大勢のお客で賑わっていて一安心。いろいろなメニューがあり、お勧めは麻婆担々麺とのことだが、さすがに辛すぎる気がして、ピリ辛味の豚肉タンメンを頼む。
期待していなかった分、これは絶品。麺はたっぷり、その上に乗っている具も、ピリ辛味の青椒肉絲風。これは満足。ごちそうさまでした。
次の列車の発車まで時間がなくなってきたので、急いで駅に戻り、売店でビールとつまみ、水を買って乗り込む。
ここからの羽越本線は、日本海沿いに走る。有名な笹川流れなどの景色がきれいなところも多い。35年前には、機関車がひくボックスシートの客車で通った記憶がある。今日は、雲が多く青い海が望めなかったのは残念。
波しぶきで遠くが霞んで見える。
小さな集落ごとに作られた駅に丹念に止まっていく。乗降客はいないことがほとんど。
あつみ温泉駅で20分停車。久しぶりに長時間停まった。だからといって、すれ違いや特急待ちがあるわけでもない。
ここからは庄内平野を走る。
35年前は鶴岡の手前で降りて、ユースホステルに泊まったなと思って調べてみたら、まだそのユースは残っていた。そして、2時間かけて列車は余目駅に到着。今日の宿は夕食がついていないので、どこかで調達しなければならないのだが、酒田にするか、新庄にするか。新庄で買うことにして、余目駅で陸羽西線に乗り換え。これが失策を招くことになった。