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橋下前知事パー券あっせん者の会社が公共事業受注 橋下氏は説明せよ!!

2011-11-06 | 橋下・大阪維新の会
橋下前知事パー券あっせん者の会社

6億超の府事業受注

大阪


 大阪市長選挙に立候補を表明している前大阪府知事の橋下徹氏の政治資金パーティーで、多額のパーティー券購入を「あっせん」した知人が役員を務める建設会社が、パーティー後に次々と府の公共事業を受注していることが4日、本紙の調べで明らかになりました。橋下氏をめぐっては、以前にもパーティー券を買った親族の関係する建設企業グループが府公共事業受注を急増させ、府議会で日本共産党府議団に追及されています。

 橋下氏は2008年1月の府知事選で初当選。大阪府選管に提出された政治資金収支報告書によると政治団体「橋下徹後援会」は、同年6月16日に政治資金パーティー「橋下徹知事と府政改革を考える会」を開催。1819万円を集めています。

 パーティー収入の1割にあたる180万円のパーティー券購入を「あっせん」したのが「喜捨建設株式会社」(本店・大阪市東淀川区)の代表取締役を務めていた男性です。

 同社は、08年9月に府道工事を2億4870万円で受注し、同年10月にも防潮堤工事を2億4900万円で請け負っています。さらに09年にもダム関連工事など3件を獲得し、5件総額6億7784万円の府公共事業を受注しました。

 同社は、05、06年にもそれぞれ1件ずつ府公共工事を受注している実績のある企業。本来、「あっせん」は避けるべき対象です。

 受注実態も不自然です。08年受注の2件は一般競争入札ですが、工事の品質確保などのために府が定める「低入札価格調査基準価格」(入札前非公表)とまったく同額で落札。09年のダム関連工事では、同社が提示した額が、低入札価格調査基準価格を下回っているにもかかわらず落札しました。

 本紙の取材に橋下徹後援会担当者は、「あっせん販売をしてもらった時点では、府の事業を受注しているとは知らなかった。その後は連絡をとっていない」と回答しました。

 あっせん 政治資金を集めるパーティーを主催する政治団体に代わって、パーティー券の販売と集金を行うこと。パーティー券の購入額には150万円までの上限がありますが、あっせん額には上限がありません。あっせん額が20万円を超えると、あっせん者の名前とあっせん額を政治資金収支報告書に記載しなければなりません。あっせん者は、購入してもらった人や額の内訳を記した「明細書」を政治団体に提出する必要がありますが、明細書は原則非公開です。



橋下氏は説明せよ

パー券あっせん者の会社が公共事業受注

共産党府議団が公開質問状 大阪




(写真)橋下前府知事への公開質問について会見する(右から)堀田、宮原、くち原、曽呂利の各党府議=5日、大阪府議会内
 大阪市長選への立候補を表明している橋下徹前府知事の政治資金パーティー券をあっせんした中学時代の友人の企業が、府発注の公共事業を受注している問題(本紙5日付既報)で5日、日本共産党大阪府議団が会見をひらき、橋下氏に公開質問状(別項)を送ることを明らかにしました。

 橋下氏の友人は、2008年1月に府知事に初当選した橋下氏が同年6月に開催した政治資金パーティーで180万円分のパーティー券をあっせんしていました。

 このパーティーが行われた08年と09年にかけて、友人が代表取締役を務めていた喜捨建設株式会社(本社、大阪市東淀川区)が、府発注の公共工事5件を受注していました。同社は07年の受注実績はなく、05年と06年では1件ずつの受注にとどまっています。

 会見で宮原たけし府議団長は、喜捨建設の入札資料を示しながら、「談合の疑いも含めて、不透明さがある」と指摘しました。

 また党府議団がこれまで、橋下氏のおじの関連会社が府発注工事を受注した事実を追及した点にふれ、「橋下氏は府議会で『おかしな点があれば説明しなければならない』などと繰り返しいっており、この点についても説明すべきだ」とのべました。

 会見には、くち原亮府議団幹事長、堀田文一府議、曽呂利邦雄府議が同席しました。

公開質問(要旨)

 日本共産党大阪府議団が橋下徹前府知事に送付した公開質問は以下の通り(要旨)。

 (1)2008年6月の政治資金パーティー「橋下徹知事と府政改革を考える会」で、180万円のパーティー券購入をあっせんした人物との関係を明らかにするよう求めます。

 (2)同人物が代表取締役を務めていた「喜捨建設株式会社」は、登記簿上の本社所在地に表札さえないなど、同社の実態を知っていますか。

 (3)喜捨建設は、この政治資金パーティー開催後からの2年弱の期間に5件、計6億7784万円の府発注の公共工事を受注した事実を承知していますか。

 (4)入札の経過でも、低入札価格調査基準価格と同額であったり、それを下回る額での落札、入札参加企業の顔ぶれが似通うなどの不透明さがみられます。どう認識していますか。

 (5)これらの事実について、当時の知事としての政治的道義的責任をどう考えますか。

入札は不自然

直前に辞退・同じ顔ぶれ

 橋下氏の政治資金パーティーで180万円のパーティー券購入を「あっせん」した男性は「中学校時代のラグビー部の同窓生」(橋下徹事務所担当者)でした。その友人が代表取締役を務めていた喜捨建設(大阪市東淀川区)が受注した府公共工事の入札は不自然さが目立ちます。2008年9月に一般競争入札で受注した府道工事は、14社が入札に参加しながら6社が直前に辞退。残った8社中4社が、非公表の「低入札価格調査基準価格」と同額の2億4870万円を入札。喜捨建設が「技術評価点」が1点上回る形で受注しています。
 また、複数の入札の場で、同社を含めて同じ顔ぶれが同額の入札をしたり、逆に辞退をするなど不自然な動きもありました。
 さらに府営住宅工事などで、入札をしない随意契約での受注も2件あります。
 橋下氏のパーティー券をめぐっては、同氏のおじも100万円分を購入していますが、おじが関わる建設会社グループも大阪府の公共事業を受注したことが発覚しています。知事就任から09年11月末までの同グループの受注額は約6億5千万円となり、知事就任以前の3年間と比較すると年平均で2倍になっています。

 この問題を日本共産党府議団に追及された橋下氏は、「おじに仕事を変えろというわけにはいきません」と答弁。同グループが、なぜ受注を増やせたのかについて調査しようとはしませんでした。
 
 今回の喜捨建設の受注についても橋下徹後援会の担当者は、「パーティー券のあっせん販売をしてもらった時点では、大阪府の事業を受注しているとは知らなかった」としています。喜捨建設は、商業登記簿上に記載された住所には現在はなく、連絡がつきませんでした。

 公共事業受注企業からの献金やパーティー券購入は、賄賂性を問われかねないだけに政治家として細心の注意を払うべき問題です。それを大阪府知事という責任ある立場だったにもかかわらず、「知らぬ存ぜぬ」では許されません。

橋下氏の政治的道義的責任は極めて重いものがあります。

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