ひゃっかんのひとりごと

日常生活の中で感じた事を、防備録の代わりに徒然に。

TIMEDOMAIN 85cmの謎

2007-05-17 | TIMEDOMAIN
当社にはYoshii9を筆頭に、Timedomain Mini,Light,Marty101が鎮座しています。最近
不思議な数字を発見しました。

1) 壁から(四方含めて)85cm以上離れていると良い音がする。
2) 振動面前面(Yoshii9とMarty101はスピーカーの上)が85cm以上何も物が無い方が良い。
3) 左右のスピーカーは85cmが理想的な定位を生み出す。
4) これはYoshii9は外れるのですが、振動面が地上から85cmの高さにある時に最適な音がする。

85cmと言う数字は厳密な物ではありませんが、大体と言う感じです。
これは我が部屋だけなのか、或は何処でもそうなのか…
どなたか一緒に実験して頂けませんか?

TIMEDOMAIN用慣らし運転用CD

2007-05-10 | TIMEDOMAIN
TIMEDOMAINのスピーカーは大変良く出来ていると思うのですが、本来の性能が発
揮されるまでに結構時間が掛かります。
これを短縮化する方法は無いものかと思案しているのですが、とりあえずコーン紙を
楽に動くなるような周波数を与えて、動かすことを前提に考えてみるとどうなるで
しょう?
あまり意味が無いか、或いはものすごく効果的か(笑)
本来エージングは「経年変化」と言う意味ですから、早めにスピーカーを老化させる
わけですから、それよりはましな方法を今実験しています。
ただしあくまでも個人用なので、配布する予定はありません(笑) あしからず。

Timedomain Mini考察最終回

2006-12-05 | TIMEDOMAIN
Timedoaminは楽器と構造が同じと書いて来たが、弦楽器奏者以外の皆さんは楽器の
音色を耳元で聴いた事があるだろうか?
意外とキンキンした音だったり、雑音が混じっていたりするのである。むしろその
音色が会場に行った時に『美しい音』に変化するのが不思議である。ストラドヴァ
リの音色をごく近くで拝聴した事があるが、もの凄い雑音だらけの音だ。この音色
がほんの少し離れただけで極上の音色に変化する。

Timedomain Miniも全く同じ性格を持っている。耳元に直接音が来ると『どぎつい
音』が直撃するのだ。従って過去記事の様な方法で楽器と同じように耳へ直接来るの
を避けた方が良い音に聴こえる。
楽器と唯一異なるのは、Timedomainはあくまでも「再生装置」であるから、収録され
た時のレゾンナンス部分(リヴァーブ成分とも言える)がかなり残っているので、
部屋は出来るだけデッドな方が良い。
その為にスピーカーの前に柔らかい布を置いたりするだけで、第一次反射音を吸収
してくれ、極上のスピーカーとなる。
Yoshii9やMarty101に関してもスピーカーから直接放たれる天井付近に柔らかい布を
貼付けるだけで全く性格の異なる音色になる。
これは筐体自体が鳴っていない証拠でもある。

Miniはネットを見ているとPC用のスピーカーとして扱われがちだ。たったの4W+4Wの
アンプで、値段も18,900円だが、設置のコツさえ心得ておけばそこらで売っている
20万クラスのコンポよりは遥かに高級オーディオになる。
Yoshii9はもう究極のオーディオ装置だ。今まで無駄にお金を注ぎ込んで来た人に
は、30万円で一生買い替える必要の無い程のアンプとスピーカーが付いてくる。
できれば音源だけは最高の物を用意したい。最低で96kHz/24bitのもの、ダメならCD
をiTunesで『読み取りチェックを行う』にチェックを入れて読み込んでiPodで再生
する。少なくとも100万円クラスのCDプレーヤーorSACDプレーヤーよりも良い音がす
るだろう。

最高の再生装置は揃った。後はコンテンツ作りだ。

Timedomain Mini考察2

2006-12-04 | TIMEDOMAIN
Timedomainの最大の特徴は「楽器と同じ構造」をしている処にある。
楽器と言うのは、振動体(弦であったりリードであったり)を拡声すると言うより
は、楽音にするために考案された構造体である。実際に楽器の音量を増大させるの
は楽器自身ではなく、ホール(器)に依って拡声されるのだ。従って演奏者は如何
に楽器の振動をホールに伝えるかに全神経を集中する訳だが(もちろん音楽的内容
も常に考えている)、良い楽器は楽器自体が「振動しやすいかしにくいか」の違いだ
けだ。
Timedomainのスピーカー構造は、ユニット部分自身が楽器と考えるとわかりやすい。
きちんと振動した物(余分な振動や残響は排して)は空気中を伝わって自然に拡声
されるのだ。従って部屋の環境を受けやすいと言えるだろう。むしろ部屋の環境を
受けない屋外の方がより良い音になるに違いない。

従来オーディオスピーカーは『ツィーターは耳の位置に』と言うのが定説であった
が、Timedomainの場合は『楽器』であるから、低い位置に置いてもキチンと高音は
聴こえてくる。何故なら低音域は床を這い、高音域は上に向かって響くからであ
る。

我々録音屋は、最高の音を求めて高い位置から音を収録する。これは楽器の特性上
一番良い音がするのが楽器より上空だからだ。
同じ事をMiniで検証してみると、全くその通りだ。Miniを最高の音で聴こうと思っ
たら、出来るだけ低い位置で設置するのが良いと思う。何故ならホールで一番良い
音のする場所で聴いているのと同じ事になるのだから。

TIMEDOMAIN MINI

2006-10-07 | TIMEDOMAIN
かねてから変だと思っていたこのスピーカー、ふと思い付き4つ止めてあるネジを
チェックしてみると、何と4つとも緩いではないか!これでは妙に筐体に振動が伝わ
り、変な音になるなぁと思いながら4つとも(左右合わせて8つ)増し締めした。
うゎー別物だ!気になっていた1kHz~2kHz付近の妙な飛び出しが消えた。もっと早く
に気づくべきだった。
こうなるとTimedomainの本領を発揮してあまりボリュームを上げなくても十分に鳴っ
てくれる。
通常のスピーカーと異なり、コーン紙の先の部分のみを振動させて響かせるから、部
屋の大きさに合わせて音量が自由自在に変化する。ボリュームの位置は12時でうる
さいぐらいだ。
これで我が家にあるTimedomainのスピーカーは全て同じように鳴るようになった。
因みにMINIは那須に置きっぱなしにしてあるので、コーン紙が乾いて十分に鳴るよ
うになるまで少し余計に時間がかかる。

朋有り遠方より来る

2006-09-18 | TIMEDOMAIN
久しぶりに友人が我が家に遊びに来た。
私のリードのメーキングマシンをお買い上げいただいたのと、私のお薦めのスピーカー「TimeDomain」の試聴のためだ。
まずは一番小さな「TimeDomain Light」から聴いてもらったのだが、一言目が「凄いこのスピーカー!」
で、段々とTimeDomain大きなスピーカー、まずはライセンスを得て制作されているMarty101を聴かせる。友人は驚愕の様子。
「どこから鳴っているか判らないけど、凄く自然」とのご感想。
そして、最後は本家本元のYoshii9をお聴きいただく。ついに黙りこくってしまった。
ついでに録音屋が元データとして採用しているDSDデータの音源を聴いてもらうと「ボウイングが見えるよ、これ!」と興奮したご様子。
今度はiPodで圧縮音源を聴いてもらうが、「iPodなのに良い音がする」。録音やの端くれとして言わせて頂くと、「圧縮音源
は確かに音質の劣化はしているけれど、再生装置さえ良ければ隠れている情報を引き出せるので、もっと良い音で聴ける」のである。

最近日立マクセルと九州工業大学の佐藤寧教授の共同開発で、CDやMP3などのカットされた高音域を再生する技術が発表された。
こうなると録音屋の録ったDSDのデータとそれほど変わらない音色で再生出来るのであれば、SACDとかDVD-Audioは廃れて行く
のかもしれない。何せ両者とも高音質もさることながら、コピーガードの部分を強化した規格に違いないからだ。
コピーガードを強化すればする程、それを解除する人間が出てくるのは当然だ。当然著作権や二次使用権の為にやっているのだが、
売れるものを作るよりも「持っていたい」と思わせるコンテンツを作る方がより解決策に近い気がするのは私だけだろうか。

セッティングの難しさ

2006-07-17 | TIMEDOMAIN
 TIMEDOMAINスピーカーは基本的に全て「同じ音程」を奏でてくれる。セッティングも結構適当でもどうにかなるような気がするのだが、その中でminiだけは異常に難しい…と言うか、これだけ別物の音がする。
 低い位置に置くと低音楽器の第4・6倍音あたりが異常に増して、音程が異常に高く聞こえる。高音楽器はそれ程でもないというか、むしろ第5倍音が強調され低く聞こえて気持ち悪い音程になる。低音から高音までバランス良く鳴らすには、床にスポンジ置きその上にレンガを載せるのが一番良いのだが、実際の音程と遙かに違い気持ち悪い。
 今度は耳の高さまで持ってくると音程は大分修正されるのだが、1kHz~2kHz付近がキンキン聞こえる。もうすでに購入してから2年以上経過していて、エージングも充分なはずなのだが、miniだけはどうしても馴染めない。結局テレビにつないでテレビのスピーカーよりは音がよいので使っているが、もしかして自分のminiは構造がおかしいのだろうか?一回修理に出すか…。
 Yoshii9、Marty101、Vivid-Fの3機種は何ら苦労した事はない。miniとlightをお使いの方で、同じように聞こえると仰る方は教えて頂きたい。どうやってセッティングしているのかを…
 昨日秋葉原で高級スピーカーを聞き比べてきたが、何でみんなあんな高いお金を注ぎ込んで、音痴なステレオ装置を買うんだろう…。ドンシャリが良いのかな皆。

スピーカーの真の実力を出すには

2006-07-10 | TIMEDOMAIN
 TIMEDOMAINスピーカーについては散々書いてきたが、今日一つの実験を行ってみた。実験とは言っても、休職中に付きお金は無いのでお金を掛けずに、かつ内部構造まで手を入れると言った類の物ではない。
 まずレーザープリンタのトナーが切れたのでヨドバシカメラに行って、黒のトナーを購入しポイントが相当溜まっていたので、iPodのUniversalStandをポイントにて購入する。実はこれにはヘッドフォンアウトではないLineout端子が着いているのだ。
 TIMEDOMAINスピーカーの理論を良く読んでみると、例え硬い木で出来た机の上と言えども、スピーカーを置く台はしっかりしていた方が良いらしい。そこで高価なスピーカー台を買うのは癪なので、もといお金がないので、百均ショップに行って1個105円のレンガを買って来た。結構な重量はあるし、我が家には4種類ものTIMEDOMAINスピーカー(Timedomain Mini,Vivid-F,BauXar Marty101,Yoshii9)が有るので(良くこんなに買ったモンだ)、Yoshii9はすでにそのもの自体が下半身がかなり重いので除外するとして、他の軽量型3種類のために左右併せて6つものレンガを計630円で買ってきた。
 さっそくそれぞれレンガの上に乗せて再生してみると、ビックリする程の低音の出方だ。Vivid-Fなんか急に迫力のあるスピーカーに変わってしまった。
 ところがBauXar Marty101だけはかえって低音が出すぎる感じになってしまったので、慌ててレンガの上にタオルなどで簡易吸音材を作成し、低音の出方を調整した。
 タオル1枚では足りないが4枚では多すぎる。2~3枚程度が丁度良いのだが、今どちらにしようか悩んでいる最中である。
 これでどのTIMEDOMAINスピーカーを聴いても、ほとんどが同じ音がするようになってきた、ただスピーカーが上向きのBauXar Marty101とYoshii9と前向きのMiniとVivid-Fは音質の傾向が若干異なる。これは高音部の直進性の問題だからだろう。
 いずれにしても同じ音程で鳴っているし、音質も少々硬いか柔らかいかの違いだけになった(って事は倍音の配列が少々異なるのか????)。基本的には自分はYoshii9が大のお気に入りなので、音楽をリラックスして聴きたい時にはYoshii9、Hi-VisionテレビにはVivid-F、リビング兼音楽室にはMiniと使い分ける事にした。
 残るBauXar Marty101は編集作業時用のメインモニターにした。結局部屋の問題で、配置をするのに最初からYoshii9を使えれば何の問題もないのだが、編集スペース近辺にYoshii9を置けるスペースがないし、しかも左右で天井の高さが異なっている。これでは正しく聴けないので、BauXar Marty101ならかなり下の方に位置して置けるので天井の問題も殆ど無い。結局こういう使い分けになってしまった。
 しかしいずれにしてもエージングの時間の掛かる事と言ったら並のスピーカーでは考えられない程の長さである。恐らく1台につき200時間は必要なようだ。1日辺り8時間鳴らしたとしても25日間は掛かるわけだ。これが最低限のエージングで、もっと時間を掛けるともっと良く鳴るらしい。実に成長が楽しみなスピーカーではある。

安らぎ

2006-07-06 | TIMEDOMAIN
 Yoshii9を購入してからと言う物、結構大きな音で鳴らしているにもかかわらず元々の出力が小さいせいか、私の住んでいる田舎でも表には殆ど聞こえない。部屋だけがなっている感じだ。だいぶ音の角も取れてきて滑らかな感じになってきたのだが、まだ大きな音量で鳴らすと時々うるさく感じる。
 しかしこのスピーカーには「ホールで音楽を聴いている」感じがあるので、自宅に居ながらコンサートに出掛けている感じがする。特に自分で収録した物は、ライヴレコーディングで、かつコンプレッサーやリミッター等の電気的な仕掛け(イコライザを除く)は殆どしていないので、会場のダイナミックで聴いている感じがする。市販のCDは露骨にコンプレッサーの威力をマジマジと感じさせられる。
 CDの16bit/44.1kHzと言うのは、実際上ダイナミックレンジや周波数帯域から考えても不十分な物であるが、このYoshii9で聴いているとpppまで良く聴き取れるので、取り敢えず事足りてる感はある。無論24bit/96kHzで収録した物を聴くとやはりその音質の差には愕然とさせられるのだが…。
 自分の収録方法に100パーセントの自信があるわけではないが、取り敢えずYoshii9で聴いている分には心安らぐ感じがある。あ、眠くなってきた

iPodの功罪

2006-06-22 | TIMEDOMAIN
 タイムドメインにすっかり嵌ってしまった私にとって、もはや自分の中でのリファレンスがYoshii9になってしまった。
 現在収録のスタンダードはDSDとサブにパソコンで24bit/96kHzで回している。現時点で考え得る最上の状態で収録した物を、CDの16bit/44.1kHzに落とす時点で大分がっかりするわけだが、さらにそれをMP3だろうがAACだろうが圧縮した段階でそのガッカリ感はもっと大きくなってしまう。今までプアーなヘッドフォンでさえ聴いていれば絶対にそんなに気付かなかったのに、Yoshii9が来てからはその圧縮の酷さにガッカリ感が何倍にも増してしまう。恐ろしくアラが出てしまうスピーカーだ。
 さて本題のiPodの功罪について私見を。私自身iPodと言う機械が大好きで(と言うのもいつでも自分の好きな曲を簡単に選び出せるからである)、すでに4台は購入しているが、iPod(圧縮)+ Yohii9と組み合わせてしまうと、好きな音楽もほとんどが嫌いになってしまうぐらい音質が悪いのである。「俺はこんな音で聴いていたのか!」と自分の耳の悪さに腹立つのと同時に、なぜ圧縮を選んでしまったのかと後悔もする。一瞬話は逸れるが、iPodのコピーコントロールは非常に緩やかで、賛否両論はあるとは思うが、これはこれで非常に良い事だと思う。後は音楽を聴く人の良心に(著作権に関して)任せるしかないと思っているからだ。閑話休題。iPodは音楽を非常に日常の中に取り入れてくれた優れた機械だ。
 しかし反面、そのクォリティの落ちた音質が当たり前になり、人間の本来持っている聴感能力も落としてしまってはいないだろうか?電子楽器の普及も同じ側面を持っていると思うが、人間の耳はどんどん退化して行っていると思う。今一度生の(しかもアコースティックの)コンサートに出掛けて、耳を鍛え治す必要があるかも知れない。