深夜1時半にダクダク汗流した末、チューブラーホイール SPINERGY FULL CARBON STEALTH PBO に Continental Competition を貼るのに成功。
チューブラータイヤ貼りで会得したコツを忘れぬように書き記す。
- タイヤのバルブに、ディープリム用の延長バルブを取り付ける
- アルコールで湿らせたティッシュでリム全周を拭き、ゴミや油汚れを落とす
- リム全周に MIYATA チューブラーテープ TTP1を貼る
- チューブラーテープの一端のフィルムを5cmほどめくる
- タイヤのバルブをリムのバルブ穴に通す
- リムにタイヤを填める
- 4~5bar ほど空気を入れて、タイヤのセンターを出す
- 軽く空気を抜き、4. でめくったところからチューブラーテープのフィルムを全周剥く
- タイヤに普段使う圧力まで空気を入れる
1. にて、バルブのネジが硬くて外れないときは、バルブのねじ山が潰してある面をラジオペンチで掴み、回す。
3.にて、まずリム上のバルブ穴の位置を探し、ここからバルブ穴を残してチューブラーテープを貼り始める。
4.にて、めくったフィルムは折り曲げて、リムのブレーキ面にセロテープ等で貼り付けておく。6. のタイヤ填め作業中に、粘着面を元通りに覆ってしまわないようにするため。
6.が最難関。Continental のタイヤの説明書を見ると、「『あらかじめタイヤを足で抑え、背筋使って引っ張って伸ばしておく』のはやっちゃダメ」と書いてある。
そこで 5. の後、下図の要領でタイヤを填める。
脚で斜めに踏んで、壁に押しつけるのがミソ。
一方の側のタイヤを引っ張ってると、どうしても反対側のタイヤを押さえる手が疎かになり、そちらがリムからこぼれ落ちてしまう。
リムを斜めに踏み、壁とリムの間にタイヤの片側を挟んで押しつけておくことで、壁と反対側のタイヤを引っ張ってるときに、壁側のタイヤがリムからずり落ちるのを防ぐ。
タイヤをリムの上に乗せるのは、クリンチャーホイールに円環型のプラスティック製リムテープをはめるのと同じ要領。ホイールの軸方向に対し斜めに力を加える。エッジにタイヤのトレッド面が当たってしまうと、滑らず引っかかってしまう。エッジには必ずタイヤの繊維面が当たるようにする。
7. で空気圧を高くし過ぎると、8. でチューブラーテープのフィルムを剥ぐとき、フィルムが途中で千切れてしまうので要注意。タイヤの空気圧が3~4bar なら大丈夫。5bar でも慎重にやれば大丈夫。剥いてる最中、少しでもひっかかりを感じたら、バルブから軽く空気を抜くこと。フィルムを無理矢理引っ張って剥くのは厳禁。
9. で空気圧を少し高め(ただしタイヤの限界空気圧より低く)にしておけば、すぐ走っても大丈夫。8時間ほど置いとけば、より確実。
しっかりくっついてるかどうか試すには、一度タイヤの空気を全部抜いてみるといい。タイヤのどこかで「バリバリ」と派手に大きな音がするなら、そこで剥離してるかも。 「ミシッ、ミシッ」と鳴る程度なら大丈夫。
リムセメントを使うときは、こちらに良い情報があります。
チューブラーテープとリムセメント、好天・雨天・低温・高温といった様々な状況下における接着強度は、セメントよりむしろ、チューブラーテープのほうが有利らしい。(接着テープの最大手3Mに対し、MIYATAが自転車のホイールが置かれる環境を想定・指定して新規開発されたテープである、とのこと)
逆にその強力な接着能力が仇となり、表面仕上げがヤワなカーボンホイールでは、剥がすときにリム表面の化粧カーボンが剥がれることがある、とのこと。ZIP のホイールで数件、そのような報告があるらしい。
剥がすとき、テープは基本的には全部タイヤ側にくっついた状態になる、とのこと。逆に、練習用タイヤと決戦用タイヤを交互に、同じホイールに付け替えて使う向きには、このテープは不向き。タイヤにくっついたテープを剥がすのは、非常に大変な作業になるらしい。
リムセメントしか使ったこと無いのです。
いつも粘着力と格闘してました。
はめる前に軽く引っ張ることやってますよ・・ダメなの・・?
新品のタイヤの儀式のようにやってました。
高いタイヤがパンクすると涙が出ますね。
ちゃんと裏めくって、糸切って、チューブ出して、パッチはって、縫合してテープ張って直してました。
もっぱらビットリヤかウォルバーの安いの使ってましたけどね。たまに高いの買うとパンクするんですよね。
前まではケプラーとかスチールメッシュが入って対パンク性能が高い物もあったんですが無くなってしまったんですよね。
グリップ力・ころがり抵抗に関しては、以前使ってたクリンチャーの MICHELIN PRO2 RACE で十分満足してましたし。
それでも orca でチューブラーに手を出したのは、
・チューブラーテープの存在を知った
・クリンチャーとチューブラーのホイールには大きな重量差があることを知った
からでした。(^^;
填める前にタイヤ引っ張るの、Continental のタイヤの箱開けたら、中からA5サイズの厚紙が出てきて、大きく描かれた「背筋使ってタイヤ伸ばしてる人」の絵に、でっかい×が書いてあったので。余程やってほしくないんだろうな…と。(^^;
タイヤの内部構造見ると、パンクガードにあまり伸縮性が無さそうな繊維が使ってあるので…強く引っ張るとコレが切れちゃうんでしょうね。
チューブラーのパンク修理はホント、大変そうですね。裁縫の技量が。あまり器用ではない私としては、「パンクしたら使い捨て」の気持ちでいます。(^^;
もっとも、少し良い空気入れを買って、空気入れるのが楽しくなってからはホント、パンクしなくなっちゃいました。
以前は2~3ヶ月に一度はパンク修理してたのに、ここ1年は CROSS-CHECK も orca も、一度もパンク修理はしてません。
ちょうどContinental Competitionを初めて付ける機会があり、貴殿のブログを見つけました。
ご紹介の方法ですんなりはいりました。
みなさんこのタイヤには苦労しているってことで、だいぶ心配していましたが、本当にさくっといきました。素晴らしい内容・図式ありがとうございます。
ショートライドでパンク、とは不運でしたね。(^^;
うまく嵌めれてよかったです。固いですよね~Continentalのタイヤは。