福祉住環境コーディネーター的「福祉業界」現場現実

福祉住環境コーディネーター資格取得までの記録と、合格後の福祉の現場と現実のニュースや出来事からの所感的レポートです。

洗面・脱衣・更衣室

2008-05-31 13:57:14 | 生活行為別福祉住環境整備の方法
1.洗面・脱衣室の広さ
間口・奥行きとも1650㎜(壁芯-芯距離1820㎜)程度

①車いすで使用する場合
②広さが限られている場合

2.洗面・脱衣室の床
床仕上げ→浴室出入り口の段差を解消すると、床面が濡れやすくなる。
(したがって)
①床下地は耐水合板
②床仕上げは、(濡れても滑りにくい)洗面・脱衣室専用のフローリングやPタイル、塩化ビニル系のリノリウム床等を使用する。
※床材のサンプルは実際に試してから採用する。

3.設備機器のポイント
①洗面カウンター
)洗面台と下部構造
)鏡
・壁面に沿って垂直にとりつける。
・鏡はイスに座った状態でも立った姿勢でも胸から上が映る範囲→床面から720~760㎜の高さに取り付ける。
)水栓金具
・シングルレバーの混合水栓で、操作レバーの長いものが使い勝手が良い。

②洗濯機・乾燥機

③収納

④照明・色彩

⑤換気設備
※浴室よりも換気量が少ない設備を選択する。

⑥暖房設備

【コメントと気づき】

浴室

2008-05-31 10:30:50 | 生活行為別福祉住環境整備の方法
1.浴室の環境
・入浴の動作は日常生活動作(ADL)の中でも最も難しい動作。

2.浴室の出入り口付近への配慮
①戸の形状
②開口幅員
)建具
※一般的には内引き戸が使われているが、洗い場で倒れた場合など外からとが開きにくい場合がある。
※折れ戸は開閉(操作)がやりにくい。
→◎(したがって)「引き戸」が望ましい。
※浴室開口部が1600㎜程度の有効幅員を確保すれば、1000㎜以上の開口有効幅員が得られ、「3枚引き戸」が利用できる。

③出入り口の段差解消
)洗い場床面のかさ上げ工事の際のグレーチングの設置
T型バー状のグレーチングがよい。
注※・角パイプ状のグレーチングで「縦方向」だと上面を水が通り、洗面・脱衣室床に水が流れやすい。また、車いすなどのキャスタもはまりこみやすい。(ナルホド!!)
注※・ステンレス板に穴を開けた板状のグレーチングは上部を車いすや人が歩行する際にたわむことがある。

)洗い場床面のすのこの設置
・洗い場の床面に「すのこ」をせっちすることで、グレーチングの敷設工事をしないで、簡単に段差を解消できる。

【すのこ設置のポイント】
①すのこの床面から浴槽縁の高さ…400~450㎜程度
②小割りして容易に取り出せるように設置…衛生管理上(洗浄時)
③端部へのゴムのはりつけ…敷き詰めた際にがたつかないように、緩衝材として。

3.浴室内のスペース

4.手すりの取り付け

5.浴槽

6.水栓金具

7.洗面器置き台

8.照明・色彩への考慮

9.換気・暖房

10.ユニットバス

【ユニットバスの長所と短所】
■長所
・防水性に優れている。
・2階以上に浴室を設ける場合、在来工法では必要な防水工事が不要
・工期も短縮できる

■短所
・サイズや形状が限定されており、購入した後では手を加えにくい。
・設置にはスペースをはじめとする制限がある
・段差の解消・扉の交換
・手すりの取り付けも困難な場合がある。

◎バリアフリー対応製品
(バリアフリー対応のユニットバスは上記短所に対応したさまざまな配慮があるが)
・自立歩行者を対象にした設計のため、座位移動車や車いす使用者、要介護者にとって使いづらい仕様のものもある。

【ユニットバスのサイズ】
最も普及しているのは)
・1216タイプ…間口1200×奥行1600
・1616タイプ…間口1600×奥行1600

他に1317、1416、1818、1620タイプがある。

【ユニットバスの材質】
・FRP(繊維強化プラスチック)
→手すりの取り付けが予測される場合は、壁面を強化している製品を選ぶ。

【コメントと気づき】
・3枚引き戸は我が家でのリフォーム検討事項となった。
・グレーチングのT型バー状のグレーチングの意味(価値)がわかった。

地域密着型サービス:③地域密着型特定施設入居者生活介護

2008-05-30 23:32:07 | 福祉住環境コーディネーター2級 My用語集
地域密着型サービス:③地域密着型特定施設入居者生活介護とは
定員30人未満の小規模の介護専用型特定施設で、日常生活上の介護が受けられる。
(注:要支援1・2の方は利用できない。)

■2005年から20人規模のサテライト型居住施設が介護老人福祉施設として認められた。
※これらを含めて定員29人以下の特別養護老人ホームに入所する人たちが、入浴、排泄、食事等の介護やその他の日常生活の世話、機能訓練、健康管理・療養上の世話を受けるサービス。

地域密着型サービス :①小規模多機能型居宅介護

2008-05-30 23:23:02 | 福祉住環境コーディネーター2級 My用語集
地域密着型サービス :①小規模多機能型居宅介護
通いを中心に、随時訪問や宿泊サービスを組み合わせ多機能な介護サービスを受けられます。

受けられるサービス
・入浴、排泄、食事等の日常生活上の世話
・訪問介護
・訪問リハビリテーション
・居宅療養管理指導


※サービス提供は小規模多機能型居宅介護事業所が行う。

■基本はあくまでも在宅生活への支援。
■利用登録は1事業所当たり25人程度
■日中の「通い」の利用者は15人程度
■「泊まり」の利用者は5~9人程度

地域密着型サービスとは

2008-05-30 23:16:03 | 福祉住環境コーディネーター2級 My用語集
1.地域密着型サービス(平成18年4月より)とは
地域密着型サービスとは、認知症の人や要介護度が比較的重い人でも、住みなれた自宅や地域でできるかぎり生活を続けられるように、地域ごとの実情に応じた柔軟な体制で介護サービスが提供されるしくみ。

これまで介護保険の事業者指定は、都道府県が指定・監督を行っておりましたが、今回創設された地域密着型サービスについては、事業者指定とともに、指導及び監督についても市町村が行う。

また、(原則として)指定をした市町村の被保険者のみが利用できる。
(注:他市町村の指定を受ける場合は、所在する市町村長の同意が必要です。)

2.6種類の地域密着型サービス

小規模多機能型居宅介護
 
夜間対応型訪問介護

地域密着型特定施設入居者生活介護

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

認知症対応型通所介護(デイサービス)

以前の関連記事
より詳しい内容小規模多機能型居宅介護 


トイレ

2008-05-30 22:58:29 | 生活行為別福祉住環境整備の方法
1.トイレの住環境の重要さ
※排泄に伴う住環境整備の留意点
・高齢者や障害者の排泄行為を把握する。→本人の悩みや要望をできる限り引き出し、把握することがポイント。
・十分な配慮がなされないと、しだいに排泄行為をベッド周辺で行うようになり、寝たきりの生活を誘発するようになる。(注意が必要)

2.トイレの配置
3.トイレスペース
①トイレ内での移動動作
)歩行が自立している場合
)介助が必要な場合
)自走用車いすの場合
)介助用車いすの場合
)床上げ移動の場合
4.トイレの手すり
①立ち座り用の縦手すり
②座位保持用の横手すり
③①②の機能を合わせたL型手すり
などがある。

5.便器
6.床上げ
7.便器まわりの器具類
8.照明・換気
・高齢者は夜、暗い寝室から突然に明るいトイレに入るとまぶしさを感じる
トイレの照度:JIS規格→50~100ルクス
・スイッチは明かりつきスイッチを選択

9.暖房設備
・臭気対策:換気は、トイレ内に窓があっても必要。
・高齢者の急激な温度変化による虚血性心疾患や脳卒中などへの配慮として、冬期はトイレの暖房が必要。
●部屋全体を暖める暖房と足元付近にパネルヒーターのような輻射暖房器具を設置する。

【コメントと気づき】
※排泄に伴う住環境整備の留意点での十分な配慮がなされないと、しだいに排泄行為をベッド周辺で行うようになり、寝たきりの生活を誘発するようになる。という点は実感(反省)した。