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韓国の古都 無理な復元で世界文化遺産から抹消される恐れも?

2017-05-06 11:55:50 | 日記
2017年4月5日、韓国・中央日報によると、約1300年前の新羅の都の大規模な復元作業が韓国で進められているが、無理な復元により歴史遺跡としての価値が損なわれるのではないかと指摘する声が出ている。

1000年以上の歴史を誇る遺跡が点在し、歴史遺跡地区が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に指定されている慶尚北道(キョンサンブクド)慶州(キョンジュ)市では、市が中心となり「新羅王京(王国の都)核心遺跡復元・整備事業」が進められている。整備対象は歴史遺跡地区全域に及び、7世紀に建てられた東洋最古の天文台・国宝31号の瞻星台(チョムソンデ)をはじめ、国宝・国の史跡・名勝10余りを含む広大な規模だ。市は2025年までに9450億ウォン(約930億円)を投じ事業を推進、現在は復元・整備の最初の段階として発掘作業が本格化したところだ。

しかし作業が順調に進む一方で、専門家からは懸念の声が上がっているという。同地の遺跡に関してはほとんど記録が残っておらず、当時の姿は具体的には分かっていない。そうした中、単に「想像の都市」を造っているのではないかとの指摘だ。実際、国の機関である文化財庁文化財委員会からは昨年「計画に不備な点が多い」として、慶州市が提出した事業推進計画にブレーキが掛けられていた。

東国(トングク)大慶州キャンパス考古美術史学科のハン・ジョンホ教授は、現在進められている復元事業は「『再建』に近い」と指摘、「再建事業により遺跡が持っている価値が損なわれれば、下手をするとユネスコの世界文化遺産から抹消されかねない」と懸念を語っている。