平部整形外科医院

健康な生活のために。緩衝体を用いた製品紹介。

新しいタイプの土踏まず中敷について  [2]

2012-08-12 21:56:34 | 健康・病気

当院が考案しました中敷に関しまして、追加の報告をしていこうと思います。

以前ご紹介した中敷(2分画タイプ・土踏まずタイプ)に関しまして、さらなる実験を行った事に関する報告となります。  2分画タイプの中敷に関しては、第5回アジア義肢装具学術大会(※1)にて、血流増加に関してなど報告いたしました。

Rimg0003_2

2408122

                 

      

                                                               

                                                  

                                                  

                                                          

                                                      

                                                       

                                                       

【画像】左が2分画タイプ、右が土踏まずタイプ(絵柄によるリラクゼーション仕様)

行った実験は、「中敷使用時→未使用時の各種数値情報変化の記録と考察」が主となりました。
総評といたしましては、次の様になります。

『中敷を使用して歩行時に大腿静脈血流を増加させるには、個体差を考慮して中敷の高さを決める必要があるようであった。
 糖尿病症例の方や、アスリートの方々に使用した場合においても、良い結果を得たようであった。』
(表面筋電図なども使用し検討した症例もあり)

細かい分析は以下の様になる。

2分画タイプの中敷では、血流が増加してると推測されるけども筋の活動性は

低下していると思われるような結果を得た。

土踏まずタイプの中敷でも同様と思われる結果が認められるようであった。

その結果、フットポンプの機能の活性化も考慮すべきと思われた。

つまり、血流が増加するけども、下肢の筋肉の疲労は少なくなる可能性も考えられた。

また足圧の検討をした症例に関しても、興味深い結果を得られたものがあった。

以上から、

中敷の選択を、慎重に行えばより良い結果が得られる可能性があると思われる。

使用する靴の種類も大事である。(土踏まずタイプの方が影響を受けやすいと思われる)

この中敷を正しく用いる事により、下肢の腫れと疲労感をの軽減させ、

さらに筋肉負担の減少を行えるかもしれない。

と、推察できた。

(※1)この学会で、『Development of Compliance Tracking System for Hip Protector』の演題名で香港のMeng・LI氏が
    「体温などによる検知システムを備えたヒッププロテクター」に関するを報告していましたが、
    小生も第13回日本骨粗鬆症学会で「位置情報検知システム対応準備を兼ねて考案したヒッププロテクター」を発表しており
    実に、興味深い内容でした。

また、糖尿病などの生活習慣病に対して有用であるかもしれない。

アスリートが練習時に使用すれば、中敷の高さにより種々の変化があるかもしれないが、

記録は向上するのではないでしょうか?

また、土踏まずタイプの中敷を脊柱管狭窄症の症例(神経根型)に使用し、結果良いようでした。

ただし装着前に姿勢の変化を調べ、適当と思われるものを装着している。