商品の魅力を深く理解することで、
ホームページや広告、DMを作る際にお客様に伝わり易い内容を作ることが出来ます。
そのための
具体的な作業は、次の3つの書き出しになります。
<あなたの商品の魅力を探るための書き出し作業>
商品の長所を探る
あなたの販売する商品と、似たような商品やサービスを売っている会社が、ほかにもあると思います。
あなたの販売する商品が、それら同業他社やライバル会社の販売する商品よりも圧倒的に優れている点はどこですか?
あるいは、ほんのちょっとだけ優れているのは、どんなところですか?
それら同業他社やライバル会社と、あなたの会社の提供するサービスが、決定的に違う点はどこですか?
違う点を、何でもよいので、最低20個挙げること
これらの質問に規制はありません。
どんな小さなことでも、ささいなつまらないことでもかまいません。
何でもよいので、とにかく、最低20個挙げることが大切
商材の短所
あなたの販売する商品と、似たような商品やサービスを売っている会社が、ほかにもあると思います。
あなたの販売する商品が、それらの同業他社やライバル会社の販売する商品よりも圧倒的に劣っている点はどこですか?
あるいは、ほんのちょっとだけ劣っているのは、どんなところですか?
それら同業他社やライバル会社よりも、あなたの会社の提供するサービスが、決定的に負けている点はどこですか?
負けている点、劣っている点を、何でもよいので、最低20個挙げてください。
この、「ライバルに負けている部分」を探すことは、非常に重要な作業です。
なぜなら、この作業は裏返して言えば、圧倒的オンリーワンになるための武器を見つける作業でもあるからです。
たとえば、南海キャンディーズのしずちゃんを考えてみてください。
彼女は背が大きくて、顔はどちらかといえば不細工です。
しかし、そこを見事に武器に変えています。
モテたい女の子や女性にとって、
・背がデカイ
・ ブサイク
というこの2つの条件は、かなりキツイものです。
ましてや、女優にとっては厳しいものがあるでしょう。
しかし、彼女はそれを逆手にとって、自分の武器にしています。
だからこそ、オンリーワンになれるのです。
なぜなら、「圧倒的に背が高くて、圧倒的にブサイク」な女優は、今までいなかったからです。
和田アキ子さんにしても、昔はそうでした。
圧倒的に背が高くて、圧倒的に口がデカイ(つまり、ブサイク。)
だからこそ、あそこまで存在感のある歌手になれたのです。
短所は、それをひっくり返すことで圧倒的な長所に変えられる!
というわけで、あなたの商品の短所は、悲観的になることなく、
むしろ積極的に出してみましょう。
ベネフィット
あなたの販売する商品を買うことで、顧客はどんな得をしますか?
それをほかでもないあなたから購入することで、顧客にはどんな良いことがあるのですか?
その結果、顧客はどんな感情を手に入れられますか?
どんな良い気分になりますか?
どんなうれしいことがありますか?
これらの顧客が受けるベネフィット(恩恵)を、何でもよいので、最低80個挙げてください。
今までの書き出しの中でも多い方ですものね。
でも、この部分が一番重要なのです。
なぜなら、人が何かモノを買うときに、ベネフィット(恩恵)を考えずに買うということは、ぜったいにないからです。
どんな人でもみな、モノを購入するときには、それを買うことで自分が手に入れられるモノや気分、気持ちの良い感情のことを考えて買うのです。
それがイメージできなければ、顧客はあなたの商品を決して購入しません。
言い換えれば、それをイメージさせられないなら、顧客にあなたの商品を買わせることは絶対にできません。
ですので、気合を入れて書き出してください。
さて、ここで
「もう嫌!!」
「もういいかげん、うんざり!」
「80個も絶対無理!」
と、投げやりになったり、嫌になられている方に、
ちょっとしたコツをお教えしましょう。
それは、「形容詞を使わない」ということです。
ベネフィットの奥にひそむ真髄は、「顧客が手に入れられる素敵な感情」です。
感情を表すためには、ふつう「形容詞」と呼ばれる品詞を使います。
形容詞とは、口語文法で言うと、「い」で終わるコトバです。
たとえば、
・嬉しい
・悲しい
・怖い
・不安だ
・気分が悪い
・じれったい
・うざったい
などで、これらのコトバを使えば、感情を一言で表現することができます。
しかし、敢えてこれらの形容詞を使わないで表現してみるのです。
たとえば、「不安だ」という感情を表現したかったら、
万を持して買った株が、たった2日で20%も値下がりしてしまった。損益は20万円くらい出ている。
損切りしようかどうしようか迷うが、為替が円安に振れているのでもうちょっとがまんしようと思っているうちに、
円高が一気に進み、一週間でとうとう30%も下がってしまった。持ち続けるべきか、損切りすべきか・・・
こんなシチュエイションが想像できるかもしれません。
そうしたら、このシチュエイションをそのまま書くのです。
・ 上がると期待して買った株が一気に下がった
・ たった2日で20%も下がった
・ 子どもの教育ローンに手をつけていたので、このままでは非常にまずい
・ 春からは子どもが私学に入学する予定なのに、入学金が支払えないかもしれない
・ 世間ではこのファンダメンタルは円安だと騒いでいるのに、実際は円高になっていて、どういうことかわけがわからない
・ 金策のことを考えると、夜も眠れない
・ 奥さんにかミングアウトしたときのことを考えただけで、胃がキリキリする
これらの文は、読み手に「不安」という感情を引き起こすことができます。
実際に、この手の不安を体験したことがある読み手なら、
必ず「そうそう!」と、同意を引き出し、相手を共感させることができます。
少なくとも、これらの文から、「楽しい」という感情を引き出すことはないでしょう?
こういう試行錯誤をいろいろとやるわけです。
これは、「作家」と呼ばれる人たちが実際に行っている「文章修行」でもあります。
ベネフィットですから、「気持ちよい」を表現したければ、
「真冬の深夜に冷え切って帰宅したとき、あったかいお風呂が用意されていて、そこに一番に入ったときの気分」
だとか、
「大きな商談がまとまり、上司のポケットマネーで連れて行ってもらった高級クラブに、自分好みの女性がたくさんいて、彼女たちにちやほやしてもらったときの気分」
だとか。
感情を表現するたったひとつのコトバを、あっちからもこっちから眺め、光を当て、いろんな角度から見て表現する。
これをやっていけば、あなたのボキャブラリーは必然的に増えますし、
ボキャブラリーが増えれば、あなたのセールスレターは、読み手の感情をどうしようもなく動かさずにはいられなくなります!