もう一つの 昭和・私の記憶

『 昭和・私の記憶 』 の、続編
吾生涯を物語る

ホソの釣り人 きのうはきのうじゃ

2017年07月29日 | ホソの釣り人 1996~2006

「たまらんなぁ」
「ガハハ・・・」

20050515

 

 

 

 

 

 

 

 

親分の至福の声が聞えてくる

親分 ホソ 上 の ドン突き で 一人「ポンポン」 釣りあげている

「おっさん、あげとるでー」

「おーい、一人楽しんどったら あかんでー」

「ちょっとは、こっちへも廻してやー」

釣れようと、釣れまいと、何れにしても、目立つ存在なのである

「復 あげよった」  (マタ)

「明日の分まで、残しとけよー」

「釣れるもん、しかたおまへん」

「ホラホラー!」

「復 あげたんかいな」

「もう、ええかげんにしとけよー」

「そんなに ヘラ いじめたら、祟りがあるぞー」 (タタリ)

皆が口々に声をかける

「今日はこのくらいにしといたらぁ」

親分 頗る上機嫌で 気分爽やかに納竿したのである

この日は親分 竿頭 であった  (サオガシラ)

「ガハハ・・今日は堪能した」

「又 明日 (あんたも)来るヤロ・・はいサイナラ」

そう言って、赤川鉄橋を渡って帰って行ったのである

肩で風を切って・・

翌日

誰よりも早くやって来た親分

昨日と同じ処で釣りをしている

そこへ、通りかかった、ギャラリーの高浦さん が、声をかける

「ドナイ?」

「あかん ジャコ 今日はニッチョー(日曜日)や」

「ジャミ も 当らん」

「ほんまかいな」

「あんた、昨日は良かったんやてな」

「ポンポン あげたらしいなぁ」

「ふん、昨日は昨日じゃ」

ドジョウ は 2匹・・いや、昨日の鮒は 居なかったのである

土日、二日連続しての爆釣

親分を以ってしても難しいこと・・なのである

「いつもいつも、ええ時、そないあるかい」

 
1995年11月23日の
ホソ 上 ドン突き 
( 物語りの2年前)



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