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重度障害者のつぶやき・ぼやき

 障害者としての日常の中で、自分のこと、社会のことなど、つぶやいたりぼやいたりしたくなったことを、書き付けていきます。

普天間基地「最善の」移設先は一つ (1)

2010年05月09日 | 日記
 この5月末には決着をつけると、自分から言い出した鳩山内閣。
 普天間基地の移転は「県外か国外へ」と言ってきたが、5月になった今、沖縄県内と徳之
島への分散移転という案で何とかまとめてしまおうとしていることを、首相自身の口から
「白状」した。ひたすら謝り、どうか皆さんの温情を、と乞い願うように。

 私は、事態がここに至ってもなお、この総理が世界をあっと言わせるような逆転劇を見せ
るのではと、かすかな期待を抱いてきた。今でもまだ、仰天させてくれる可能性を、かすか
ながら信じたい想いでいる。

 半年余り前には、一定の政治変革を期待させる空気が、まだ存在していた。
 ところが、今はもうどっちに転んでも、鳩山・小沢コンビに先はない。このままでは、
「政権交代」による僅かな結実すらも見ないうちに、連立政権そのものが空中分解して消え
てしまいかねない状況にある。

 ここまで落ちてしまった以上、「沖縄の声をさらによく聞いてから」とか、「県の内と外
とに分散して沖縄の負担軽減を」などと言ってみても、「それならば、うちが引き受けよ
う」と言い出す自治体があろうとは思えない。

 米軍基地を受け容れることで、経済効果は大きいからと、金儲けの可能性に期待する者
は、米軍による占領期と同様、今になっても居ないわけではない。
 だが、敗戦から64年が過ぎてもなお、米軍基地は沖縄全土に存在するだけでなく、首都
東京ののど首にも、全国各地にも居すわっている。
 このような「先進国」などは、世界のどこにも存在しない。

 アメリカ自体が、徳之島では普天間との一体化を維持するには遠すぎると、にべもなくは
ねつけている中で、「だから、辺野古の浅瀬の埋め立てでなく、杭を打ってその上に桟橋を
造ることにする」と言い出し、それも選挙で「受け容れ反対」の民意によって用船したばか
りの市長を怒らせている。

 自民政権との「合意」で、兵士の多くがグァムへ移るのだから、それと切り離せないヘリ
コプターなどの部隊も、一緒にしてグァムへ連れて行ってやれと進言するのが、日本国首相
として最大の温情であり、責務であろう。

 アメリカ側で、「うちが引き受けよう」と言う所もあるという今、鳩山の決断すべきは、
「先ず、普天間の兵員と飛行機のすべてを、自国へ持ち去れ」と、断固として言い渡すしか
ない。