こんばんはー!
最近(と言っても去年ですが)
出版された論文を紹介します.
Radiocarbon analysis of tree rings from a 15.5 cal kyr BP pyroclastically buried forest: a pilot study.
Radiocarbon, 49, Nr 2, 1123–1132, 2007.
by Horiuchi, K., S. Sonoda, H. Matsuzaki, M. Ohyama.
青森県の東部には,約1万5千年前に十和田火山
(現在の十和田湖を含むカルデラ域)から噴出した
十和田八戸テフラが広く分布しています.
その直下には,十和田八戸埋没林と称される
広大な当時の森林が化石として眠っているのですが,
そこから産出した樹齢160年程度の2本古木の年輪について
40年輪毎に
14C分析を行った結果がこの論文の主内容です.
2本の古木の
14C濃度は40年輪毎に見事に一致し,
さらに年輪数を横軸に図示するとサインカーブの様な変動が!
その解釈など議論は,ご興味次第で論文を読んでいただくとして,
まあ今のところ未だお話しの段階ですね(笑).
この論文は5年前の卒研生
薗田君の卒業研究を発展させたものです.
彼もよく頑張りました.
この研究の続きは,東北大修士の勝又さんが
国立環境研究所にて行っており,単年輪毎の分析にて
良い成果が得られつつあります.
こちらもがんばって!
ホリウチ研ニュース内参考記事
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