ここ風

下北沢演劇祭2020参加!ここ風其ノ十八 「トタン屋根でスキップ」2月5日(水)〜11日 (火)@下北沢シアター711

来月に向けて

2010-01-26 12:40:03 | 霧島ロック
稽古してます

ここ数年は
近しい仲間や知り合いが、半数以上はいる状態での稽古が続いてたので、

ほとんど知らない人達の中で稽古するのは新鮮です。


私はこと芝居に関しては、非常に見栄っぱりでええかっこしぃで悔しがりぃなので、
まだよく知らない人達と一緒に芝居するのは、
(私が勝手に)ギラギラして、落ち込む事もあるけどとても楽しいのです。


まずは、自分や周りが、出来るだけ変な気を使わず、お互いリラックスしたいい状態で芝居出来るようにするための環境作り。
これがまず大事!

この過程がまた楽しいんでさぁね。


時には
うおぉっ!コイツは波長が全く合わねぇ、無理だぁ!
って人に出会うこともあるかもですが、

そんな時はあきらめます。


ウソです(笑)


でも今回は大丈夫でした(笑)。
あぁ良かった。


とにかく自分にないモノを持ってる役者をセンサーで捕らえ、色々盗んでやろうと目論んでます。
ウフフフフン

ゆうやけ

2010-01-22 17:41:52 | 霧島ロック
きれいです。

美しいです夕焼け。


本当に美しい景色を見た時は、
幸せなんて、生きて、ただこの世界の中に身を置くという、そんなささやかなものなのではないかと、思わずにはいられません。


そんな訳で詩を書いてみました。



 『 夕焼け 』 

‐ 霧島ロック ‐


おっぱいプリンを前にして



私はたじろぐ



何の気なしに入った喫茶店の



何の気なしに注文したデザートは



2つ盛られた
おっぱいプリン



そんな私の動揺を



せせら笑うよ
おっぱいプリン



ぷるぷるぷるぷる
ぷるるるる



震えて笑うは
おっぱいプリン



あぁ



斜向かいのテーブルに座った親子連れの幼な子が



こちらをじっと見つめている



「おっちゃん、それ何でそんな形してるん?」



「おっちゃん、それ好きなんか?」



「どやって食べるん?吸うんか?」



その物言わぬ無垢な瞳の



何と饒舌なことか



ええい



我、己の不甲斐なきを叱咤し、
尻に鋼鉄の鞭を入れる



あぁ



こんな闇夜の野原の中を行く時は



客車の窓は
みんなおっぱいになる




それ
チチクリパルロス



えい
チチクリパルロス




《解説》

  ‐ 赤羽健一 ‐

正直今回は参ってしまった。

今回も前回の作品同様、表題とは一見全く関係ない「おっぱいプリン」と、
それを前に苦悩する主人公から作品は描かれている。

しかし今回に至っては、最後の最後まで『夕焼け』のゆの字も出てこない。

私は原稿を前に頭を抱えてしまった。

しかし解説の仕事を引き受けてしまった以上、
おいそれと放り出す訳にもいくまい。


「おっぱいプリン」とは、ご存知のように女体の胸の部位を忠実に模した、
近年稀に見るデザートであるが、

果たして夕焼けとは…?

この詩の中の一連の出来事が、
逢魔が時の、今まさに沈みゆかんとする太陽の中で進行しているという事だろうか?

いや安直に過ぎる。

ロックさんは何かもっと深い、人間の生の根幹に迫る、大いなる意志を持って、この詩を世に送り出したはずだ。

一体何なのだ?

わからない。

最後の呪文めいた言葉は何なのか?

あらゆる国の言語を調べたが、どこにも該当しなかった。

いっそロックさん本人に電話して聞く事を考えたが、プロとしての意地が、私を押し止めた。


部屋にこもり、食事もろくに取らず原稿を前にのたうち回る事数週間。

妻も愛想を尽かして実家に帰ってしまった。


もういい
あきらめよう。

初見で何も感じとれなかったのに、
こんなに悩んだ末、わかったような事を書いて何になろうか?
所詮私には無理だったのだ。

今回の仕事を断ろうと決めた途端、まるで憑き物が取れたように肩が軽くなり、

私は久しぶりに新鮮な空気を吸おうと、閉め切っていたカーテンと窓を開け放った。

その瞬間…!

すっかり辛気臭い蛍光灯に慣れてしまった私の瞳を射抜くように、
西の方角から美しい、黄金色の夕陽が私を包み込んだ。

あぁ‥‥

これが世界‥‥

これが生きていると
いうこと‥‥

ロックさんはこのことを伝えたいがためにこの詩を。

まさしく「夕焼け」。

それ以外にこの詩のタイトルにふさわしいモノがあろうか?

本当に見事としか言いようがない。

遅ればせながら

2010-01-22 07:53:23 | 天野弘愛
ここかしこの風其ノ八「にじいろ」
無事終了いたしました!


見に来ていただいた皆様、

手伝っていただいた皆様、

本当に本当にありがとうございましたo(^o^)o



ここかしこの風にしては珍しく(笑)次回公演の日程が具体的にハッキリ決まっております。


次回は6月23日から27日に、荻窪メガバックスシアターにて。
「にじいろ」に引き続き、ミタニタケヒデ脚本でお届けいたします♪



舞台はお客様に来ていただいて初めて完成する、ということを知人の方に言われましたが、


今回其ノ八をやって、いろんな意味で改めてそれを感じました。


これからもどんどん良い作品作りを目指しますので、皆様!ここかしこの風をよろしくお願いいたします☆

告知でごさいます

2010-01-21 19:57:23 | 霧島ロック
ども
霧島ロックです。

今回私は出ておりませなんだですが、
(…つ~か何もしませんでした。普通に客で観てました。
すません。)

「にじいろ」
おかげさまで無事終了したようです。
なんもやってない私が言うのもなんですが、
本当にありがとうごさいました。m(_ _)m


さて、んでウチの次回公演が6月なんですが、
以前こちらに書きましたように、

私、ウチの公演までの2月と4月の2回に渡って客演…、
つまりよそ様の団体に出演します。

んで2月の方は、前にブログに書いた通りで、
続いて4月の方の詳細を書きます。

気分的に2月の公演が終わってから、告知したいところなのですが、
4月の公演の方に、『劇団先行予約』なるものがありますので(500円お安くなります♪)
先の話ですが、詳細明記させて下さい。

絶対面白いはずですので、お誘い合わせの上、是非いらっしゃって下さい。
よろしくお願いしま~す☆

以下詳細

=========

4月、シアタートラムにて、8か月ぶりの散歩道楽本公演「かいぶつのこども」
を上演します。
このたび一般前売りにさきがけ、劇団先行予約を行います。
チケット代が通常より500円お得になります!ぜひこの機会ご利用ください。

先行予約
●申込期間:2/11(木)11時~13(土)18時
●申込先:ticketsanpo@sanpodouraku.com
●予約方法:上記アドレスに、件名「かいぶつのこども予約」と記載の上、
①お名前、②観劇日時、③枚数、④電話番号、⑤ご住所(チケット送付先)⑥ 扱い者(関係者氏名)
を添えてお申込みください。

折り返し劇団よりチケット受け渡しについてのご返信をいたします。
●チケット料金:全席指定 4,000円(送料・税込)

※先行予約のチケット枚数には限りがありますが、扱い者(関係者氏名)を明記いただければ、優先的にチケットをご用意させていただきます。
※代金は銀行振込(手数料はお客様負担)、チケットは事前郵送となります(送料無料)。

===========
散歩道楽2010春「かいぶつのこども」
4/8(木)~12(月) シアタートラム(三軒茶屋)
-Time Table-
8(木) 19:00
9(金) 14:00★/19:00
10(土)14:00★/19:00
11(日)13:00/18:00★
12(月)17:00
★は、アフタートークあり

作・演出:太田善也
出演:椎名茸ノ介 鉄炮塚雅よ キムユス 谷中田善規 川原万季 ヒルタ街 植松隆史 山本珠乃(以上、散歩道楽)
河野洋一郎(南河内万歳一座) 勝平ともこ(劇団M.O.P) 石川美帆 北原沙弥香(ハロプロエッグ) 宮本佳林(ハロプロエッグ) 青海衣央里(東京タンバリン) 霧島ロック(ここかしこの風) 山下平祐(カートプロモーション) 

※一般発売:2/27(土) 全席指定4,500円(前売・当日共/税込)


以上です。

なかなか先の事で、予定もまだ分かんないとは思いますが、
ご連絡まで☆

ではでは失礼致します。

今日千秋楽

2010-01-17 10:25:44 | 天野弘愛
ここかしこの風「にじいろ」本日が千秋楽であります('◇')ゞ



すでにご覧いただいた方々、本当にありがとうございます♪



もしこのブログを見て下さっている方がいましたら、


ぜひぜひご感想をコメントしていただけたら幸いです☆



おかげさまで、集客も尻上がりに伸びております。本日も大入り予定!



ラスト2回、真摯に全力でまいります~ヽ('ー`)ノ~

二本買うと

2010-01-16 22:32:52 | 霧島ロック
乾燥して唇割れる。

プリーズ
リップクリーム

薬用リップスティック プリーズ

自転車でさまよい、
通りすがりのドラッグストアの店頭にて目当てのブツを発見。

さっき別の薬屋で378円だった同じモノが
一本78円。
安い!!
さっき買わなくて正解だ!
勝った…
俺は勝った。

しかも
二本買えば188円とある。

う、おおぉ…!

俺は一瞬迷った。


恐らく一本あれば
この冬は間に合うであろう。

しかし二本で188円とは…!

二本買っておいて、
誰かにあげるというのもありか…。

はたまた在庫としてとっておくか…。


ひとしきり迷った結果、やはり一本だけ購入することにした。

レジを済ませ、自転車にまたがり、何気にもう一度店頭の値札を見た。

何か違和感がある…

何だ…?


『一本78円。二本で188円』

ん‥‥?

78×2=156‥‥!!


ふっ‥‥

危ねぇ、危ねぇ

もう少しでかまされるとこだ。

東京って街は
えげつねぇところだぜ。

初日開幕しました!

2010-01-14 11:30:06 | 天野弘愛
ここ風としては異例の?!全くバタバタしない初日を迎えられました(笑)


どうやら好評をいただいているようです(^-^)v

ありがたいことです!


お芝居は見てくださるお客様がいて初めて成り立つのだなぁ、と改めて感じております。


お席は若干の余裕がございます!お友達、家族、恋人など、お誘い合せの上、ぜひとも下北沢へ遊びに来てやってくださいまし~ヽ('ー`)ノ~


ここかしこの風 其ノ八「にじいろ」

作:三谷健秀 演出:湯澤公敏
出演:渡辺貴也 小暮典保 天野弘愛 香月健志 田宮大輔 村上健太

日程:1/13(水)      19:30
   1/14(木)14:00/19:30
   1/15(金)      19:30
   1/16(土)13:00/17:00
   1/17(日)13:00/17:00

チケット:¥2200(全席自由席)

会場:下北アートスペース
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-9-3 久冨ビルB1F
TEL: 03-5433-4502 FAX: 03-5433-4503
小田急小田原線・京王井の頭線「下北沢駅」南口を出て左方向の線路沿いに進み、正面のスーパーオオゼキを右折、ヴィレッジ・ヴァンガード向かい、auショップの横に入口がございます。

ご予約・お問合せ
080-6518-5658(12時~20時)
koko-kaze@ezweb.ne.jp
kokokashikonokaze@yahoo.co.jp

※メールでのチケットお申込は件名を「予約」にて、
 ご希望の日時・人数・お名前・ご連絡先をお送りください。
 返信をもってご予約完了となります。

ご注意!!
①今回、座席数が1ステージあたり20席程のご用意でございます。ぜひとも、ご予約はお早めにお願いいたします♪
②会場にはお手洗いがございません。ご了承くださいませ。


今回はここかしこの風初のギャラリー公演です!!下北沢の素敵なオシャレ空間で、間近にここ風を感じていただけます☆座席数約20席と限定されておりますので、ぜひぜひお見逃しなく!
真冬の下北沢で、心温まるひとときを♪
ここかしこの風一同、心よりお待ちしております。


そら

2010-01-08 18:18:28 | 霧島ロック
空があまりに青かったので
思わず‥‥いや、思ったけどパチリッ☆


昔からあまりに空が青い時は、
あまりにも真ん丸なお月様を見た時同様に、
「う~む‥‥出来過ぎている。」

と、その「自然」と呼ぶには、あまりにも上手く彩られ、形作られた姿に、
何か人ならざる者の計らいを感じずにはいられなかったものです。


さて

そんな訳で詩を書いてみました。



 ‐ 空 ‐

霧島ロック


あぁ



おならばっかり出る



なんでこんなに出るんやろ



僕の体のほとんどは、優しさとおならで出来てるねん



だからどんなに運動をしても



どんなにご飯の時、空気を口に入れまいとしても



そんな僕を「ププッ」と嘲笑うかのように



おならは出るねん



だから僕はお尻に栓をする



そしたらおならは僕のおなかにどんどん溜まって



僕は宙に浮かぶんや



そんな僕を青いお空は



優しく受け入れてくれるねん




《解説》

「空」と言う表題にも関わらず、冒頭からいきなり「おならばっかり出る」というフェイントパンチを喰らい、読者は戸惑う。
ロックさんの詩はいつもミステリアスだ。

そしてしばらく読み進めても、一向に空の話題は出てこない。
この展開に、最初は「あれ?ひょっとして誤植なのかな?」と訝しんでいた読者も、
次第に引き込まれ、ロックさんの「おなら界」の住人になってしまう。

そして最後に詩の主人公が宙に浮いたところで、
読者は主人公と一体となり、
宙に飛ぶ自分を取り巻く、青々とした空に初めて出逢う事が出来るのだ。

見事としか言いようがない。

気をつけてね

2010-01-07 17:29:03 | 霧島ロック
昨日、都内某区民施設の駐輪場で、
軽くメールをチェックした後、
自転車で帰ろうとすると、

駐輪場の隅で煙草をふかしていた女性に、

「兄ちゃん気をつけて帰んなよ。」

と、突然声をかけられた。


五十半ばくらいだろうか、

細身で煙草のせいなのか、ちょっとハスキーボイスのそのおばさんは、

足を組み、煙草をうまそうにふかして、しかしとても感じよく 、見ず知らずの私に声をかけてきたのだ。

「世の中何が起こるかわかんないからさ。気をつけるに越した事はないわ。」


私も笑いながら、
「はい、そうですね。」
と答えてその場を後にしたのだが。


自転車を操りながら、私は頭の中で色んな想像を駆け巡らせていた。


『何故‥‥、何故見ず知らずの私に、突然そんな事を…?
意味ありげだ。
何か仕掛けたのか?
あのおばちゃん、この自転車に何か仕掛けたのか?
スパイか?
確かに雰囲気はある。しかし何故スパイが私を‥‥?
意味がない。

あ、今流行りの
「誰でも良かった」
てやつか?
しかしそんな事ではスパイは務まるまい。

それとも占い師か?
私の顔に何かとてつもなく不吉な相が出ていて、
余計なお世話と思いながらも思わず声をかけてしまったのだろうか?

いやいや一番ありそうなのは、死んだ息子に似ていたというケースだろうか?

駐輪場でメールをチェックするだけでなく、返信もしたりしていたので、私は自転車の前で軽く五分くらいは立ち止まっていたと思う。
あの女性はその姿をしばらく見つめ、いよいよ私が立ち去ろうとした時に、
数年前に携帯片手に自転車に乗って、交通事故にあった息子さんの事がフィードバックしたのだろうか?』

などと色んな事を考えた。

とりあえず気の小さい私は、言われた通り素直に、
必要以上に車に気を付けながら、家路についたのだった。


ま、結局何事もなかったので、ただ誰にでも気さくに話しかける、
人付き合いのいいおばさんだったのかもしれない。

そんな事くらいで、色んな臆測を巡らせてしまう、私こそ病んでいるのかと思いつつ、

それでもやはり、
全く通りすがりの人に、「気をつけてね。」と声をかけたおばちゃんには、
何がしか思うところがあったはずだと思えてならず、
その脳裏に去来したものを想像しない訳にはいかないのだった。


ヒマなのか、私は?