HONU体験工房 日記

honu 体験工房のブログです。
日々の屋久杉 地杉の時計体験作りを綴ります♫

屋久島のアート

2010-07-10 | ご案内
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おはようございます!
昨日は大雨でしたね~

今日は少し日差しが出てくれたり、また雨が降り出したり・・
そんな感じのいつもの屋久島サウスです。

風もたまに強く吹いています。

滝付近は増水の可能性があります。
今日はあまり無理はなさらずにご覧下さいね。



今日のトップ画像は花博士のK爺から頂いた、
今年、初物のマンゴーなのですよ~

今年は雨が多く、パッションフルーツやパパイアは味がいまひとつ甘味がのってなかったり、熟す前に落ちたりしています。

でも、K爺を含めて屋久島のマンゴーはハウス栽培が多いので、
あまり雨の心配はしなくてよいのですよ。

ただ、
雨が多いということは、
その分、日照も少ないということで、
K爺ははやく梅雨が明けてほしいともらしてました。

でも、
もうすぐですね!
夏の太陽はもうすぐそこまで来ています。



そして、
昨日のKeiくん家で盛り上がった創作への思い入れの話にあった『いろいろ書きたいこと』にタイムリーにヒットするお話が、大先輩のフラワーズさんのブログにあったのでした!

その中には、

もの作りを始めた原点が何処にあるのか

という鋭い問いかけがありました。

思い起こしてみると、
honuを開店した当時の自分の物作りの原点は・・

 仕入れができないから作るしかないよ~!

本当にこんな感じなのでした。

だから、
けっして物を作ることの楽しさを求め始めたのではありませんでした。

それまでも、
多少の大工仕事とかはできたとしても、
工芸的な木工作りはこの時が初めてだったのです。

でも、
ファッション関係が前職だったということで、
開店にあたっては、
MD(マーチャンダイジング)やバイイングや店舗演出、マーケティング戦略など、事細かにシュミレーションしていました。

だから今のhonuというお店は、
見た目よりコンセプトやストーリーは明確なのですよ!
ある意味で作家(アーティスト)さんが創るショップよりスジが通っているかもなのです

ところで、
この作家(アーティスト)というワードを職人というワードに変えてみると、
また『物作りの原点』という意味合いもずいぶん変わってきますね。

ファッション業界でいうデザイナーとパタンナーの違いみたいでしょうか。

一般的には知られてませんが、
洋服という商品はデザイナーがデザインを描き、
そして、そのデザインをもとに人が実際着れるように服のパーツであるパターン(型紙)に落とし込んでいくのです。

大多数のデザイナーはパターンも引くことができるし、
自分のデザインは自分でパターンを引くのが当たり前です。

しかし有名なデザイナーの中にも自らパターンを引くことができないデザイナーが存在します。

パターンを引けないデザイナーはインスピレーションが仕事であり物作りはデザイン画のみを書くことだけです。

俗にいう昔のデザイナーズブランドはこういうインスピレーションの世界で十分でした。

なぜなら市場はまだ成熟していなかったからです。
未成熟な市場はどんどん新しいデザインを飲み込んでいき、
デザイナーはどんどん新しいデザインを世に生み出せば良かった!
そんなバブルな時代でした。


しかし、
今のファッション界は完全な成熟市場となり、新しい物は総て出尽くした感じの閉塞感すら感じられます。
最近はどこのメーカーさんもこぞって過去の焼き直しにやっきになっていますものね

そこで出てきたのが、
やはりMDや演出、マーケティング戦略にストーリーも演出したセレクトショップです。
この時点でデザイナーズブランドは役割を終えてしまった感じですね。
いまあるデザイナーズブランドは名前だけで、内容は完全なMD主導のブランドになっています。

これは、
ある意味、今の屋久島にも通用することかもですね。

屋久島における観光市場は『森ガール&山ガール』などのビッグトレンドを巻き込み、
完全な未発展途上な状態であることは間違いありません。

市場はまだまだ新しい物をほしがっています。
需給バランスも需要に追いついていません。

こんなフレーズもありましたね!

幸いなことに屋久島という観光地において・・・

これも言えてます。
屋久島のアーティストの中にはこの『幸い』を自分の力と勘違いされている方もいらっしゃいます。

屋久島というキャラクターの上に成り立っている自分のカラー。
これに自分のMDというフィルターを通した物作り・・



だんだん話がそれてきましたね・・



元に戻しますね!
あとフラワーズさんのブログにこういうフレーズもありました。

購入者側に振り回されるもの作り

これも大事ですね!
真のMDとは購入者側に振り回されない、まさにブレない品揃えと演出が命です。

自分の創りたいものだけを作って生業としたい考えは、
よほど自分の作風がタイムリーに今の世界と合わない限りむずかしい事と感じます。

創りたい物だけを作ってブレないのと、
ストーリーを明確にしてブレない事は天と地との離れがあります。

そして、
こういうワンフレーズもありました!

精神衛生上、自分の作品を作る時間もその時々の状況に応じて作り出し

これも大切ですね。

精神衛生という言葉イコール『趣味』の世界だと感じます。
ニーチェが趣味をこう語りました。

 見ず、聞かず、話さず、精霊を水に浮かべる行為であると・・

むずかしい言葉ですが、
要は趣味とは究極の自己精神の救済活動ということではないでしょうか。

そう!
自分のためにですね。

だから、
アートという行為はあくまでも自分の精神衛生のためで、
それを生業とすることは、ある意味かなり不自然な行いであるとも感じるのです。
逆に言うと体に悪いですね・・

なんか、
また堅い話になってしまいましたね

こんな日もたまにはお許しください。
この辺で終わっておきますね。

フラワーズさんありがとうございました!






日差しも出始めましたよ~
もう土曜日なのですね。

素敵な週末にしましょう

では~