。。ぽぽしゃんの夢見るDonko列車。。

   
    大好きをゆったりまったり楽しんで、
      のんびりのほほ~んと語っていきたいなぁ~。

蓮母神

2010年04月22日 | 道案内所

先週の土曜日、北陸の抒情派詩人として知られている今村秀子さんの講演に行ってきました。聞けば、地元の妙見さんでするとのことですし、今村さんを紹介するには打ってつけの場と思い、母も一緒に引き連れて^^おまいりおまいり~♪してきました(笑)。

「みょうけんさん」の名称で親しまれている日蓮宗妙見山歓喜寺は、小高い山の中腹どころに威厳を放ちながら佇んでいるのですね^^、それでということもないのですが、用もない私には近寄り難いものがありまして、お寺に続くこの坂を地元で生まれ育ちながら一度も上ったことがなかったのでした。我が家の宗派とは違えども本堂に入りてお参りをさせていただくなんて、この講演がなかったらたぶん一生訪れることがなかったかもしれないとこです^^;(ちなみに母は何度か訪れる機会に恵まれていたようです。) しかし、今村さんにとっては幼い頃から我が家の庭のようにして毎日訪れては友達と遊び飛びまわっていたようです。でもまさか、ここで講演をさせていただける日が訪れようとはなんて光栄なことでしょうと御謙遜されておりました。

今村さんは、第5詩集になる「山姥考」を昨年に出版されたのですが、それがステキな事に今年の北陸現代詩人賞の大賞の栄冠に見事に輝いたのです。その詩集の中に、交通事故で重傷を負った御長男さんを思う母親の心情が描かれた異色の4編の詩があるのですが、そのお話をもとにしながら人の命について講演をされたのでした。当時を振りかえりつつ話される御本人には言葉に詰まる場面があり、その当時の事を始めて詳しく聞いた私も思わずもらい泣きをしてしまいました。話の所々には今村さんの姪っ子さんが奏でる生ピアノ演奏を交えての講演でしたので、心あたたまるものが伝わってきて時間は瞬く間に過ぎていったのでした。

私がいちばん興味深かったのは、最後におまけにと語ってくださった「蓮母神(はすぼじん)」のお話でした。

詩という文字は言べんに寺と書き添えますが、この詩というものはいったいどういうものなのか?と、もう40年以上にわたって今村さんは考え続けられてきたそうです。ある辞書を眺めて、「寺は言葉を想像するところでもある」というこの言葉を目にした時、やっと自分の探していた気持ちにぴったりくる言葉はこれなのかもしれないと思ったそうですね。詩とは言葉の想像。そして、若い頃に読まれた書物から想像された次元の広いひろい話につながっていったのでした。

むかし、宇宙は巨大な一輪の紅い蓮だったんですって、そこに咲いた白い蓮が太陽になったそうです^^。ふむふむ、じゃ、そもそもその宇宙たる巨大な一輪の紅い蓮はどこから咲いてきたのかと申しますと、なんと^^!神様の “へそ” から咲いてきたんじゃそうな・・・^^;(笑)いやはや、講演されている今村さんも最初はそんなバカなと笑ってしまったそうです。
 
今村さんの詩集にもよく蓮のお話がでてくるのですが、よくよく眺めてた或る日、はたと閃いたらしいのです。蓮の葉の形は、よくみると人間でいう胎盤の形にうりふたつなんだそうですね。そんなことをあれこれ考えてみるとへそから蓮の花が咲くという話はあながち間違っている説とも言い難く、もしかしたら有り得る話ではないのかと思ったそうです。皆さんも^^そういう観点を踏まえながら蓮の花を眺めてみてみると、また違った蓮の趣きがみえてくるのではないでしょうかと微笑んでいらっしゃいました。

そうそう、ハス母神の話でしたっけね^^ これは、インダス文明期の遺跡発掘折りに蓮の花飾りをつけたはにわの女神像がインドで発掘されたようで、そのはにわを蓮母神と称したようです。日本と違ってインドや中国では、蓮の花を君子の花と崇めて、水・大地・母胎として生命力の象徴として大切にされているようですから、きっと古来から蓮を眺めていた人々もその蓮の姿には神の姿が重なってみえていたのかもしれませんね。

今村秀子さんの第4詩集「百八枚の花びら」(1995/7)に、それを詠った作品があります。



                 『 ハス母神が甦る村 』

      深い流れにゆすられるように
      目覚めていく花蓮の村
      晴れやかな
      盛夏(なつ)の夜明け
      数千年を翔けた生命に
      光がさし込み
      暗い泥沼から
      のぼりつめた紅い蓮の熱っぽい吐息は
      もも色の鼓動となり
      一斉に開き始めると
      朝もやに
      うすく紅が溶け
      村は豊饒な
      甘だるい香りに包まれていく

      ようこそ
      ようこそ
      背丈まである蓮葉をかきわけて
      ようこそ
      ようこそと
      花々にくり返す

      宇宙が巨大な紅い蓮だったその昔
      清浄な白い蓮は太陽だった
      蓮の起りは
      神のヘソに咲いたという
      そのヘソに咲いた蓮花を
      髪にかざり
      しとやかにほほ笑んだハス母神が
      今、この村に甦る

      ようこそ
      ようこそ
      輝く炎暑の光の中を
      ようこそ
      ようこそ

      躍る想いで走り寄る
      仰ぎながめた花蓮の陽炎の中
      ゆらめいた微かなほほ笑み
      ああー
      あれがハス母神
      突然顔を撫でるように
      そよいだ涼風
      あれは確かにハス母神の裾

      謎めいた時を煌かせ
      村は一段と豊饒な
      甘だるい香りに包まれていく

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はなまる当選!

2010年04月14日 | 停車場

きのう4月13日は、任期満了に伴う地元地区の町議員選挙の告示日でした。

朝早くから新参者の私もお手伝いすべく選挙事務所に馳せ参じさせていただきました。さっそく、台所に入らせて頂いたのですが手馴れたご先輩の方の手際の良さに目を白黒^^;、じゃじゃま^^;;;にならないようにとまずは出来る事からコツコツ^^;そそっと!(笑)もちろん地元集落から出馬なのですから、お手伝いされる方は集落のご近所のおば様方が多いので顔なじみとはいえばそうなのですが、いずれも口うるさいアヤメかカキツバタなる方々ゆえ気をお使いしますぅ^^;;;(汗)

そんな様子を見かねてなのか、食材採取に出かけるとの事でたらの芽採りに連れ出してくださるオバちゃんがいまして、その方と近くの裏山まで一緒について行くことになったのでした。選挙のお手伝いにきたつもりが、まさか、たらの芽採りに山へ入ることになるとは思ってもみなかったものですから足元はサンダル履きだったんですけどね^^; にもかかわらずオバちゃんのご指導により高ばさみを振り回しながら藪の中を30分ぐらい歩き回わってるうちに買物袋にたらの芽がごっそりとれました^^ ちょうどその頃になると出陣式を執り行う賑やかなマイクの声が聞こえてきましたので、あわてて山を降り選挙事務所へ戻ると選挙運動に出発される皆様方を笑顔でお見送りさせていただきました。

戻られてきた方にお昼を用意させて頂き、また^^いってらっしゃい~♪ 今度は夕飯作りに奮闘! 投票日は18日です。ゆえにこの繰り返しがまだ5日間も続くのかと思っていたところへ・・・。夕飯前のくつろぎのひと時に朗報が入ります。もしかしたら、今回の選挙は無当選になるかもしれないとの密かな風の噂が立候補受付締切夕方5時まだまだ前にして早くも流れはじめてきたのでした。みんなして安堵の表情が広がります~^^;

ま、それもつかの間でそれからが大変だったんですけどね。当選祝いのご馳走へ急きょお膳は目まぐるしく変貌するべく台所はドタバタ^^;はぁ~、みんなして嬉しい悲鳴をあげながらのてんやわんやの大忙しでした。特に奥様の状況判断の手際の良さの展開には感服することばかりで、ただただ凄いの言葉につきました^^v

ほやけど、本当によかったですね! ご当選^^おめでとうございました。 はぁ~とりあえず、無事終わったぁ~~! よかった。。。

その夜、朝一で採取してきたたらの芽も、天ぷらと成り変りお祝いの席を盛り上げる一品になったようです。残念ながら一口も味わうことは出来なかったのですが、完食だったところをみるとだいぶ人気者だったみたいですね。採りに行ってきた甲斐があるというものです。ありがとうございました^^v

昨年3月に議員定数を18人から14人に削減する条例改正案が可決されて初じめての町会議員選挙。
無当選当選者となった14人には19日に当選証書が授与される。

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だんだん^^v

2010年04月10日 | 停車場
めでたいことに~☆ きのう、ちょーど半世紀めの誕生日を松竹座の空間で迎えさせて頂きました^^ おめでとう!ありがとう^^;;;。

とりわけ、大好きな方達と楽しむ誕生日の「春のおどり」は、あまりに嬉し過ぎて込み上げる喜びも倍増となり最高潮な気分に浸ることができました。まさに^^ワンダフル・でぇ~~♪です。 OSKの皆様^^ありがと。だんだん。。。

さぁ~て、ぽしゃんも、ぼさーっとしてんと頑張らねば! こちらでは、来週頭から町会議員の選挙運動がはじまります。こんな私に何がお手伝いできるのか分かりませんが、今朝方、地元集落から出馬される方のお宅にお手伝いさせて頂けるようお願いにあがってきました。こころよく受け入れてくださった事に感謝です。何事も社会勉強なんだと思いながら出来る事から少しづつやっていったらいいんですよね^^; だんだんの精神でガンバなのだ!
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さくら舞い翔る

2010年04月06日 | OSK 駅

「春のおどり」3日目の桜彦へ翔ってきました^^! 5日きんのです。

幕開きに客席を照らし舞い舞う桜のライトがなんて綺麗なんだろうと見惚れながら、どんな物語が始まるのかとワクワク。今日は一回こっきりだから、ちゃんと見とかないとと思ったものの、予想以上にもの凄いスペクタルの展開に目を見張りながら、桜彦といっしょに追っかけていくのがやっとでした^^; わおっ!こんなにもステキだったんですね~北林せんせ^^v この膨大な魅力って^^頭の中の何処にどやって詰まってて生み出されるんのだろうかと不思議でなりません。ブログでもご心配されていましたが、私自身もあんまりビックリし過ぎてしまったもので、ああ^^楽しかったで終わってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。でも確実に、もう一度よく見てみたいと思わせる驚きではありましたので^^v 再度訪れてくださる方が増えてくださると嬉しいです。私も、次回は冷静になって人物像を見たいと思います。

がんばる桜たちの姿に翻弄されながら公演後は、高津宮(こうづぐう)へ風と戯れるサクラを愛でにひとり静かに行ってきました。
せっかく満開の大阪へ来たのですものとんぼ返りでは勿体無いですものね^^桜花さんの口癖ではありませんが、ファンの方のブログで教えていただいたのでこれもひとつのご縁ということなのでしょうか。なんば駅から地下鉄千日前線に乗って2駅めの谷町九丁目駅で下車です。ちょうど神社では桜祭りが4月1日~7日まで開かれているようです。大阪へ出向く電車に揺られながら、だんだんと見ごろになっていく桜を窓から眺めてきたのですが、大阪の街ときたら一日でも雨が降らないことを願ってしまう程にほんとにほんとに満開なんでビックリでした。美味しそうなピンクの綿菓子がふんわりと桜の木に乗っかっているように見えてなんだかお腹が空きます(笑)神社の公園にもそんなお花見する人々が平日にもかかわらず明るいうちから賑やかに宴会に興じていましたよ。

実は、この高津宮への花見ですが、難波から近いこともあって方向音痴な私でも行けるかなと思ったのがきっかけだったのですが^^;「谷町九丁目」という名前自体にひかれました(爆)松竹座もそうでしたが、ここも住所番地を知ると訪れなくてはいけない運命的なものを感じてしまって^^;;;;(アホです!)

高津宮には、「三十六歌仙絵」というものが本殿内に奉懸されています。昭和36年に高津宮本殿が竣工して以来の修復工事完了記念として奉懸されたようです。その記念誌をぺらぺらと眺めていたら、桜にまつわる二人の歌人の歌を見つけたのでメモした後、本殿内に掲げてある三十六歌仙絵の中からそれを捜してみたら、左手の奥のほうで嬉しそうに並んでこちらを見ていましたね^^

     桜散る 木の下風は 寒からで
     空にしられぬ 雪ぞ降りける        紀 貫之

(桜の舞い散る木の下を吹く風は、そんなに寒くはないが、空には知られていない雪、桜の花の雪が降り落ちている。)

     わが宿の 花見がてらに来る人は
     散りなむのちぞ 恋しかるべき       凡河内 躬恒 (おおしこうちのみつね)

(わが家の桜の花を見るついでに訪ねてくるような人は、花の散った後になって、きっと会いたいと懐かしく思うだろう。)


偶然にして出会った歌なのに、今日の『桜彦 翔る! エピソードⅡ ~ 黄泉へ 桜ふたたび ~』 の観劇を終えた心境にもなんとなく似てて^^;運命的でおもしろい~♪

そんなお花見を終えて帰りの電車の中の事です。じっくりと読むことができなかったプログラムに目を通していたところ、北林先生の「無心のヒーロー」をなんども読んでいるうちに涙がとめどもなく流れてきてしまいました。ほんとうに素敵な桜彦を描いてくださって^^ありがとうございました。

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愛の飛来

2010年04月03日 | お花見列車

OSK日本歌劇団レビュー 『春のおどり』   大阪松竹座 / 2010年 4月3日(土)~11日(日)

  第1部 
  ミュージカルロマン 「桜彦 翔る!エピソードⅡ ~黄泉へ 桜ふたたび~」
         作・演出 / 北林 佐和子  振付・演出 / 伊瑳谷 門取
  第2部 
  グランドレビュー 「JUMPING TOMORROW!」
         作・演出 / 中村 一徳


「春のおどり」の初日がやってまいりました^^ 
きっと、大阪を彩る桜は、これを期して満開になりつつあるんでしょうね。
こちら福井では、市街地の桜が開花しだしたようで、今朝の新聞に可憐な桜が顔をもたげている姿が写しだされておりました。本県の桜たちも、やっとこさ本腰入れて咲き始めてくれるようになって^^嬉しいですわ(笑)。

さて、ぽしゃん愛でる桜たちも蕾から薄桃色の頭をのぞかせるよになり、そろそろ負けじと咲き始めるようになるのではないかと楽しみにしているのですが、まだちょっとがさぶいようで~ちじこまってます^^; はやく大阪から、太陽の恵みいっぱいの元気玉を持って帰ってこんなあかんなと気持ちをはやらせています^^;;;(爆)

春先からこちらでは、国の天然記念物になっているコウノトリが続々飛来しているという嬉しいニュースが話題にあがっています。
国の里地里山モデル地に選ばれている越前市白山地区では、無農薬農法に取り組みながら環境を整えコウノトリを呼び戻す活動をやってきて、長年の苦労が実を結んだようで、4月1日に本県に降り立った3羽のうちの2羽が白山地区で確認されました。なんと^^白山地区には40年ぶりのご帰還だそうです。

現在、コウノトリは兵庫県立コウノトリの郷公園にて飼育されているようです。2005年から放鳥が始まっているようで、最近は福井県に向かう傾向があるとのことです。コウノトリからも認めてもらえた住みよい福井県。ぽぽしゃん達はいいとこに住んでいるんだなと改めて感じさせられました。

でも、大阪もいいとこです^^よねっ。 
夢があります。 愛があります。 いつも、桜が満開なので~~~すっ ♪ 

さあ^^そろそろ、今年の『春のおどり』がはじまりますね。 みんなガンバだ!



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