歩道橋探訪

歩道橋の写真集。

東京マラソン2012

2012-02-19 20:35:54 | みちくさ学会


マラソン中継を見ていてレース展開や走りをそっちのけで歩道橋に目がいってしまえば
立派なマニアとして認定できると言えます。
もちろん僕も中継で歩道橋が映れば気になって仕方ない状況に陥る。

今週末には東京マラソンが開催され
42.195kmには実に多くの歩道橋を見ることができ
通路桁の高欄にはこの時期特有の横断幕が掲げられている
(※一枚目の写真【新都心歩道橋】)

スタートの都庁~ゴールのビッグサイトには以下の歩道橋がある

新都心⇒厚生年金会館前⇒東富久⇒飯田橋⇒飯田橋第2⇒芝公園⇒芝⇒札の辻⇒三田⇒高輪⇒久松⇒築地⇒区立二中前⇒名称不明⇒豊洲2丁目⇒豊洲三丁目⇒名称不明⇒豊洲5中前⇒東雲⇒東雲一丁目⇒都橋通り

全てに通行止めを知らせる横断幕が掲げられているわけでもなく
確率としては半々といったところでした
レース終盤の豊洲以降では東雲歩道橋のみという状況
横断幕の「あり」と「なし」の境界線はどこにあるのか謎のままでモヤモヤだけが残ってしまった。

【厚生年金会館前、飯田橋、三田、芝(左上から時計回り)】


【久松、築地、東雲、区立二中前(左上から時計回り)】


横断幕付きなのは九か所であった

東京マラソンの2011と2012で忘れてはならなら重要な相違点が一つ隠されている
その舞台が「清杉歩道橋」
状態は錆びついて年季が入っている


東京マラソンコース内で唯一、ここだけが撤去されてしまいました。
工事は昨年の10月より行われていた
階段が取り外され、橋脚と通路桁を残すのみの痛ましい姿です

新規建設は細々とあるけど純減がトレンドとなっているのも事実なので
撤去を目の当たりするたびに一つでも多くの歩道橋を写真に記録しておくべきだと肝に銘じます。

その跡地には信号が設置され区営の駐輪場も整備された

コース内に新規は一か所あった
豊洲三丁目歩道橋の隣にある↓(名称不明)
橋歴板が見当たらなかったので確実な事が言えませんが2011年3月に完成したと踏んでいます


マラソン中継の際には結果も気にはなりますが
歩道橋にも注目するのも一興かと思います。
およそ20基あるのでまるで歩道橋の博覧会となるのではなかろうか

○×小学校前歩道橋

2012-01-09 20:31:18 | みちくさ学会


マニアでない方の場合は歩道橋を呼ぶ際にこんな言い方をすると思います
例:『表参道駅出たところの歩道橋で待っているよ』
  『あそこの歩道橋いちいち渡るのめんどくさくね』などなど。

これが現実なんでしょうねー

でも歩道橋にだって名前がちゃんとあるんです!!
今回は歩道橋の名前にフォーカスを当てます

ネーミングのパターンは概ね二つ
①地名(旧地名の場合も有)
②付近にあるもの(坂・橋・公的機関etc)


上の二つが①に該当(港南二丁目・東雲一丁目)
下の二つが②に該当(裁判所前・ごみ坂)

歩道橋がある所に学校があるケースってのは実に多い
(理由としては子供たちを車の危険から守るため)

そのため②のパターンでは「○×小学校前歩道橋」の例が非常に多く見られる
※中学・高校も含む

左上:一之江二小前 右上:豊洲後5中前
左下:三大小前 右下:根岸小学校前


左上:上野小学校前 右上:千駄ヶ谷小前
左下:一ツ橋高校前 右下:区立日本橋中学校前


冒頭の写真も学校が付く名前で「玉川小学校前歩道橋」

駅と同様、固有名詞があるんだから名前で呼んであげてください
そして歩道橋名がパターン①か②のどちらに当てはまるかチェックすることをおススメしたいです。




期間限定、見るなら今のうち

2011-10-11 20:19:04 | みちくさ学会


「仮設横断歩道橋をご利用の皆様」の看板によると
富ヶ谷歩道橋の架け替えにより近隣小の児童の安全確保のため4月~10月まで仮設歩道橋を設置し
10月末にはこの仮設が撤去されるとの事

その仮設歩道橋がこちら↓
とても仮設とは思えない程のクオリティ
錆びていたり、亀裂が入った歩道橋も中にはあるのでそれらと比較すると
キレイだし、何よりも頑丈そうである。


それでも橋脚に目を移すとやはり仮設感は否めない
レゴのブロックのようですよねー


仮設歩道橋の上からの眺め
これを設置するきっかけとなった富ヶ谷歩道橋が見える。

架け替え中ということで旧を壊しながら新を作っている様子が一望できる。

それでは架け替え工事の様子を少しだけ見てみましょうか

旧がアイボリー色で新がミント色となりイメージはがらりと一新される
雰囲気だって昭和っぽさから平成らしく変身中であります

こちらの写真は旧の橋が切断され行き止まりとなっている
(もちろんこの箇所は通行止め)

歩道橋自体は機能していて渡る事は可能

新旧のそれぞれに通行できる部分があり往来できるようになっている
言葉での説明が難しいです・・・
百聞は一見に如かずな状況で心苦しいです。

この部分にミント色の新しい橋が架けられる



↑の写真は10/8の11時頃なんですけど
私がフォローしている方の情報によると10/9には橋が架けられたようです

通行量の激しい通りなので架設工事を行う時間帯が問題となる
思った通り深夜に通行止めをして工事をしている事が↓の看板で判明


今回扱った「仮設歩道橋」と「富ヶ谷歩道橋」は
ミシュランを真似するならば歩道橋界の三ツ星に相当するのではないでしょうか
『それを見る為に旅行する価値がある卓越した歩道橋』
どちらも今しか見ることのできない代物なので興味が湧きましたらすぐに行くことをオススメします。
富ヶ谷歩道橋は日々工事が進捗すると思うのでスカイツリーの建設と通ずる部分はあるはずですよ。

場所は山手通りと井の頭通りの交差点です。
最寄駅は千代田線の代々木公園駅、小田急線の代々木八幡駅

それにしても一つの歩道橋を架け替えするのに仮設歩道橋まで用意するなんて
スケール感がとんでもなくデカイですね

ここに限らず歩道橋の工事(架け替え、新築、撤去、塗装など)は探せばきっとあるはずです。
工事現場を発見した時は日々変わる姿を眺めてみちくさを楽しんではいかがでしょうか

歩道橋の付着物

2011-09-12 21:29:38 | みちくさ学会
次回、みちくさ学会で発表する記事の先行公開です。
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今回は歩道橋そのものではなく
歩道橋の付着物に関する事。

一枚目の写真にも付着物がありますよ。
目立つ物では道路標識
かなり目立たないところだと街灯。

そもそも街灯って歩道橋にはほぼ必需品と言っても過言じゃありません。


昼間は無視されがちな存在でも
夜間になれば通行の安全には欠かせない設備だと思います。

さー残った付着物は何だか分かりますか?
正解は「横断幕」

該当する箇所を拡大したのがコレ↓
内容は環2トンネル準備工事のため昼夜間車両規制があるので迂回の協力要請


歩道橋を活用してドライバー向けの広報活動がされるというわけです。

マラソン大会の開催に際しては
大規模に通行止めがされるのでこのような幕を見た事があるって方も多いのではないでしょうか
こちらは今年バージョンになってます。


因みに↑の歩道橋はマラソンコース内

コースを外れた歩道橋でも掲げられる
考えてみたら移動するドライバー(車)にとってコース内外は関係ないですもんね
こちらは正面にスカイツリーがよーく見える葛飾区立石

AKE48のメンバーです(笑)
って『何言ってんのこいつ』と思われた方は「みちくさ学会の発表会」を是非見てください。
36分20秒辺りをチェック!!

花火大会でも同様に横断幕は使われたりする
今年の隅田川花火の帰り道に撮ったもの


通行止めではなく迂回を促すお知らせのようです。
今年は中止になった花火大会がいくつかあったので歩道橋にこうした横断幕を目にする機会は少ないですが
例年の夏であれば至る所でこのような光景が見れた事だと思う。

来年のマラソン、花火の両大会では各地の歩道橋を撮り集めたいです
その時々しか見せない光景なので貴重な写真になると踏んでいるのだが

もしも2020年に東京でオリンピックが開催されたら
男女のマラソン大会時の横断幕付き歩道橋は超、超、超・・・・・・超貴重な光景になる
何としても開催国になってほしい
ってこんな理由で東京オリンピックを願うのは日本中でワタシだけでしょう

環七足立系、ここに誕生。

2011-07-18 13:38:46 | みちくさ学会
次回、みちくさ学会で発表する記事の先行公開です。
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歩道橋があるのは総じて交通量の激しい道路上です
理由は何となく想像はできますね
歩行者が信号よりも安全に渡れるのを期待してのこと。

この観点からも環七には数多くの歩道橋が設置されており
一つの共通点を発見するに至ったので報告します。

まずは一枚目&二枚目の写真をご覧ください

歩道橋の型として多くは階段で直角に曲がっているかと思いますが
常識を覆すように一直線になっている



しらみつぶしに調査した結果、環七には一直線タイプの歩道橋が七基ある事が判明
(因みに、今のところ環七以外で見た試しなし、あれば是非教えてください)

1、2枚目が(1)北鹿浜西歩道橋

(2)北鹿浜南歩道橋


(3)東加平歩道橋


(4)西加平歩道橋


(5)新田歩道橋


(6)豊玉南歩道橋


(7)北新井歩道橋


七基のうち五基も足立区内にある(1)~(5)
環七が通過する区は大田、目黒、世田谷、杉並、中野、練馬、板橋、北、足立、葛飾、江戸川と幅広い
にもかかわらず足立区の集中ぶりは凄くないですか
尚、(6)(7)は練馬区

この現象により一直線の歩道橋を“環七足立系”と呼んでも差し支えないと思うのだが。
歩道橋なんてニッチな趣味の世界なので異論を挟む人もいないだろうけど…

環七足立系が量産されたナゾを自分なりに考えてみました。

建造年月を調べた結果が下記
(1)1968年3月
(2)1967年3月
(3)1967年11月
(4)1967年11月
(5)1971年3月
(6)1970年3月
(7)1964年8月

見事にバラバラ
大量生産説っていうわけじゃなさそうです。

早くもお手上げ
ナゾはそう簡単に解けそうにもありません
単なる歩道橋を設置するスペースを考慮した結果というもっともらしく単純な理由に落ち着きそうです。

環七以外の道路でも何か共通点が潜んでいるかもしれません
しらみつぶしに研究したいと考え中。
発見できた際には再び、みちくさ学会にて報告します。