HBD in Liaodong Peninsula

ぶらぶら街歩き日記です。北京編4年目です。

東京 大山巌元帥の像

2017-10-25 | 東京を歩く
満州軍総司令官として日露戦争の指揮を執った大山巌の銅像は、九段坂・千鳥ヶ淵の濠と靖国通りに挟まれた九段坂公園内に建っています。

勇敢な騎馬像です。




1919年の建設だそうです。

大山の死から3年後です。
実はこの銅像、元々は国会議事堂正面にある尾崎記念公園に建てられたそうです。

日露戦争を勝利に導き、国難を救った偉人ですから、それも頷ける話です。

後にここに移設されたそうですが、移設の時期やここが選ばれた理由は不明です。


靖国神社と日本武道館のすぐ近くですが、周囲の茂みが目隠しのように覆っているため、目立たちません。

さらに、台座が高めに作られている上、馬に乗っていますので、大山元帥の顔はかなり高い位置にあり、表情が見えません。

おそらく、道行く人もほとんどスルーしてしまうと思います。

ところで、大山は西郷隆盛の従兄弟です。

そう考えると、上野公園の西郷隆盛像と四角い顔立ちやふくよかな体型が似ているようにも思えます。
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イタリア・ベルガモ – 古い城塞都市を訪ねる

2017-10-15 | その他
先日、出張でイタリア北部のベルガモという小都市を訪問する機会がありました。



アルプスの南側の山麓にあたります。
ロンバルディア平原を望む小高い丘の上に立つ古い城塞都市です。



イタリアらしい情緒と風情が溢れる優美な街並みと佇まいに感嘆します。
抜けるような高い空も景観に彩りを添えます。

聞けば、ベルガモの今の街の形は約800年前にできあがったそうです。

中世で時が止まったかのようです。
よくここまで持ちこたえてきたものです。





城壁に囲まれた旧市街はアルタと呼ばれています。
新宿のスタジオアルタのアルタとは、イタリア語だったのですね。

これだけの時間が経過しても風化することなく街並みが維持できているのは、地震がないことや気候も理由の一つだと思いますが、確かな建築技術や保存に向けた努力があってのこそでしょう。



アルタでは、細い道沿いに住宅や商店がひしめきあっています。
街の人々は皆朗らかで、そこかしこで笑顔が溢れます。ゆったりとした時間の流れを感じます。



たまにこういう西洋文化に触れると、新しい発見や刺激が得られてよいものです。





ベルガモは印象に残る街でした。
出張とはいえ、こういう美しい古都にくるのはご褒美だなあ、という気持ちになります。

なにしろ海外出張といえば中国ばかりでしたので。
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安重根が放った銃弾 – 憲政記念館

2017-10-05 | 東京を歩く
永田町の憲政記念館に、安重根が伊藤博文を暗殺した際に放った銃弾のひとつが展示されています。




1909年10月26日、伊藤を乗せた旅順発の列車はハルビン駅に到着します。

ホームに降り立ち、ロシア要人らと握手を交わしていところ、群衆を装って接近した安重根が伊藤をめがけて拳銃7発を放ちます。

このうち、伊藤には3発が命中したほか、随行者も被弾しました。

ここに展示されている銃弾は、随行者のひとりだった満鉄理事の田中清次郎の足から摘出されたものだそうです。


裁判の証拠としてこの銃弾を預かった大連民政署(2015年6月9日の日記)は、今も中山広場に残る重要な歴史建築です。

大連から持ち帰られた歴史の物証が、こんなところにもあるのですね。



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