左が新しく出た16-50㎜ 右のレンズは18-55のズームです。
高級感があるのはいうまでもなく金属マウントで絞りリングのある18-55です。しかし軽量化と小型化さらには
広角側をメインに使う人にはフルサイズ換算24㎜からの広角は大変好ましいものです。
さて、レビューは3つの比較を行いました。
①手振れ補正の効き具合
②他の評判の良いキットズーム(lUMIX14‐42)との比較
③写り自体を検証するため35㎜単焦点との比較
(これら比較はあくまでも個人的主観に基づくものですので絶対的なものではありません。)
①手振れ補正の効き具合に関してはシャッター速度絞りf5.6 「1/4秒」から始めましたが、すでによく補正されており
複数枚撮りましたが、このスピードで7割以上の歩止まりでした。(等倍鑑賞で微妙なブレがない写真)
※手振れに関しては個人の技量も影響するところですから個人的な判断と言うことになります。
同時に比較材料として用いた単焦点XF35㎜の方は同じ絞りでも手振れ補正がないこともあり、どれも僅かににブレており
シャッター速度を1/30秒にして初めてブレのない写真が撮れるといった感じでした。
かたやXC16-50mmF3.5-5.6 OISはほとんどこの時点でブレている写真はなくなりました。
個人的な感覚では適当にとっても1/15秒でも楽に撮れるといった感じです。
②他のキットレンズとの比較は手持ちのパナソニックのGF3のキットレンズ14‐42を用いました。
解像感に関しては、双方高いものの、画素数の違いもあり、XC16-50の方がきめ細かな解像感を感じます。
ただし、比較したときそう感じるだけであり、どちらもよく解像しています。
色味に関しては、Xトランス特有の深みと画質の良さを十分に引き出せる性能を有しています。
③かたやパナの14‐42はカメラ本体が12メガのG2を使ったこともあり1世代前のパナソニックの受光素子と言うこともあ
って画質にハンデがあるわけですから、比較することはできないのですが、解像感が非常に高い、パナのレンズをもって
してもXC16-50mmF3.5-5.6 OISはそれを凌駕する画質とXトランス16メガの性能を反映できるレンズであると感じました。
色味もフジの方が大変好ましいものです。パナの受光素子の方が小さいですので暈けは小さくピント以外でもよく写って
いますがこれは被写界深度の差ですので解像感と間違いないようにしてください。
写りに関しては35㎜のような被写界深度のコントロールはできませんし大きな背景暈けは望めませんがそれでも、非常に好ま
しい暈けを得ることができます。個人的にはXF35㎜1.4が好きで立体感のある表現やポートレートなどの撮影は比べようもなく
単焦点が魅力的ですが、解像と言う点ではXC16-50も素晴らしい描写力でスナップ中心ならもはや単焦点はよほどのこだわりが
ない限り不要に思えます。
下の画像はほぼ同じ条件で撮ったものですが驚いたことに単焦点35㎜と遜色のない解像感を持っています。ブレ補正のおかげで
か画質が若干の微妙なブレを生じさせないのか、むしろ高画質のように思えます。作品撮り以外のスナップや記念撮影では遥に
実用的なレンズであることは間違いありません。とは言え、被写界深度の浅い単焦点のような表現を望むことはできませんがこ
れよりも明るい18-55でも単焦点のような表現はできないわけで、安価でよく写り24㎜の広角が使えるこのレンズの方が
個人的には使えると感じています。
ISO感度1600 1/15秒 F5.6
単によく写るレンズと言うことであれば、ズームができ、しかもフルサイズ換算24㎜から75㎜あたりまで使える
このレンズは、もはや単焦点よりも利便性は極めて高いと言えます。
ISO感度1600、絞り開放3.5でこの写りは凄すぎます。(下の画像)
※下の画像は以前アップしなかった画像ですが、別記事の画像と比べてみるとわかるようにXトランス受光素子は全く深みが違い
ます。FUJINON XC16-50mm F3.5-5.6 OISはこういった魅力的な画質を存分に引き出せる性能を有しているというのが個人的な結論
です。