東京都知事選挙と選挙準備

2016-07-12 20:06:53 | 日記

 7月10日に参議院議員選挙は終わり、世の注目は7月14日告示、31日投開票の東京都知事選挙に移っている。

 知事選挙といえども一地方選挙である。本来ならば、有権者でもない私が意見を述べる立場でもないのだが、東京は日本の首都であり、過去二代にわたって政治と金の問題で辞職している出直し選挙だけに、他県民であっても地方政治に身をおく私としては非常に関心が高い。

 ほとんどの国民は、都知事候補の顔ぶれと新都知事に関心が高まるところだと思う。もちろん私も、そこは非常に気になるところだが、一方で、私は普通とは違った角度の視点からにも疑問と関心がある。

 告示日直前の今日まで、出馬の可能性を示唆する人、出馬を宣言する人、また、出馬表明後の取りやめをする人だの、日替わりで状況が変化している。候補予定者の破天荒な動きに、裏方さんの事務的な準備はどうしているのだろうかと不思議で仕方ない。

 選挙に出た経験のある人ならわかるが、立候補説明会があって選挙管理委員会から諸々の説明を受ける。告示日までに、選挙の票読みとは別に、最低限度の人員と最低限度の資金と事務的な準備が必要となる。

 事務的な準備の一例として、選挙ポスターの写真撮影、印刷、選挙ハガキの印刷、選挙カーの手配、事務所の確保、個人演説会の準備、スタッフの確保が必要だ。

 そもそも、東京都知事選挙の選挙ポスター公営掲示板は、何か所あるのだろうか?きっと数万か所になるのではないだろうか。ポスター貼り部隊が出発するまでに、仕分けや袋詰めや手袋、雨合羽の用意なども必要になる。地図落としや車の手配だけでも相当な手間だろう。

 和歌山市議会議員選挙でも、確か600か所くらいあったように思う。私の陣営では、ありがたいことに20組40人+補欠要員3組6人計46人のスタッフさんが走ってくれるのですが、経験上これで目標の午前中までには、かなりの余裕をもって貼り終えることができる。

 その他、事務所番や駐車場係、ガンバローコールの青年(中年?)隊など、出陣を支えてくれる人員だけでも約30人くらい必要で、合わせて70~80人近くの人の協力がなければ当落以前に選挙は始まらない。

 しかも、皆さんせっかくのたまの休日、自分の時間や家族サービスを犠牲にして早朝から手伝ってくれる有志のボランティアスタッフさんだ。感謝の一言に尽きる。

 候補者は皆さんそうだと思うが、選挙に出ることになって、改めて古くからの友人をはじめとする多くの支援者に感謝と人に恵まれている自分に幸せを感じる。

 話を戻しますが、通常は数カ月かけて告示日まで入念に選挙準備を進めるものである。選挙に出たことのある一人の人間として、今回の候補予定者の皆さんは、短期間すぎる時間でその辺をどうしているのかが非常に疑問である。考えすぎると夜も眠れない。

 

 ちなみに私の選挙では、選挙カーなし、個人演説会もなしで7日間戦ったので、それらの準備は必要なかった。いっそのこと出陣式もやめとこうかと後援会に相談したら、反対意見が多かった。

 後援会からすれば選挙カーなし、個人演説会なし、おまけに出陣式なしでは本当に候補者は当選する気で戦うのかといぶかしく思うのも無理はない。ましてや新人の時の選挙では、それに加えて選挙事務所もなかったのですからね。異端児の候補者にも程があるってことだろう。当の本人は命がけくらい本気なのですけどね。

 結局、出陣式を行うことにしたのだが、休日の早朝に動員をかけるのは気が引けるので、私個人としてはほとんど動員をかけなかった。それにも関わらず口コミなどにより、多くの支援者が集ってくれた。支援者いわく、どうやら私はほっとけないキャラらしい。

 今になって思えば、後援会の言うことを素直に受け入れ出陣式を行って正解だったと思う。それで戦いに勢いがついた。やっぱり素直に言うことには従いましょう。