お盆の時期となりました、
我が家の今年のお盆は今までの年と違います
家族二人の「初盆」(新盆)を迎えています、
一人は昨年の11月に94歳の大往生で見送った父
*父親は長生きをしてくれたお陰で“親孝行の真似事も出来
悔いは無いのですが
そして今年の2月、雪が舞う寒い時に25歳の若さで先立った、息子
まさか同じ初盆を迎えるとは、
身内との別れが一番辛いと言われますが、一度に二人も
まして、その一人が息子とは・・・・、
息子の死から半年、いろいろあり決して早くはありませんでした
父親と息子の仏事で当初は、お寺さんのお参りが続きました
そして春、桜吹雪の散る中での「四十九日満中陰」の法要、
5月後半、梅雨前のさわやかな季節におこなった「納骨式」、
*二人仲良く納めました
その間、息子の学生時代の友人たちや、会社の同僚などが
お参りに来てくれ、私達が知らない息子の一面などを
聞かせてもらったりして話が尽きないこともありました、
当初、なかなか手が着けにくかった遺品の整理も最近一段落して、
彼の写真にゆっくりと話しかけることが出来るように
なりました、
気持の整理はいまだにつきませんが
やっと現実として冷静に受け止めているつもりです
節目の60歳(還暦)を通過し、今から残りの人生をいかに過ごしていくかを
考えたとき、彼の居ないこれからがどんなに空虚か、
考えるほど無常感しか残らないのが現状です、
家内は言います、“母親として子育ての楽しみ(苦労も)一通り
させてもらった、私の役目はすでに終わっていました“と・・・
*この言葉がすべてではないでしょうが、母親の強さを感じます
男親にとって“息子”とは特別の存在なのです
いなくなって切実に感じている今日このごろです、
以前にも書いたのですが、
今から・社会人一年生の今だから仕事や趣味のことを酒でも飲みながら
語るのを楽しみにしていたのに・・・
*女親の入れない世界ですから。
あれも話したかった・これも知っておいて欲しかった
そしていろいろ聞いてあげたかった!
と写真に話しかけています、
初盆を迎えた 父親より
そしていろいろ聞いてあげたかった!
きょうからは息子さんが帰っていらっしゃいますね。
たくさんお話ししてください。
そして、たくさん聞いてあげてください。
“母親として子育ての楽しみ(苦労も)一通り
させてもらった、私の役目はすでに終わっていました“
同じ年頃の息子をもつ母親として、深く共感させられます。
言いようのない寂しさに胸を打たれました。
団塊おやじさまご家族の皆様
どうぞ心静かに初盆をお過ごし下さい。
いっぱいの思い出を語ってあげて下さい・・
夏の暑さピークのこの時期に「お盆」と「終戦記念日」が巡って来て、それぞれの家庭ではそれぞれの先祖さまや新仏を迎え、神仏に手を合わせる
日本中が”こころが沈む”一時のように感じます、
村山 聖九段の命日もこの8月とのこと、先生にとっても、辛い思い出の時期になられるのですネ・・・
最近ある文章に共感しています
「肉体の死と存在の死
”存在”が
語り継がれる間は、
その人は死なない。
”その人の存在”は笑顔など
”与えたもの”に残る」
作 小林正観
まさしく、村山 聖さんの事を言ってるようです。