エゾサンジンのつれづれ

エゾサンショウウオを愛す会「エゾサンジン」の日々の活動

会長・浩而の日々の思索

そんな内容で綴っていきます

ゲンゴロウ水中生活へ

2008-08-31 06:30:33 | その他生物
昨日、ゲンゴロウがやっと繭室からごそごそと這い出してきました。
十分身体が硬くなるのを待っての登場です。
硬いといっても、他のゲンと一緒に入れたら、食べられてしまいます。
他の子と比べるとまだまだやわこですからね。

ということで別容器に入れました。

浮かんでいます。
暫くは沈む事ができません。
この子は7月25日に土に潜りました。
という事は7月24日も絶食なので、最後に食べ物を口にしたのは7月23日です。
早速ご馳走を用意させていただきましたが、食べません。
一夜明けて、今朝になってもまだ食べません。
そのうち食べるでしょう。


今朝はキアゲハが一人蛹の準備を始めていました。
この子は左ちゃんと呼びましょう。

この子が左ちゃんです。
胸の辺り、糸で補強しているのお分かりですか?
これは帯糸と呼ばれます。
帯糸を使い、お尻を固定する仲間を帯蛹といい、キアゲハやアゲハ等が有名です。
以前に紹介いたしました、うちで飼育しているクジャクチョウさん、この子は腹端をひっかける糸座で固定し、ぶら下がった状態で蛹になりましたね。
こちらの蛹の形体を垂蛹といい、沖縄のオオゴマダラが有名です。オオゴマダラの蛹はゴールドです。ビッカビカです。自然って凄いと思わずにはいられません。



たった今、お庭で可愛い子と出会いましたよ。


どうです、この光沢、パールがかった紅色・・・。
美しい事この上ないです。

この艶っぽいおみ足、如何ですか?
ぷくぷくつやつやでグミみたいです。

緑と黄色と、淡水パールのような紅色とが渾然一体となった、この色合い、自然の美って改めて凄いです。




伸びました。
この美しい肢体を是非ご覧になってください。
画像では彼女の美の10分の1も表現できていません。
生の彼女は凄いです。
圧倒的な美です。
女王といった風格です。












シロハギ開花 第二の戦慄画像・・・

2008-08-30 09:54:03 | その他生物

今朝庭にシロハギが咲きました。
普通の桃色のハギより若干遅めです。
白い花っていいですね。
無垢な感じで。


ゲンゴロウは羽化後57時間を経過いたしました。
蛹の脚をチラッと見て男の子だと思っていましたが、この背中からすると女の子ですね。羽化1号も女の子でした。
女、女と続いています。


こちらの子達はオオコシアカハバチなのですが、おや、見慣れない子が一人いますね。
上でのびている子はオオコシアカハバチ、右下はオオコシアカハバチのちびた君、では左下は・・?
オオコシアカハバチによく似ているとげとげですが、ぽちぽちのガラがありません。多分ハバチの一種なのでしょうが、なんだかよくわかりません。
一緒に飼育しています。

その子が・・・・・

なんと今朝、大変身してました。
なんでしょう、これ・・・。
脱皮かなと思いましたが、脱皮殻が見つけられませんでした。

伸びたところです。
隣はちびた君です。
この黒、マットではなくかなり艶々です。
あの素敵なとげとげはどうしちゃったんでしょう。
かすかにいぼ状のものがところどころに散在しております。
この状態でこの子と屋外で出逢っても、お持ち帰りしたかどうか定かではありません。


キアゲハ全員集合です。
左から、順に紹介させていただきます。
一番左が、私がヤマセミの巣を見に行った現場で発見した子です。8月25日でした。
次と一番右端は8月28日友達が持ってきてくれたセリに付いていた子達です。
左から3番目は、昨日友達が持ってきてくれたセリに付いていた子です。
つまり、一番左以外は偶然付着していたという訳です。

ここで、ふと疑問を抱いた方がいらっしゃる事と思われます。
「一番のでかこはどうしたの??」
でかこがいましたね。
一番左の子より一回り大きい子が。

・・・・ここから先は戦慄画像です。
というと皆さんもう察しが付いたと思います。
ついてこれると思う人だけ先へ進んで下さい。

でかこは木曜から糸を吐き蛹の準備を始めました。
けれど、何か違います。
身体に張りが失われてきました。
しわがよってきました。
棒を入れるとそこにしがみついています。
昨日金曜、棒をつかむ脚の力がなくなってきました。
皮と肉とが内部で分離してきているみたいです。
脚は皮だけになってきました。

とうとう棒から落ちてしまいました。
蛹になる前、幼虫は下痢状のうんちをします。
そのうんちもおしりに付いたままです。
搾り出せないのでしょう。


上半身も内部で肉がなくなってきているようです。
皮の感じが切なさを演出しています。

でちゃいました。
予想はしていましたが、かなりきついです。
昨日の夕方前位の時間帯です。

わらわら出ます。

今朝、見たくないけど見てみると、皆サナギになっていました。
艶々しています。


サイズ的にはこんな感じです。
つるんとしていて、ベニスズメ先輩から出てきた子とは違うように見えます。

参考までに、ベニスズメ先輩の血肉を食らった子はこんな感じのサナギです。







ゲンゴロウ フクラスズメ キアゲハ他

2008-08-29 06:17:25 | その他生物
昨日も、相変わらず屋外三昧です。
一応目的は、フクラスズメちゃんのごはん採りです。
フクラスズメちゃんの食草はイラクサちゃんです。
皆さんも山でイラクサに出逢ったら、じいっと見てみてください。
多分、クジャクチョウの幼虫がゴマゴマゴモモ~~~っと、フクラスズメの幼虫が激しく頭をシェイクしている事と思います。決して素手では触れないようにしてください。カユカユイタタ~となってしまいます。
イラクサは、別称ジンマといいます。蕁麻疹のジンマですね。
目に見えない位のとげとげちゃんがわんさとありますのでお気をつけて決行なさってください。

「おーーーーーーい」
誰かが私を呼んでいます。
「おーーーい…、わしじゃ、わしじゃ。」

足元でイシサワオニグモさんが私を呼んでいます。
おっかしい顔ですね。

実は、お腹の柄でした。

背中側はこんな感じです。
そうそう、蜘蛛といえば、先日、こんな子達に出逢いましたよ。

蜘蛛のこっこです。
よく蜘蛛の子を散らすといいますね。
衝動に駆られましたが、理性が勝ちました。大人ですね。

そこにはこんな子もいましたよ。
エゾヒメゲンゴロウさんです。
ゲンゴロウと比べると、ちっちゃいです。回想はこの辺にいたしまして、イラクサ採りの続きです。

上から視線を感じ、見上げますと、マイマイガの殻がありました。
シーズーみたいな顔で愛嬌があります。

足元ではエゾツユムシさんがすりすりしてきます。
子猫ちゃんみたいです。

目の前にはサッポロフキバッタさんが鎮座しています。
それもそのはず、この子、左の後脚がありませんね。
この子の今後の人生に一抹の不安を感じます。
介護してあげたい気持ちが大きいです。
ですが、野生下で他の生き物さんの血肉となるのも立派な使命でありましょう。
がんばれ、サッポロフキバッタ君。

こちらでは熱心にハネナガフキバッタさん達が愛を育んでいました。

目のやり場に困りますね。

と思いきや独り者もおりました。
この子は他のペアをじいっと見つめていました。
「♪今に見ていろ僕だって素敵な可愛い恋人をきっと見つけてみせるから♪」(みよちゃん)ですね。

こうして、このほかにもいろいろな生き物達との出逢いを楽しみつつ、無事任務(イラクサ)遂行致しました。

フクラスズメ中隊長に早速献上いたしました。
中隊長、感極まって、万歳三唱です。
「ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい!!!」

キアゲハのごはん、セリにまたキアゲハちゃんが付いていました。
故意ではありません。
大小様々4匹になってしまいました。

因みに今、アゲハの幼虫もいます。
2齢幼虫さんです。
こちらはミカンに付きます。

ゲンゴロウは羽化後30時間を経過いたしました。















ゲンゴロウ

2008-08-28 04:46:01 | その他生物

ゲンゴロウ羽化後22時間が経過した頃の様子です。


同じく、羽化後28時間が経過しました。


羽化後34時間の様子です。

かなりゲンゴロウっぽい色合いになって参りました。
カッコイイですね。

ちょっと昔の画像で振り返って見ましょう。

ゲンゴロウさんの交尾です。
こうして命が宿ったのですね。

卵の頃のゲンさんです。
ぷくっと膨らんだところのある卵は発生が進んだ子です。
頭にでもなる部分なのでしょうか?
真偽の程は定かではありません。

孵化直前です。

孵化直後です。
ほやほやの1齢幼虫ちゃんの誕生です。

色付いた1齢さん。
この頃は毎朝、この子達のごはんを調達しに屋外で朝飯前の一仕事でした。

2齢幼虫さんが脱皮して3齢幼虫さんになった所です。
綺麗ですね。

そして圧倒的な存在感の3齢幼虫さんです。
しびれます。
この子達にひもじい思いをさせない為に、しょっちゅう川へ通っていましたねえ・・・(遠い目)
幼虫さんは体液をすするのみで、食べはしないので、くい残しがでます。
それは、親水槽に入れるとぺろりといってくれます。
しかし、かなりの数の幼虫でしたからね、ヌマヨコクビガメさんにも毎日せっせと残飯処理して貰っていました。
命をささげてくれた子達に申し訳ありませんから。
最後の最後まで残さず頂きます。

そして土に潜り、蛹になりました。

とうとう、脱皮をし羽化です。
成虫です。
これで君も晴れて大人の仲間入りです。

ゲンゴロウは可愛いですね。
札幌ではもうほとんどというか全くというべきか、姿は見られません。
ゲンの住みよい環境がなくなってきているからですね。
上記の画像をご覧になった方には、もうお分かりの事と思います。
大人は水中生活です。
年中枯れない綺麗で冷たい水で、さらにごはんとなる多くの生き物がいないと生きていけません。
そして産んだ卵は太い水草に植えつけられます。
水生植物がふんだんに生えていないと子孫を残せないのですね。
そして幼虫時代は貪欲にむさぼり続けます。
私の飼育している子は一日にマックスサイズのスジエビ5匹、さらにメダカ4匹を食べる勢いでした。
そして蛹化、羽化の為にはゲン幼虫のあの役に立たないような極細の脚でよちよち這い上がれる場所が無ければなりません。
潜るべき土がなければなりません。
現在の札幌でそういう場所、めっきり少なくなりましたね。
ゲンさんも必然的に姿を消していくのでしょう・・・・・・・。

そうそう、そういえば、先日私が歩いていると、目の前にガムシさんがよちよちと虫の息で現れました。

ガムシさんはゲンゴロウと同じような環境で生息いたします。
成虫になったら、草食です。
ゲンゴロウは皆のアイドルといった感じで、誰が見てもカッコイイと思います。
深いグリーンのボディにゴールドのライン、すいすいと自在に水中を泳ぐ姿を見れば誰もが一瞬でトリコでしょう。
一方ガムシさんはお世辞にも上手いといえないその泳ぎはまるで溺れているかのようでもあります。水生昆虫とは思えないようなその手脚、地味~な配色、ぷくぷくしていないえぐれたようなお腹・・・、かなり不細工系です。

しかし、そこがまた何ともいえぬ哀愁を誘います。
そのガムシさん、ここ数日の暑さでまいってしまったのでしょうか、水が干上がって、新天地を求めて旅立っている途中で力尽きたのでしょうか、私の目の前にとぼとぼとうなだれながらやってきたのです。

今は、貝、エビ水槽でばたばたがさがさぼちゃぼちゃとお世辞にも上手いといえない泳ぎで楽しげに暮らしています。





ここから先は昨日の画像に耐えうる精神力をお持ちの方のみご覧になってください。
昨日ベニスズメ先輩の皮を食い破って登場したウジ氏の方々、その成長に驚きです。

昨日朝にベニスズメ先輩の肉体から登場したのに、夕方にはもう次々に蛹となっています。
あれよあれよという間に全員がサナギマンになってしまいました。
残されたベニスズメ先輩の皮が物悲しいです。

ベニスズメせんぱーい!!!!!






戦慄画像 自信のある方のみ 20歳未満無理かも

2008-08-27 07:16:12 | その他生物

ゲンゴロウさんは羽化後12時間経過いたしました。
少しずつ色付いて参りました。


コスズメさんはドロドロ期を無事通過いたしました。
あとちょっとで蛹化です。
楽しみですね。

この後、戦慄の画像が待っています。
よほどの虫むし好きさん、または、生き物の生死、食物連鎖に興味のある方のみご覧になってください。
諸行無常の響きありです。


問題の画像はベニスズメ先輩です。
では、参ります。



うーん、見たところ、イエバエやオオイエバエの幼虫その他のハエの幼虫に見えます。
まあ、俗っぽく言いますと、ウジですね。

ハエは死肉を食べて育つもの、ハチは幼虫に寄生するもの、という認識がありましたが、自宅で飼育してからはハエが入り込む隙間はありません。(ウマビルが脱走する隙間はありますが・・・)
ですので、こちらに来てから寄生された可能性は限りなくゼロに近いと思います。
元気でしたが、普通のベニスズメと少し違った点はありました。
①繭を作る3日前位から食欲が無くなり、フンもしなくなりました。
②蛹の準備のどろどろ期に普通と違う色の液体(白)が出てきました。
死肉ではなく、寄生するハエもいるのですね。


もしこの子達がオオイエバエならば、幼虫期間7日、蛹期間7日です。
そのほかの寄生するハエさんの成虫になるまでの期間は私はわかりません。素人ですので。
ベニスズメ先輩のお腹の中で、何日間幼虫だったかはわかりませんが、最後まで見届けようかなとも思い始めています。
だってベニスズメ先輩の血肉を食らってこの子達があるのですから。
本当にハエなのか?
何ハエなのか?
ベニスズメ先輩が身体を張ってくれたのです。
無駄死にさせない為にも、ここは何らかの成果を残さねば報われません。

ベニスズメ先輩、見ていてください。
きっと任務を遂行して見せます。

ベニスズメ先輩・・・・・・・!!!!!!!


「みゆよ、そう、一生懸命になるでない」
「あ、ベニスズメ先輩!!」
「わしの肉体は朽ちようとも、心は死なずじゃ。そこかしこにわしがおる。ほら、みゆ、お前の手にものってるじゃろう」
「せ、先輩・・・!」
「わしの血肉を食らって生きる命があまたおる。いいことじゃないか。そう考えるとその辺を飛んでいるハエにも愛情が湧くじゃろう。ハエを小鳥が食い、その小鳥が雛を産み、もしかしてわしらはまためぐり合えるかも知れぬ。わしは第二の盤嶽や第二のれいちゃんになってお主のもとへいくかも知れぬ。」
「ベニスズメ先輩、私は未熟者でした。一瞬ではありますが、このウジ氏達を憎んでしまいました。けどそれは人間側のエゴだったんですね。ベニスズメ先輩は厳しい自然のサイクルに身を投じていたんですね。それは当たり前で、皆が支えあい、助け合って、肉体を提供しあって今までの地球があるのに、自分の事ばかり考えて、本当に恥ずかしいです。穴があったら入りたいです。穴をほってでも入りたいです。」
「穴をほるのはゲン幼虫だけでよい。お主は若干考えすぎのところがある。これは自然の流れなのだ。一環なのだ。月日は百代の過客にして・・・と芭蕉さんも申しておろうに。」
「ベニスズメ先輩、先輩との楽しかった日々、胸に焼き付けてこれからも生きていけそうです。ベニスズメ先輩、本当に有難う。」
「そうじゃぞ。お主も常々申しておろうが。自分が死んだら、その肉体は野生の生き物達で分配しあってくれと。その為、死ぬ間際にヒグマさんの通り道で死を待ったり、水の仲間達の為に水場にいこうかなどと計画しておろう。そのために、普段から食生活も気を配っておろうが。添加物等生き物に有害なものは極力口にしないじゃとか。わしは、お主より若干早くそれを決行したまでのことじゃ。」
「先輩・・・・・・・!!!!!!!!!」





ゲンゴロウ 羽化

2008-08-26 22:05:42 | その他生物

ゲンゴロウが羽化の脱皮をし始めました。
あと少しで脱げきります。

白ゲンです。
綺麗です。

すっかり綺麗に脱ぎ終わりました。
つやつやぷくぷく真っ白ゲンです。
このあとは、黒く色付き、身体がある程度硬くなるまで、このままじいいっとしています。



終齢キアゲハ幼虫です。

コスズメさんは蛹化に向け、一生懸命です。
身体がどろどろになっていますよ。
ぶよぶよのぶにょぶにょです。

ベニスズメ先輩もがんばっています。
ぐちょぐちょのぶっちょぶちょです。

二人とも、見るにしのびないお姿です。
ですが、素敵な蛾になる為、避けることはできない道です。
私も一生懸命見守らせていただきたいと存じます。


クスサンの繭と蛹です。
綺麗ですね。

芸術作品のようです。

某所でクスサンゾーンに脚を踏み入れてしまった私は、歓喜です。
ここもクスサン、あそこもクスサン、そこにもクスサン、クスサン、クスサン・・・・・クスサン祭りです。

フクラスズメ キアゲハ その他大勢

2008-08-25 20:39:19 | その他生物

今朝、コスズメちゃんが蛹になろうと頑張っているようでした。
コスズメちゃんは、繭室を作らず、土に潜って蛹化するのです。
…、けれど、糸を吐いて、粗雑な繭を一生懸命に作っています。
身体は、すっかり蛹になりたく満ち溢れているようで、この繭室を壊して、土を敷くのはしのびないです。ですので、繭室を取り囲むように土を敷き詰めました。
まだ、コスズメちゃんは動ける状態ですので、土に移動したければ、するでしょう。明日の朝どうなっているか楽しみです。


時を同じくして、ベニスズメ先輩も繭室作りを始めました。
頑張れ~~。


アケビコノハのシマコは手早く葉を閉じ合わせて、これまた繭室を作りました。




本日、川へ赴きました所、蛇さんに出遭いました。


オオシロオビアオシャク成虫にも出遭いました。
緑色の身体と翅が最高にいかしています。

キアゲハの終齢幼虫さんにも出遭いました。


キアゲハの正面顔です。
うなだれていますね。
顔つきは若干ムラサキトビケラちゃんと似ています。

この子、なんだか異常にお腹が膨れ上がっていますね。
寄生虫ですか?ガンですか?それともこれで正常なんですか?
羽の長さが足りませんね。お腹はみ出しちゃっています。

カシワマイマイ(♀)が「私は木よ…」と呟きながら、木に張り付いていました。
目立たないような、目立つような…。

クジャクチョウの幼虫で溢れかえっている場所に、ぽつんと独り孤独にフクラスズメの幼虫ちゃんがいました。
この子はすごいんですよ。
威嚇や防御なのでしょうが、信じられないスピードで首を振るのです。
犬の尾なんか比べ物になりません。
例えようもありません。
これは実物を見たことのある者のみが分かち合える感動かもしれません。

顔はご覧の通り、くろんぼちゃんです。

フクラスズメもコスズメちゃんと同じく、土中での蛹化です。
そして成虫で越冬します。
なお、フクラスズメちゃんは、スズメと付きますが、スズメガ科ではなく、ヤガの仲間です。

本日の札幌はすっかり秋の様相でした。
トンボが乱舞しバッタが飛翔しています。

紅葉、落葉もすぐです。
孵化したてのようなアケビコノハのおちびちゃんが数匹ミツバアケビに付いていました。
この子の食べるものがなくなる日も近いのに、先行きが心配でなりません。
近くでカメムシがよだれをすすりながらアケビコノハのおちびちゃんを凝視しています。
ああ、この子は他の生き物を生かすために産まれてきたのかもしれない…。そんな事を考えてしまう自分がいます。

ゲンゴロウ チンチラ デグー

2008-08-24 12:38:56 | その他生物
今日のゲンゴロウは相変わらずサナギです。


うちには哺乳類もいます。
こちらは、チンチラのココロです。


ご覧のように、「てやんでい」のポーズがお得意です。

哺乳類網
ゲッシ目
チンチラ科 
チンチラ属
オナガ種
オナガチンチラ
です。
現在ペットとして出回っているのは、このオナガチンチラの種類だといわれています。
野生では絶滅状態のようです。
かつてはアンデス山脈に広く分布していたらしいのですが、現在はチリの保護区に僅かに残っているだけだそうです。

ココロは乙女です。
ですが、うちの父は度々訪れては、「ぶーたこたん」と呼んで可愛がっています。

チンチラの毛は一つの毛穴から50~100本も生えているそうですよ。
ですので、むくむくしていますが、決してぶた子ではないのです。
牧草が主食ですからね。
この高密度の毛はアンデス山脈での寒さに耐える為のものだったのでしょう。
ですが、この素晴らしい被毛のため、毛皮として乱獲され、現在のような状況に陥ってしまいました。

「私がぶたこだって?!」

「失礼ね!私は乙女よ!!」

「恋する乙女よ~~~!!!!」

こちらはデグーです。


赤ん坊の頃から、ミルクで育てました。


デグーもペルーのアンデス山脈に住んでいるらしいです。
「歌うねずみ」ともいわれ、たいそう楽しそうに歌を歌っています。
かなり癒されます。








オオコシアカハバチ クジャクチョウ ベニスズメ

2008-08-23 08:23:05 | その他生物
今朝、さくらちゃん(アイガモ)は日課のお庭散歩と水浴びをしていました。
私はころあいを見計らって、迎えに行くのです。
途中、こんな子に出会いましたよ。

つぶらな瞳が印象的な、オオコシアカハバチ幼虫さんです。
山吹色のトゲトゲが可愛いですね。

自宅では一人オオコシアカハバチ幼虫さんを飼育しています。

その子と比べると、かなり大きい子です。

左が新入りちゃん、右がうちの子ちゃんです。




「ぼく、オオコシアカハバチのちびたで~す。さあ、今日も、はっぱ喰うぞ~」

「よいしょ、よいしょ、僕は歩くの速いんだい!ごはん目指してどこまでも~!」

「うわ~!!なんだなんだ?あのトゲトゲ山は?!とりあえず、僕も丸くならねば~!!」

「それでは皆さん、さようなら~」

今、お仕事を頂きまして、虫の絵を描いています。
本の虫というシリーズです。
「虫ちゃんが楽しげに本を読んでいる」という依頼です。

これはオオコシアカハバチさんにモデルになっていただきました。
私の目には、幼虫ちゃんはこんな風に映っています。


こちらはベニスズメさんです。
二人で仲良く一冊の本を読んでいますね。

因みにこちらがうちのめんこちゃん、ベニスズメさんです。

クジャクチョウの蛹に色が付いて来ました。
赤や黒や、金色まで。

綺麗ですよ。
蛹になる瞬間もずうっと見ていましたが、心臓がドキドキしてるんです。
私の?いえ、確かに、私の胸も高鳴っていました、それは否定いたしません。
クジャクチョウさんの心臓がドキドキ脈打っていたんです。
透けて見えるんです。
正確には、心臓ではなく、「背脈管」といいます。
虫さんも、血液はあります。
ですが、ヘモグロビンを含有していない為、「真っ赤に流れる僕の血潮」ではないのです。
血管もございません。隙間を体液と血液とが渾然一体となって流れています。
それを有効に循環させるのが、背脈管というわけです。

皆さんも、ぜひぜひ、幼虫さんを飼育する機会があれば、観察させてもらってくださいね。
虫さんの迷惑にならない程度で・・。


もう札幌はすっかり秋めいて参りました。
ストーブが恋しい季節です。
中山峠で揚げ芋を食べたいです。